冠婚葬祭やPTA、義実家とのおつき合いが大変!なくなってほしいしきたりや風習はありますか?
みなさんは「しきたり」や「風習」と聞いて、どんなことが頭に浮かびますか? 大変さや堅苦しさなど、ネガティブなイメージをもつ人もいるかもしれません。ある投稿者さんからママスタコミュニティに
『なくなってほしい日本のしきたりや風習は?』
という質問が寄せられました。歳を重ねると触れる機会が増えるしきたりや風習。伝統やマナー、お付き合いなどを大切にしている人のことを考えると、こちらとしてはときに面倒だと思いつつも、やらざるを得ないこともありますね。ママたちはしきたりや風習について、どのような思いでいるのでしょうか。
お祝いごと・内祝い。お祝いの気持ちはあるけれどお金が……
少なくない出費がついて回る「お祝い各種」
『出産祝い』
『新築祝い』
『結婚祝い、引出物、結婚式二次会』
『結婚式。わざわざ飛行機や新幹線まで使わないといけない地域もあり、大金を支払ううえに拘束時間も長い』
お祝いは、場合によっては高額になることもありますね。結婚式や披露宴に参列する場合には、美容院でのセット代や衣装代、交通費などお祝い以外の出費がかさんでしまうことも。お祝いの気持ちはあっても、少なくない出費が頭をよぎるかもしれません。お付き合い程度の相手なら、なおさらそう感じてしまいそうです。
「内祝い」は物の値段と贈る時期を考えることになる
『内祝いって本当に意味分からん。もともとお返しじゃないのはわかっているけど、結局お返しだよね。もらった物の値段を調べるなんて、ゲスなこともしなきゃいけないし。贈るときも内祝いのことを考えると、あんまり高価な物を贈れない。どっちにもいいことがないわ』
『内祝いを渡す側は、少しでも時期が遅れたら非常識な人になっちゃう。お祝いは気持ちなんだから、内祝いとかなくていいのに』
『半返しをするなら、最初から半分の額で渡したらいいのに。内祝いの品を選ぶ方も面倒だし、もらう方も使わないようなものだったら困るし』
『産後は忙しいのに、内祝いを選んだり買いに行ったり……。本当になくなればいい!』
お祝いを贈る側と贈られる側のどちらも負担を感じることがあるようです。とくに出産内祝いに関しては、産後間もない時期にママが贈り物の手配をするのは大変ですよね。
もちろん故人を悼む気持ちはあるけれど……弔いにまつわること
葬儀や戒名、仏壇は高いし。
『戒名。多額のお金を払って、死んでからの名前をつけてもらう意味がわからない』
『お墓も仏壇もいらない』
『葬儀代が結婚式代並みにかかること』
『お葬式。死んでまでお金を使わせないでほしい。私のときは何もしてくれなくていい』
故人の遺志に沿いたい気持ちはもちろんあるはず。しかし自分のときには、葬儀やお墓、戒名など金額によっては「死後にまでお金をかけたくない」と思う人もいるようです。
法事をやるなら身近な人たちだけで行いたい
『法事全般』
『一周忌、三回忌。葬式だけでいい』
『お盆やお彼岸』
『法事は節目だとわかってはいるけど、その節目にまわりも巻き込んでしまう。一周忌とか、もう家族だけでやればいいと思う。親戚を集めてやろうとするから厄介がられることがある』
法事やお盆などの供養行事は、遠い親戚まで呼び集めなくても「家族だけでもいい」という意見もありました。金銭的なことに加え、移動や準備などの労力を考えると、故人や遺族との関係によっては参列をためらってしまうこともありそうです。
年賀状にお中元、ハロウィンなどなど。頭を悩ませる季節行事
年賀状は作る手間もお金もかかる
『年賀状。手間かかるし、お金もかかる』
『年賀状。親戚とか面倒だから、本当に仲良しの子だけに出したい。手書きのひと言を添えることなく、パソコンで印刷したのをただ送ってくるだけならいらない』
年賀状は年末の忙しいときに準備するのが大変ですよね。とはいえ相手があることです。失礼に当たらないように断れるのなら、形式的になっているものは見直してもいいのかもしれません。
お中元・お歳暮ははじめて届くとびっくり?
『贈り物全部。お中元、お歳暮など』
『お歳暮かな。昨年末にはじめて伯母から届いて、困った。何をどれぐらい返せばいいの? 余計にお金のかかる風習、ほんと要らないわ』
お中元やお歳暮には縁がないご家庭もあることでしょう。一度始めると、続けていかないと失礼になるとも感じられますよね。
新しいイベントは自由なアレンジに違和感?
『ハーフバースデー』
『2分の1成人式』
『海外のイベントを日本式に解釈したり、アレンジしたりしたハロウィンやクリスマス』
新しいイベントや古くから日本にない行事に関しては、楽しめる人にはうれしい一方で、違和感のある人もいるようです。ハロウィンなど海外発祥の行事は、本来の由来から離れて日本風にアレンジされていることを疑問視する声も寄せられていました。
義実家優先、夫の名字。結婚にまつわること
『義実家に行くこと。帰省は夫の実家が優先』
『正月や盆に、義実家へ行かなきゃならないこと』
『結婚したら名字を夫に合わせること。夫婦別姓の人もいるけど、だいたい夫側の姓になるよね。だから義親や旦那が勘違いする。継ぐほどの何があるわけでもないのに、偉そうにしないでほしい』
『長男が家を継ぐという古い考え』
『長男が親の面倒を見ること。昔は家業や土地も継げたけど、今は遺産も等分。先に産まれただけで親の面倒も見なきゃなんておかしな話』
『嫁を無料のお手伝いかのようにこき使う感覚。義父母に嫁いだんじゃないし、新しい娘でもない。他人だよ』
『義父と同じ墓に入ること』
何かと義実家を優先しないといけないしきたりに、嫌気が差している方もいました。時代の移り変わりととともに、女性が不平等を感じるしきたりに反発を感じる人は、今後も増えるかもしれませんね。
任意のはずのPTAや地域のコミュニティ
『地域の子ども会のお神輿』
『町内会はなくなってほしい』
『自治会ほどウザイのないわ。ゴミ置き場の掃除と数か月に1度の草むしりだけで十分』
『回覧板と10分で終わって、40分おしゃべりの奉仕作業』
『PTAはなくなってほしい』
『PTAと保護者会。任意のはずなのに、強制入会。入会してない人は変人扱い』
PTAや地域コミュニティは生活や教育環境をよりよくする組織とはいえ、負担に思っている人もいました。参加や入会が任意の地域コミュニティに関しては、参加するか否かが選択できるようになるといいですね。
男尊女卑、年功序列、同調圧力……今の自分に合わない価値観
『男尊女卑。地元の祭りが男しか参加できない。女が神輿に触れると汚れるとか言う。女から生まれてきたのに』
『家事育児は女の仕事とか、女のくせにと言われるのは嫌』
『年功序列。年齢が上だからと偉ぶる人が嫌だ』
『我慢は美徳みたいな価値観。みんな一緒みたいな個性を認めない価値観』
『無言の同調圧力』
昔からある、または日本特有の考え方の上に成り立つ行事やしきたりは、男女間で不平等なものもあるのは否めません。女性が抵抗を感じるのは当然ともいえそうです。
「しきたり」や「風習」で嫌な思いをする人が減るために
ママたちがなくなってほしいと思うしきたりや風習の理由には「お金がかかる」、「人づき合いの煩わしさ」、「時間や労力などの手間がかかる」などが挙げられていました。やめたくても同調せざるを得ない「世間の雰囲気」のようなものも要因としてありそうです。ご家庭や地域によっては、伝統やマナーを大切にすることが求められる場合もあるでしょう。
しきたりや風習を守る側の人も、面倒に思う人も、しきたりや風習の本来の目的と今の時代を合わせて考えられるといいですよね。しきたりや風習を守るかどうかを、個人がある程度選択できるようになると、嫌な思いをする人が減っていきそうです。
文・rollingdell 編集・藤まゆ花 イラスト・ゆずぽん
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