上の子よりも下の子の方が能力が高いというママ。きょうだいで能力に差が出てしまう場合、どう接すればいい?
能力に差があるきょうだいについて、あるママから投稿がありました。
『2歳違いのきょうだいで、能力に差があります。下の子のほうが賢いです。集中力もあるし、やり始めたら最後まで頑張る根気もあります。先生やその場にいる人のアドバイスにもよく耳を傾けます。上の子は人の話をまったく聞いておらず、飽きやすいです。お金も時間も上の子に3倍くらいかけていますが、下の子ばかりを褒めることになるので、下の子を褒めないようにしているほど。それなのに「下の子ばかりチャンスをもらってズルい!」と騒ぎます。本当は逆なのに、どうしたらいいのでしょう』
上の子よりも下の子の方が集中力や理解力が高く、その差を埋めるためにも上の子に時間もお金もかけている投稿者さん。それでも上の子からは「下の子ばかりずるい」と言われてしまうようです。きょうだいでできることに差がある場合に親はどのように対応すればいいのでしょうか。
きょうだいでの能力の違いに関して、ママたちの経験は?
きょうだいにやきもちを焼くことはなかった
『私自身がそうだったよ。私は中卒で妹は大学院卒。母も私には妹の何倍もお金や時間をかけていたはず。妹よりたくさん塾や家庭教師をつけていたから。いろいろやっていた習い事も、私の方が上手いものはなかったかな。私は妹がズルイと思ったことはないかも。私は料理が好きで小さい頃からよく手伝っていて、私が作った物を祖父母や父母が美味しい美味しいと食べてくれてたのは覚えている。妹は料理を全くしなかったんだよね』
自分よりも妹の方が能力が高かったというママからは、妹に対して特に嫉妬するようなことはなかったとのコメントが寄せられました。このママの場合には料理という特技で、家族も喜んでくれた経験が関係しているのかもしれません。
きょうだいがやきもちを焼く
『うちは逆。上がなんでもこなして勉強もできる。下は人の話をきちんときかなくて、習い事もあまり上達しない、勉強も苦手。下の子のやる気がなくならないように、小さなことでもできたら褒めている。でも上の子が検定に合格したり模試がよかったりすれば、もちろん親としてそれを褒める。上の子が出す結果はスコアや順位がはっきりと数字や証書になって出てくるから、それを下の子が嫉妬して「ふん、どうせ私なんか」となる。困るよね』
子どもの能力に差があるママからは、上の子の学力に下の子が嫉妬して困るという投稿者さんと共通の悩みも寄せられています。
下の子が要領がいいだけかもしれない
『うちもそう。偏差値が10違う。知り合いも下の方ができるところが多い。要領がいいんだよね』
下の子の方が能力が高いと思えるのは、単に要領がいいだけでは? との意見がありました。下の子は兄や姉を見ながら行動できるので、失敗も少なくなるのかもしれません。
投稿者さんが上の子に対してできることは?
きょうだいで違うことをさせる
『下の子と上の子とでは違う習い事もしているから、そっちで活動の幅を広げるようにはさせている』
『上の子が下の子より好きなことや得意なことはない? 苦手なことはもう仕方がない。勉強や習い事じゃなくてもいいから、きっと下の子より得意なことはあると思う』
『いろいろな経験をさせてあげたらいいかも。きょうだいで同じことをすると比べてしまうので、違う分野で頑張らせるとか』
きょうだいで同じことをすると周囲も親も比べてしまうでしょう。比べることを避けるためにそれぞれ違う習いごとや経験をさせるといいのでは、というアドバイスがありました。上の子にも得意なことはあるでしょうから、それを見つけるためにも習い事の体験入学などをさせてみるのもひとつの方法かもしれません。
得意なことを褒めてあげる
『うちの姉妹と似ている。下の子は努力しなくても何でもできるタイプで社交的。上の子はおとなしいし、何をやらせてもいまいち。勉強もできない。それでも妹より得意なこともあるから、そこを褒めるようにしている』
上の子の得意分野を見つけたら、そこでの活躍をあたたかく見守ることも必要でしょう。上の子の得意分野で自分の能力を発揮できるようになれば、褒めてあげてくださいね。
上の子の自信につながるようにさまざまな経験をさせてみて。できたことは褒めてあげよう
きょうだいで能力に差ができてしまう場合には、片方が嫉妬をしたり場合によっては親に八つ当たりしたりこともあるでしょう。投稿者さんも上の子の接し方で悩んでいることがわかります。でも上の子にも得意な分野があるのではないでしょうか。まずはいろいろな経験を通して、上の子の得意分野を見つけてみるところから始めるとよさそうです。上の子が得意分野で能力を発揮できたならば、活躍を認めて褒めてあげましょう。子どもが目標を達成したときに周りの大人が認めて褒めることで、子どもの自己肯定感を高めることができるのではないでしょうか。子どもの自己肯定感が高まり自分に自信を持つことができれば、きょうだいと自分を比べて嫉妬することも減っていきそうです。
文・こもも 編集・しのむ
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