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中学の部活動を先輩からの嫌がらせで続けられなくなった話

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私は中学校に入学してすぐ、バスケ部に入部しました。もともと小学生のころから続けていたスポーツを選んだので、部員は幼なじみばかり。何も心配なんてしていませんでした。

しかし入部してから、先輩たちからの嫌がらせにあうようになりました。

部活中はわざとぶつかってきたり、受け取れないボールを投げられたり。部活が終わっても居残りをさせられて、嫌味や小言を言われたり。

つい最近まで一緒に遊んだ人たちが、中学生になって”先輩”になったことでまるで別人になりました。先輩たちから教わったとおりに挨拶や部活の用意などを自分なりに頑張っていたつもりでした。しかし先輩たちからターゲットにされてしまったのです。

ターゲットにされたきっかけは2つありました。

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ひとつは、顧問の先生が私のプレーをほめてくれたことでした。このときが初めてで、たった1回だけのことだったのに、部活後に呼び出され嫌味を言われました。
もうひとつは、部活の帰り道に同級生との会話で「先輩が厳しい」ということが話題になり、それに私が同調したこと。「私が文句を言っていた」と先輩の耳に入ってしまい”生意気な子”として認定されてしまったからでした。

それからは、部活内でやることなすことが裏目に出るように。先輩も同級生も怖くなってしまい、コミュニケーションが取れなくなりました。バスケはチームプレーのスポーツですから、会話もままならなくなってはプレーは成立しません。結果私は失敗ばかりのプレーをすることに……。部員との溝は深まるばかりで私のストレスはピークに達していました。

ある日。

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このときは「髪を短くするのは決まりだから」と言われましたが、入部したときにそんな説明はなく、先輩たちの嫌がらせでした。しかも、半年以上経ってからの突然の指示。とても理不尽だと感じましたが、ストレスがピークだったこのときの私には抵抗することはできませんでした。

嫌がらせが私の身体にまで及んだ。私は部活をやめる決心をつけました。
退部してから、親しかった教科担当の先生に事情を話すことができました。

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先生は、これ以上の波風を立てたくないという私の気持ちを汲んでくれて、先輩たちのことには触れず、運動が好きだった私のために陸上部を紹介してくれました。入学後半年で新しい部に入ることはとても不安でしたが、幸いにも陸上部では先輩にも同級生にも恵まれました。おかげで楽しい学校生活を送ることができるようになったのでした。

【オマケ】

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2年後、大会で優勝した私を、元のバスケ部の顧問が「戻ってこないか?」と誘ってきました。夏の引退試合が間近の頃でした。

このとき、私はすでに中学3年生。あの怖かった先輩たちはもちろんいませんでしたが……即お断りしました。

顧問の先生も当時の部活内の険悪な雰囲気に気付かず、責任を感じていたのかもしれないと今は思います。

文、イラスト・Ponko

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