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外出自粛は「家の中でじっとしていること」ではない!子どもはどれくらいの時間運動したらいいの?

※2020年4月時点の情報です。

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新型コロナウイルスの影響により外出自粛が求められ、以前より運動量がぐんと少なくなったという方もいるのではないでしょうか? 元気な子どもがいる家庭では、子どもの運動不足を心配する声も聞こえてきます。しかし外に出たらどんなことに気をつけたらいいのか、どれくらい運動をしたらいいのかなど、具体的にはよく分からないことも多いですよね。

人々の健康の保持・増進に寄与することを目的に活動している日本運動疫学会は、新型コロナウイルスの世界的な大流行の中でも、自らの感染や感染の拡大防止に配慮した上で、体を動かすことや座りすぎに注意することを推奨しています。1日にどれくらい体を動かすべきか、外で気をつけるべきポイントなどをご紹介します。

子どもたちにとって、運動は健康的な発育発達を促す

日々ニュースで流れる新型コロナウイルスの感染者数。目に見えないウイルスはママたちの不安を大きくし、我が子にも外出をしないようにと声をかけているママもいるかもしれませんね。しかし日本運動疫学会は、この外出自粛を「家の中でじっとしていること」と解釈することに警笛を鳴らしています。
運動することは、骨の強度や筋量を維持し、筋力を向上させ、バランス能力や柔軟性、持久力を向上させるとのこと。子どもたちにとっては、健康的な発育発達を促します。また運動やスポーツを通して、子どもたちは基本的な運動スキルを発達させるだけでなく、社会性を身につけることもできるのだそう。
「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針(2020年4月16日変更版)」では、屋外での運動や散歩などは生活の維持のために必要なものとされ、今のところ外出自粛の対象となっていません。屋外で運動したり、散歩したりすることは子どものためにも必要です。ぜひ日常に運動を取り入れたいですね。

参考:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」(令和2年4月16日変更)

どれくらいの時間運動したらいい?屋外で気をつけることは?

ではこの外出自粛期間に、子どもたちはどれくらいの時間運動したらいいのでしょうか? 日本運動疫学会によると、幼児期から17歳までの子どもは「合計60分以上の身体活動」が望ましいとのこと。子どもと一緒に公園で遊んだり、家の周辺を散歩したりして60分以上運動したほうがいいようです。もし子どもが公園に行きたがったら、他の人が触っている可能性がある遊具は触らないようにするか、触った後は必ず手を洗いましょう。ウイルスが付着した手で目や鼻、口などを触ることが感染の原因となるため、「顔には触らない」ということもしっかり伝えたいですね。また、帰宅したらすぐに手を洗ったり、アルコールで手指の消毒をしたりしましょう。

ちなみに、18歳~64歳の方は、「1日60分、元気に体を動かすこと」が奨励されています。また65歳以上の方は「1日40分、ゆっくりでもいいので体を動かすこと」が目標。家の掃除なども身体活動とされるため、自宅で過ごす際にも座りっぱなしではなく、活動的に過ごすことを心がけましょう。家で階段を上り降りしたり、居間や庭で柔軟運動したりするだけでもOKです。
テレビやYou Tubeなどの動画では、体を楽しく動かすことができるコンテンツも多々ありますね。動画によっては親子で楽しく運動できるものもありますので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

子どもたちの発育発達を促すためにも、体を動かすことは大切であることが分かりました。感染を予防するための対策を十分しながら、親子で運動することを日常に取り入れてみてくださいね。

※この推奨は健康な人のための推奨です。疾患を持っている人は医師の指示に従ってください。また、今後の感染症状況の変化やCOVID-19に関する新たな知見によって推奨内容が変わる可能性があります。参考:日本運動疫学会|日本運動疫学会は、新型コロナウイルス感染症対策の外出自粛要請にともなう身体活動不足や座りすぎによる健康被害を防ぐために、家の中やその周辺において人と人との距離を充分にとって実施する身体活動を推奨します

文・山内ウェンディ 編集・荻野実紀子

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