悪質ないじめから子どもを守るため警察へ被害届を出したママに「やりすぎ?」との声が
この世界からなくなってほしいのにいつまでたってもなくならない「いじめ」。もしお子さんが「いじめ」のターゲットとなった場合、ママやパパは子どものために何ができるのでしょう。学校側と協力して「いじめ」を根絶できればいいのですが、いじめがエスカレートしてしまわないかなどと考えると、迂闊に身動きできないケースも珍しくありません。今回ママスタコミュニティに投稿されたのは、エスカレートする悪質ないじめから、お子さんを守るために立ち上がったママのお話です。
子どもが学校でいじめられている
投稿者さんの中学生になるお子さんは、ふとしたことから学年のボス的立ち位置にいる生徒に目をつけられてしまいました。その理由とは「人気のある先輩に告白されたから」だというのです。逆恨みも甚だしく言葉もありません。
学年のボスからおこなわれた悪質ないじめ
『1度目は制服にいたずらをされ、弁償することと「もう二度としない」という念書を書かせることで和解しました』
中学校に子どもが入学するとき、制服をみて子どもよりも自分が嬉しくてウキウキした記憶があります。これに毎日袖を通し、新しい生活を送る子どもの姿を想像するだけでワクワクしました。その大切な制服にいたずらをするなんて許すまじき行為です。それに学校の制服は値段も高価なものもありますので、弁償や念書を書かせるのは当然なことではないでしょうか。
もう二度としないと約束したのに
「もう二度としない」と念書まで書かせたのに、悪質ないじめがまた起こってしまいました。
『今度は部活道具にいたずらをされ壊されました。吹奏楽の楽器ですので高価なものです』
筆者も学生時代は吹奏楽部だったのでわかりますが、楽器やそれに付随する消耗品など高価なものが多く、その中でも群を抜いて値が張るのは「楽器」です。だからこそ、楽器を使う子どもたちは日々手入れをし丁寧に扱っているのです。それを壊すなんて一体何を考えているのでしょう。
立ち上がったママの決断。しかし……
投稿者さんはお子さんがいじめを受け、楽器を壊された被害の証拠をつかんでいたため、学校と連携し警察へ被害届を出すことにしました。1度目のいやがらせでもひどいのに、もうしないと約束した上で更なる悪質ないやがらせにエスカレートしているので、当然の結果ではないかと感じました。しかし……
『ほかの親から「やりすぎでは?」とか「子どもが学校に通いづらくなるよ」といわれました』
悪質ないじめから子どもを守るため、学校ともきちんと連携を取って正しい結果に繋げたのにこのいわれようはいかがなものでしょう。投稿者さんは、ママスタコミュニティに集まっているママたちに警察に被害届を出したことがやりすぎだったのかと問いかけたのです。
「いじめ」という言葉で解決してはいけない
『器物損壊罪だよね。被害届出していいと思うよ』
『全然OKだよ。放置していたらどんどんエスカレートしていきそう』
『やりすぎでもなんでもない、守れるのは親だけなんだから』
投稿者さんの事情を聴いたママたちは、警察へ被害届を提出したことに共感の声をあげました。確かに今回の投稿者さんのお子さんへのいじめは、常識を逸脱していて「いじめ」という言葉だけでは解決できないレベルだと筆者も感じました。
『社会に出たら立派な犯罪として扱われることなのに、学校の中だとどうして「いじめ」の一言で済ませようとするんだろう』
『されたいじめによるけれど、いじめは 恐喝、暴行、器物破損、傷害などの立派な犯罪』
無責任な発言なのか、心配しての発言なのか
『「やりすぎでは?」なんていっている親は、自分の子が同じことされて同じこといえるのかな』
『「子どもが通いづらくなるよ?」とか保守的な意見は聞かないでいい。やりすぎなのは相手だし、こちらは何も悪くないんだから』
『やりすぎとか呑気なことをいっている親は、いじめた子の親が怖くていってるのかも』
『単純にお子さんへの心配と受け取っておけばいいよ。やりすぎなのは相手以外何者でもないわ』
「やりすぎでは?」と投稿者さんに意見した保護者の方は、ただ単純に無責任な発言をしたのか、投稿者さんや子どもを心配していったのか真意はわかりません。しかしどちらにせよすべて第三者による「外野の言葉」です。気にする必要はないのではと話すママたちの声が多く見られました。
いじめから子どもを守るために親ができること
全てのいじめが警察へ被害届を出すことで解決するわけではありません。状況によっては親にも学校にもいじめられていることをいえずに苦しんでいる子どもたちもいるはずです。また親もいじめがわかっていても手出しできない状況もきっとあるでしょう。それでも、親である私たちが子どもを守ってあげなけれならないのです。いじめが発覚したら学校に相談したり、密に連携を取ったり、お子さん自身がどうしたいかという声に耳を傾け、解決に向けての最善の方法探してあげてください。第三者の言葉に惑わされることもあると思いますが、お子さんを信じて、子どもが前へ進んでいけるよう手を貸してあげてください。
文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ
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