親が片付けられないと子どもに影響はあるの?散らかった部屋で育った子どもはどうなった
部屋がキレイに片付いていると気持ちがいいと分かっているものの、育児に追われていると、常に部屋をキレイに保つのはハードルが高いですよね。だからといって物で足の踏み場のないほど散らかった部屋では、子どもへの影響も何かしらあるのではと不安になることも……。ママスタコミュニティにはこんなお悩みが寄せられています。
『親が片付けられなくて、散らかった部屋で育つと子どもに影響ある?』
いつも散らかっている家庭では、何か子どもへの影響はあるのでしょうか? ママたちの実体験から、子どもたちへの影響を探ってみたいと思います。
片付けられないママの子どもは片付けが苦手?
まずご紹介するのは、片付けられない親の影響で、子どもも片付けが苦手になったと話すママたちの声。やはり親子はさまざまな面で似てしまうのでしょうか。
『片付けられない部屋で育ち、私も片付けられない。子どもも片付けを全くしない』
『義母が買い溜め大好きな人。
そんなにいらないでしょうってくらい買う。
夫の部屋だった場所は、日用品であふれてた』
『影響は分からないけどやっぱり似るよね。
義母が散らかってても平気で、掃除機もほぼかけないような汚い家に住んでるけど、旦那の妹の家もやっぱり散らかってて汚かった』
『親戚に親が片付けられない人がいて、娘3人とも嫁いでるけど、同じようにゴミ屋敷にしてる』
『母が捨てられない人。私も弟も片付け苦手です。二人とも10代は荒れた。
子どもも片付け苦手です。今のところ問題なし』
『片付け方を教えてくれる人がいないから、子どもの頃は片付けが苦手だった。
いらない物は捨てるっていう概念もなかったから、物は貯まっていく一方』
親から片付け方を教えてもらう機会がないため、子どもも片付けが苦手になると考えているママもいました。
掃除をしていない部屋だと子どもが体調不良になる?
片付けや掃除をしないことが、子どもの体調に影響を及ぼしているのではと考えるママもいるようです。
『片付けられない私に育てられてる8歳の息子は1年中咳をしてる』
『私は片付けというか掃除ができない。家の中は埃だらけ。
精神的な影響は分からないけど、うちの子は咳ばかりする。
病院で見てもらって、風邪でも喘息でもないと診断されてる。
一度、家を掃除したら治ったから、たぶんそれが原因』
子どもの体調不良につながりかねないほどの場合は、誰かの手を借りるなどして少しでも部屋を片付けたいものですね。
片付けられないママを反面教師にして、子どもはキレイ好き
一方で、片付けられない親を反面教師にして、子どもがキレイ好きになるパターンもあります。
『きっとこれって反面教師だよね。
私は汚い家で育ったから、家を出てからはキレイにするようにしてる。だから子どもにも、おもちゃの片付けをうるさく言っちゃうんだよね』
『汚い家で育ちましたが私は掃除が好き。
反面教師にしてて処分しまくってる。
物が多いとストレス』
『母が片付けできない人、父が溜め込む人、ペットも家で野放しの状態で実家はカオス。お友達が呼べなくて悲しい思いしてました。
そのためか姉も私も整理整頓するように。反面教師ですね。
油断すると両親のようになるかもしれないと強迫観念があるかもしれない』
『実家がゴミ屋敷だから、私は物が多いのが嫌すぎて、すぐ捨てるし片付けるようになった』
『私はすぐ捨てるってよく言われる
モノに執着がある母がとても嫌だった』
『うちは母親が片付けられない人で、とにかく色々な物があって汚くて高校のときとか友達を恥ずかしくて呼べなかった。
影響あったから、自分の部屋は整理整頓してたし、今もしてる』
実家が汚くて人を呼べなかったことが嫌だった、物が多すぎたから今は物を捨てるようになったなどの声も集まりました。子どもの頃の環境に不満があると、当時のようにはなりたくないという気持ちも出てくるようです。
ママがキレイ好き過ぎても、子どもは片付けできない?
興味深かったのは、「キレイ好きな母親がいたけど、自分は片付けが苦手」という声。どうしてそうなってしまうのでしょうか?
『私の母はすごい几帳面。
いまだにフルタイムで仕事してるのに、家はほこり一つありません。そんな母に育てられた私は逆にだらしなく、部屋は汚いです』
『親は綺麗好きだけど、私は掃除が苦手で片付けも苦手。一人暮らしのときは汚部屋だった』
『私の母は綺麗好きだったけど、私と妹は片付けられない女。
息子たちは綺麗好き』
『母親はキレイ好きだけど私は片付け苦手だよ』
『親が超綺麗好きで、常にホテルのような生活感ない家で生活していた私は貯め込むのが好きで、掃除が下手くそ(やる気がない)です』
『うちは母親は綺麗好きの掃除好きの神経質。
私が片付ける前になんでもやってくれてたから、私は片付け下手の掃除嫌いの変なとこ神経質』
『親が片付けないタイプだった。
反面教師で私は散らかってるのが許せない。家も片付いてないと落ち着かない。
私がやっちゃうから子どもは片付けできない』
子どもがやる前に親が片付けてくれると、子どもは片付けをする必要もなく、掃除や片付けが苦手になることもあるようです。子どもが苦手意識を持たないようにするには、子ども自身に片付けさせたり、片付け方を伝えたりする必要がありそうですね。
片付け下手は、必ずしもママの影響ではない
子どもがキレイ好きになるかどうかは、母親だけでなく、父親の影響もあるというママもいました。
『母親は片付けられず、父親は完璧主義。
私は父に似たようで、一日中片付けてる』
『母が片付け苦手。私も苦手。でもそれ以外はおおむね何でもできるので特に不便なし。勉強もできたよ。わが家は旦那が片付け担当。子どもは父を見習ってる』
キレイ好きな父親に似て自分もキレイ好きになったという声もありましたね。またママが片付けが苦手なら、片付けは得意なパパがやるなど分担している家庭もあるようです。子どもへの影響を考えて、ママたちは何かと「自分がしっかりしないと」と考えがち。でも必ずしもママだけががんばる必要はなく、得意な人の手を借りることも時には必要かもしれません。
本人の努力次第で、片付け下手は克服できる
子どもの頃に片付けが苦手であっても、本やネットから学んで、キレイに片付ける方法を習得したママたちもいました。
『片付け方が分からない。
でも実家みたいにならないようにとは思って、できないなりに頑張ってる』
『片付け方を教えてくれる人がいないから子どもの頃は片付けが苦手だった。
大人になって一人暮らしをして、ネットや本で収納の仕方を知って、 それからやっと片付けられるようになった』
片付けが苦手だったとしても、本やネットなどから片付け方を学んだというママたち。大人になれば、本人の努力次第で苦手だったこともできるようになるようです。
親が片付けられないことで、必ずしも悪い影響ばかりではないということが見えてきました。とはいえ子どもが体調を崩しそうなほど汚い部屋や、家族の気持ちまで荒んでしまう部屋では精神的にもいいはずはなさそうです。もし自分が苦手だったら、片付けが得意な周囲の人の力も借りたり、ネットや本の情報を参考にしたりしながら、少しでも片付いた部屋を目指すことはきっとムダなことではないはず。子ども自身が片付ける方法を少しでも学べるように、親子で一緒に片付ける時間を持つことは、子どもにとっても大切なことなのではないでしょうか。
文・山内ウェンディ 編集・井伊テレ子 イラスト・Ponko
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