すぐ実家を頼るママにイライラ。実家に頼れるママがうらやましい!
何かと大変な子育てですが、いつも心に余裕をもって穏やかに育児をしたいと思うママは多いでしょう。そんななかで家族の育児サポートは、ママにとって心強いものですよね。とくにママ自身の親に手助けしてもらうのが、気軽で安心という方も多いはず。しかし実家が遠方などの理由で、親のサポートを期待できないママもいることでしょう。ママスタコミュニティでは「実家に頼れる・頼れない」件について、それぞれの立場のママからトピックが立てられました。今回は、この2つのトピックについて考えていきたいと思います。
まずは、実家に頼ることのできるママ(以後、投稿者Aさん)のトピックをご覧ください。
『私は毎日実家に行ったり、母に週2日子どもの迎えをお願いして習いごとに行ったり、食材を分けてもらったりしています。ママ友に「甘えている」とよく注意されるのだけど、実家に頼るのっていけないことなの?』
そして、実家に頼ることのできないママ(以後、投稿者Bさん)が立てたトピックが以下の通りです。
『旦那は育児に協力的ですが、夫婦とも実家は遠方で親に頼れません。一方、アパートのお隣のママ友は、毎日実家でご飯を食べ、金曜から日曜まで泊まり、子どもを預けて出掛けることもあります。私が子連れで買い物をしていると「大変だね~」と言われたり、「母が来るから、駐車場を貸して」と頻繁に頼まれたり。いろいろな家庭があるのは承知しているつもりだけど、ひがんでしまう。私、性格悪いよね』
それぞれのトピックについて、あなたはどのように感じますか? 「頼れる実家があること」と「頼れる実家がないこと」について、ママスタコミュニティのママたちの意見や思いをチェックしていきましょう。
実家に頼るのは幸せなこと
投稿者Aさんの「実家に頼るのはNG?」という質問に対して、ママたちは「親に頼るのは悪いことじゃない!」という内容のコメントをいくつも残しています。
『親に頼れるならいいと思う。迷惑が掛かっているわけでもなし、周りが口出すべきじゃないよね』
『実家に頼ることができるのは幸せなこと。それを親も喜んでくれているのでは?』
『育児で親に甘えたらいけないのかな? 結局甘えられない人のひがみだよね』
『共働きが多い時代、せわしない毎日の皺寄せは子どもに行きがち。子どもが寂しい思いをしないよう実家に援助を求めるのはいいと思う。「何でも自分で。甘えはNG!」と余裕なく暮らすよりいい』
ワンオペ育児や児童虐待などのニュースを見るにつけ、ママたちが子育てで抱える責任や負担の大きさを感じることは多いもの。そんななかで、ママが気軽にヘルプを求めることのできる実家の存在は、とても貴重ですよね。
実家に頼りすぎはNG?”条件付き”で賛成のママたち
親の育児サポートはありがたい。しかし、それに”甘えすぎる”のは考えものだと主張するママもいるようです。
『サポートがある環境は良いことだけど、お礼をしたりしているのかな? とは思う。「やってもらって当たり前」の精神は好きじゃない』
『テレビで「孫に会えて嬉しいけど、孫の世話の疲れがとれない。でもそれを伝えたら、孫に会えなくなるかも」とインタビューで話すおばあちゃんを見たよ。親がこんな風に感じていないならOKでは?』
『ひと口にサポートと言ってもさまざま。子どものお世話をたまに数時間お願いするのと、毎日実家でご飯を食べるなど依存しているような状態とでは、だいぶ意味が違ってくる』
実家の親に甘えることで、親の負担が大きくなるなどの可能性もあるようです。どこまで頼りたいのか、親はどこまでサポートが可能なのか、お互いにサポートの内容をきちんと見極める作業も必要なのかもしれませんね。
サポートがある人への”嫉妬心”を告白するママたち
つづいて、投稿者Bさんのトピックについて考えていきたいと思います。ママ友が頻繁に実家を頼ることや、ママ友の無神経な言動にひがむ気持ちが湧くと綴った投稿者Bさん。ひがんだり妬んだりする心は大きな声では言えない感情ゆえ、苦い思いを抱えるママも少なくなさそうです。
「つい羨んでしまう」
『親に頼れる人を、心底羨ましいと思う。妬みですね(汗)。自分も親がいたら、手伝ってほしいし孫と遊んでほしい。いないから悲しい』
『わが家は転勤族で、頼る人はおらずワンオペ。頼れる実家がある人は羨ましい』
「親に頼れる人の言葉に、心乱されたことがある」
『親に頼れる環境は良いこと。一方、私は親に頼れず、発達障害のあるわが子の育児中。しょっちゅう実家に甘えているママ友に、「私の方が大変。うちの子の方が手が掛かるし」なんて言われてしまうと、かなり複雑な気持ちになる』
『投稿者さんの気持ち分かる。そうそう、ひがみで妬みなのよ。正直に言えば、親のサポートがある人に共働きを語られると気遣いをもってほしいと思ってしまうし、親に頼りすぎの人を見ると「何のために結婚したの?」とか「自立とは?」 という思いに駆られる』
『実家に子育てを助けてもらったり、経済的な援助をしてもらったりしているママ友に「私、大変なの!」と言われたときは、その対極のような環境にいる私にケンカを売っているのかと感じてしまった』
親のサポートを切望しても、実際には叶わないことに涙を飲んできたママたちの本音。嫉妬心に苦しむ姿からは、まわりのサポートがままならないなかでも、ママが育児に奮闘する姿が見えてくるようです。
「実家への感謝」と「相手の気持ちを慮ること」を忘れないで
親からのサポートはものすごく有難い。でも、誰もがそのサポートを受けられるわけではない。ママスタコミュニティでは、その現実をしっかり頭に置いておくべきだと考えるママたちの姿もありました。
「実家に助けてもらえる環境に感謝」
『親のサポートを当たり前と思わず、感謝している。逆に親からのヘルプがあれば、すぐに向かいます!』
『両親には感謝している。旦那の親を立てて、あまりサポートしていない風を装いながら、その実すごく助けてもらっている。私の仕事が忙しいから、子どもの迎えに行ってくれたり宿題を見てくれたり。私はそれをいつか孫に返したいと思うよ』
「ほかのママへの気遣いを大切に」
『もちろん親に頼っていい。でも、その当然のように思いがちな恩恵を、どんなに願っても受けられない人もいる。だから相手の気持ちを考えずに何でも話すのは賢明じゃないと思う』
『人それぞれ環境や価値観が違うことを心得ているつもり。私も実家に甘えているけど、進んで周りに言ったりしない』
親の手を借りられることは当たり前のことではなく、誰もが同じようなサポートを受けられるわけではありません。そう考えると、おのずと親への感謝の気持ちが湧いてきそうですね。また必要に応じて、相手の気持ちを思いやりながら周りの友人やママ友と関わることも、人間関係において重要なことではないでしょうか?
最後は、ひとりのママのこんな書き込みをご紹介して、今回の記事の締めとさせていただきます!
『私は、母がいないから親に頼れる人は羨ましいよ。1人目の出産後なんて嫉妬した。でもこればっかりは仕方ないことだよね。私も、もし近くに親がいたら頼るもん。ところで投稿者Bさんのパパ、育児に協力的とのこと。それはすごく良いことだよね! うちも旦那に助けられているし、それに友達にも恵まれている。たまには寂しくなるけど、何だかんだ今の環境に感謝してるよ~』
親のサポートがあるかどうかは、確かに子育て中のママにとっては大きな違いです。ですが親以外にも自分の子育てをサポートしてくれる人たちがいることに目を向けることができると、今より楽しく子育てに臨めるかもしれませんね。求めても叶わない現実に、ついヤキモキしてしまうけれど、どこかでうまく折り合いをつけられたら……みなさんの投稿を拝見しながら、人として親として、またひとつ大きくなれる気がしてきた筆者です。
文・福本 福子 編集・Natsu
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