シングルマザーの忘れていた恋心!?美容師さんの連絡先を聞きたい
私は38歳のシングルマザーです。娘が18歳になり、最近進学先が決まりました。学費の目処もつき、ほっとしているところです。
前夫と別れてからは、娘を育てるため、生きていくため、ただ必死に働くだけの毎日でした。いまやっと心に余裕ができ、少しずつ自分のための時間も増やせたらと思っているところです。
先日、5年間通っている美容院で、担当してもらっている店長さん(Aさん37歳)に髪を切ってもらいながら、「一緒に食事に行けたらいいな」とふと思いました。
「今すぐお付き合いしたい!」というわけではないけれど、話をしていて楽しく、プライベートでも会えたらいいなと思ったのです。もちろん、Aさんは営業トークで私を楽しませてくれているのだとわかってはいるのですが、5年も担当してもらっていると、おこがましくも、単に客と美容師という関係ではなく、友人のように思ってしまっている自分がいます。
結局、その日は連絡先を聞くことはできませんでした。はぐらかされたり、教えてもらえなかったりしたら……と考えると聞くのが怖かったのです。変に意識されて、気まずくなるのも迷惑になるのも嫌だし、「今さら?」みたい気恥ずかしさもあります。「次に美容院に行ったときこそ連絡先を聞きたいな、でもどうやって……」とリビングで悶々としていると……。
その後も娘の的確なアドバイスにうなずくだけの私。
娘に話を聞いてもらって、少し気持ちがすっきりしました。
まさかこんなふうに娘に恋愛相談にのってもらう日がくるとも思いませんでした。
これから店長との関係にどう進展があるかはわかりません。でも今回のことで、娘の成長を感じることができたし、何よりこうやってまた自分が恋心を抱けることを確認できたことがとても嬉しく思います。もうこんな気持ちになることはないとずっと思っていました。
今後、娘のことを見守りつつも、また生活を一緒に楽しめるパートナーに出会えたらいいなと思っています。シングルでの子育て、心身ともに滅入ったことも幾度となくあったけれど、いまはこれからの自分の人生に期待感でいっぱいです。
脚本・rollingdell 作画・んぎまむ