【後編】不倫しちゃった…どうしよう…久々のトキメキ相手は大学生
前回からの続き。。パートで働き始め、若者たちから元気を貰っていた私。ある1人の男子大学生から、「好きです」と告白されてしまいます。私は動揺して、彼を落ち着かせるために食事に行き……。気づいたら来てはいけない場所、ホテルに来ていたのでした。
急いで着替えて、そのままホテルを出た私。どうしてそうなったんだっけ? あいまいな記憶を辿ると……いわゆる「酔った勢い」というヤツでした。
もうかれこれ旦那とは10年近くセックスレスでした。もう女として見てもらえることもないんだろうな~と思っていたので、久々の営みに新鮮さを感じてしまいました。しかし、終わってみると「後悔」しかありません。ヤバイという恐怖感と絶対にバレてはいけないという崖っぷちに立たされている気分……。
すると「ピロン」とスマホが鳴ります。あの男の子からです。
『今日はありがとうございました。やっぱり諦められません』
そのLINEに私は返信をすることができませんでした。
確かに彼は若くてエネルギッシュで魅力的です。そんな魅力的な彼が私なんか……と信じられない気持ちですが、20歳も違う子と付き合うほど私も若くないし、そもそも旦那や娘にバレたら、今ある「幸せ」がぶち壊しに……。それだけは何としてでも避けたい。その一心でした。
私はなんてバカなことをしたんだろう……。なんで断らなかったんだろう。自分の弱さだ。普通のおばさんが少しモテたくらいで調子に乗ってしまったバチが当たったんだ。もしかしたら今あるものの全てを失ってしまうかもしれない……旦那と娘と、今まで一緒に積み上げてきたものを一気にブチ壊してしまうんだ……。私はバカだ……本当にバカだ……。旦那、ゴメンナサイ……。自責の念にとらわれ、後悔ばかりの日々を送っていました。
そんなある日、生理が来ました。ホッとしたのもつかの間、ボロボロと涙がこぼれてきました。
やっぱり不倫なんて私にはできないんだ。もうキッパリやめよう……。
もう二度とこんな過ちを犯さずに、これからはどんなことがあっても、家族のために尽くしたいと思います。
脚本・渡辺多絵 作画・イチエ