中学生のわが子の”ポツン”な姿を見てしまった。親がしてあげられることは？してもらうと逆につらいことは？
いじめられているわけではない。嫌われているわけではない。それでもなぜかポツンとひとりぼっちになってしまう子って、いませんか？ もしもわが子が”ポツン”だったとしたら……。ママとしては心配でいたたまれなくなってしまうのではないでしょうか？ 「誰とでも仲よくできて、友達がいっぱいいる子」をよしとする、世のイメージも頭をよぎりそうです。
わが子が”ポツン”でいることを知ってしまった……。ショック！
『中学生の息子のサッカーの試合を見に行ったら、休憩中に息子が”ポツン”だった。私に気づいてみんなの輪の近くに寄っていったのを見て、せつなくなった。見守るしかないのかな？』
こんな投稿がママスタコミュニティにありました。大人になれば”ポツン”はけっしてマイナスのことばかりではないとわかりますが、中学生くらいであればそうもいかないかもしれません。
同じような子どもを持つママたちからは、強い共感が寄せられました。
『バスケ部だったうちの娘。ふたり1組の練習を、暗い顔でひとりでやっているところを見ちゃったことがある。つい家で聞いてしまったらすぐに泣き出して、「みんなに弾かれてる。部活に行くのが今すごくイヤだけど、バスケは好きだからがんばってる。でも、もうダメかも……」って。それから部活を1週間休ませて、本人から顧問に相談してクラブみんなで話し合いを持ったみたい。顧問がよい先生で間に入ってくれたから、なんとか以前のように仲よくしてもらえるようになったよ』
『うちなんて弁当の日にいっしょに食べる友達いなくて、先生が「いっしょに食べてあげてー」ってクラスに声かけてくれたんだって。悲しくて涙が出たよ』
『うちの中学1年生息子も、まったく同じ。ずっと仲よくしてた子に避けられて、といって他の子とそう仲よくもなれずに基本”ポツン”。そんなタイプじゃないと思っていたし私自身にも経験がないから、どうしていいかわからない。とりあえず「なんか悩みがあるときは、聞くからね」って声かけて見守っているけど、すごく心配』
『中学2年生息子も、クラブチームで基本”ポツン”だよ。こないだ丸1日試合で見ていたんだけど、自分からなじもうとしていない。気を遣ったキャプテンが隣にいてくれたり、寄り添ってくれたりする感じだったから、本当に申し訳なかった。たまらず「少しはみんなになじむ努力をしたら？」と言ってしまったら、「全員とひと言はしゃべった」と言われてしまった……』
お友達とのすれ違いだったり、もともとの性格であったり。原因はさまざまですが、ママたちの気持ちを想像すると胸が締めつけられるようですね。
”ポツン”は少しも悪くない。堂々としていればよいけれど？
ただ、”ポツン”はけっして悪いことではない。そう考えるママたちもたくさんいました。
『”ポツン”のなにがいけないのかな？ かわいそうではないよ。「強く生きてる！」でよくない？』
『ひとりでいられるんだから、逆にかっこいいじゃん』
『投稿者さんの子どもが、優しい子に育つといいね。ひとりでいる寂しさがわかれば、人の気持ちもわかる大人になるよ』
ひとりでいることで育まれるものも、きっとたくさんあるでしょう。少しも恥ずかしいことではない”ポツン”ですが、ママたちが気になったのはこの点でした。
『”ポツン”は悪くないと思うけど、投稿者さんに気づいてみんなのところへ寄っていった、っていうのが気になるね』
『”ポツン”だったことより、投稿者さんに気を遣って輪の近くへ行ったことのほうが心配。だけど、なんで”ポツン”だったんだろう？ なじめていないのか、疎外感を味わうことになるきっかけがなにかあったのか。見守ることしかできないけど、さりげなく聞いてみたら？』
性格的にひとりの行動が好きな子もいるでしょう。でも投稿者さんの息子さんの行動を考えると、息子さんは今の状態はよくないと思っているのかもしれません。
体験談「一番つらいのは”ポツン”自体じゃなく、親の干渉」
寄せられたコメントの中には、自分自身も学生時代は”ポツン”だったというママたちも。そんなとき親にどう対応してほしかったのか、投稿者さんが参考にできそうな体験談もありました。
『私はその”ポツン”側だった。一番イヤだったのは親が”かわいそうオーラ”全開で、根掘り葉掘りあれこれ聞いてきたこと。それが情けなかったし、「私が悪いの？」と思わされた。「もう高校生なんだから、ほうっておいてほしい」とも思ったな』
『私自身が学生のころは、そんな感じだったな。いじめられたり仲間外れにされているわけじゃないけど、大勢の輪に入るのは苦手だった。息子さんはおとなしい性格ではないですか？ もしそうなら、あまり突っ込んで聞かないほうがいいのかも』
『私も子どものころは”ポツン”だったけど、母親に「なんで友達いないの？ 話さないの？」って言われたことがつらかった。気が合う子がいなかっただけなのに、悪いことをしているみたいに思わされた。だからなにも言わないであげて。”ぼっち”でいることより、親にあわれみの目で見られるほうが苦痛だと思う』
経験者のママたちに共通していたのは、「ほうっておいてほしかった」。投稿者の息子さんも思春期真っ只中、あれこれ詮索されたくないのは同じかもしれません。
子ども自身ががんばっている時期。ママはそっと見守ろう
小さな子どもであればママがその原因を探り出し、”ポツン”を解消するような方向に動くこともできそうです。ただ、ここは多くのママがいうようにそっと見守るしかないのかも。
『大丈夫だよ。部活はちゃんとやれているんだろうし。休憩はひとりのほうがいい、落ち着く、ワイワイした雰囲気が苦手とか、その子の性質があると思う。友達とのトラブルが原因でなければ、自分からそうしているんだろうし』
『私はこれも子どもが受ける世の洗礼だと思い、見守ったよ。激しいいじめとかじゃなかったから。まずひと言「いじめられてない？ 大丈夫？」とだけ聞いて、2〜3ヶ月はそれ以上なにも言わずに見守った』
『大人になってから思えば、中高生のときに”ポツン”でもその後の人生で成功する可能性はいくらでもあるけどね。ただ、その最中にいるときはつらいよね。よけいなことは言わないように気をつけて、さらりとフォローだけしておいたら？』
『思春期だし、いろいろがんばっている時期だと思う。親はせつないけどね。そんな時間も人として成長する過程だよ。さりげなく不満を聞いたり、ちょっと豪華なお肉のステーキを出してあげたりしたらどう？』
ママもつらいでしょうが、詮索するのはぐっとこらえたほうがよさそうです。学校や部活で寂しい思いをしているのであれば、家では思いきり安らげるとよいですね。毎日の「いってらっしゃい」「おかえり」で明るく声かけするなど、SOSのサインが見えるまではそっと見守る形でフォローしてあげてはどうでしょうか？
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