作り方は簡単!冬の乾燥対策に手作りハンドクリームはいかが?
手肌が乾燥する季節、ハンドクリームは必需品ですよね。皆さんはどのようなハンドクリームを使っていますか? 肌をしっとりさせる目的以外にも、香りを楽しむ、という人もいるかもしれません。一方で子育て中のママは赤ちゃんのお世話をしているので、無香料タイプや自然素材のものを選んでいる、という方もいることでしょう。ハンドクリームには質感が柔らかいものや固めのもの、香りの強さなど、多種類販売されています。自分で好きな質感や香りを選ぶことができたら、きっとお気に入りのハンドクリームになるかもしれませんね。そんな自分好みを叶える手作りハンドクリームをご紹介します。
基本的な材料は2つだけ
1.ミツバチによって作られた蜜蝋
蜜蝋(ミツロウ)とは、ミツバチが巣を作るために体から分泌する天然蝋でミツバチの巣を加熱し、溶かして得られるロウのこと。注意したいのは、1歳未満の乳児はハチミツを食べることによって乳児ボツリヌス症にかかることがあるので、誤って蜜蝋をなめたり口に入れたりしないように気をつけて取り扱いましょう。
2.植物オイル
椿オイルやホホバオイルなどの植物オイルを使用します。ちなみに筆者はハンドクリームを手作りするときは、余分な成分入っていない純度100%の植物オイルを使っています。植物オイルはカレンデュラオイルやアルガンオイルなどもありますが、肌につけるものですので、使用する植物オイルにアレルギー反応がないかどうかは事前に確認しておいてくださいね。
作り方は温めて混ぜるのみ
蜜蝋は湯煎にかけると溶けるので、植物オイルに蜜蝋を入れて湯煎にかけて混ぜるだけです。蜜蝋がすっかり溶けてオイルに混ざると、湯煎から取り出し、お好きな耐熱ケースに移し替えます。熱が冷めてくると固まってくるので、ハンドクリームのできあがり。今回筆者はドラッグストアでも購入しやすい椿オイルで作ってみました。分量は、オイル30mlに対して蜜蝋が5g程度。蜜蝋の分量によって、クリームの固さを変えることができます。冬場は外気温が低いので蜜蝋を少し少なめ、逆に夏場は気温が上がるので蜜蝋を多めにして固めに作ると良いかもしれませんね。
好みの精油(エッセンシャルオイル)を加えて香り付け
植物オイルに蜜蝋を入れ湯煎で完全に溶かし、容器に移し替えたあと、すぐにエッセンシャルオイルを数滴加えて混ぜ合わせます。このとき、精油の原液が直接皮膚に触れないように注意しましょう。エッセンシャルオイルを混ぜ合わせているうちに粗熱が取れて固まってきます。その後、エッセンシャルオイルがほのかに香るハンドクリームになりました。なお、精油は 液体の蒸発しやすい油ですので、蜜蝋と植物オイルを湯煎にかけた後、火気から離れて作業するようにしてくださいね。
注意すべき精油を知っておく
精油とは、植物から香り成分を抽出した揮発性のある油のことで、植物それぞれに特有の香りがあります。公益社団法人日本アロマ環境協会によると、精油の成分の一部には注意が必要なものもあるようです。
光毒性のある精油
精油の成分によって、日光などの紫外線に反応して皮膚炎を起こす光毒性を持つものもあります。例えばベルガモット、グレープフルーツ、レモンなどの柑橘類です。これらの精油を使ってハンドクリームを作る場合は、就寝前につけるハンドクリームとして使用するようにしましょう。
皮膚刺激に注意が必要な精油
イランイラン、ジャスミン、ティートリー、ブラックペッパー、ペパーミント、メリッサ、ユーカリなどは、皮膚組織や末梢血管を刺激しやすく、皮膚に炎症やかゆみを引き起こしやすいものもあるので注意しましょう。
精油使用に注意が必要な人
病気療養中の方が精油を使用する場合は、医療機関に相談してください。皮膚が弱い方も精油の使用量に注意し、低濃度から試してみて、炎症が起きないかどうかまず確認するようにしてくださいね。また、3歳未満の乳幼児には、精油を肌につけないようにしましょう。3歳以上の子どもでも、大人の10分の1の使用量で様子を見るようにしてください。そして、妊娠中においては、精油を正しく使用していて重大な事故が起きたという報告はされていませんが、使用する際は医師や専門家に相談して十分注意するようにしましょう。
可愛い容器で持ち歩いて気分もアップ
ハンドクリームを常に持ち歩いている場合、ケースも気になるところ。お気に入りのケースに入れたり、子どもと一緒にシンプルなケースにシールやストーンなどで可愛くデコレーションしたり、ハンドクリーム作りだけでなく、楽しさも広がりそうですね。自分だけのオリジナルハンドクリーム、簡単ですので、ぜひお試しに作ってみてはいかがでしょうか。
文・ゆかりんご 編集・横内みか