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いじめ・暴力・性犯罪から身を守ろう!子どもの人権について考える絵本『あなたが守る あなたの心・あなたのからだ』

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子どもが暴力や性犯罪の被害者となるニュースを耳にすると、「もし我が子だったら」と不安になることでしょう。特に、いつもママの目の届くところにいた幼児期から、行動範囲の広がる小学生になると、ママは子どもの危険予知能力がまだ低いのでいろいろと心配ですよね。また、小学生になると、園児のときほど先生たちとの関わり合いはなくなり、子どもたちだけの社会を築くようになります。そこで発生する子ども同士のいさかいから、いじめに発展しないかも心配の種かもしれません。そこで、今回ご紹介したい絵本は『あなたが守る あなたの心・あなたのからだ』です。この絵本は、自分自身を大切にする心を育み、子ども自身で身を守る方法を伝えています。絵本を通して子どもと一緒に人権について考えてみてはいかがでしょうか。

人権問題を子どもにも分かりやすく説明している絵本

著者は非暴力をテーマに活動されている森田ゆり氏

『あなたが守る あなたの心・あなたのからだ』の著者である森田ゆりさんは、長くアメリカで子どもの虐待や性暴力などの問題に関わってこられ、日本でも子どもへの暴力防止プログラムを紹介されています。温かみのある平野恵理子さんのイラストとともに子どもにも分かりやすい絵本になっているので、子どもの人権についてどのように説明したら良いか戸惑うママ、パパにおすすめです。

小学校入学前後から低学年におすすめ

こちらの絵本は文字数が多く絵もイラストのような感じでおよそ8~9才から対象とHPに記載されています。筆者の現在4歳の下の娘に読み聞かせしたところ(単語が4歳児には難しすぎるので、分かりやすい言葉に言い換えて)イラストで出てくる子どもたちの表情などから何となく理解したようでしたが、記載にある通り幼児向けというより小学校低学年くらいの子ども向けの印象がありました。

参考:こどもの本の童話館「あなたが守る あなたの心・あなたのからだ

自分の心と体は自分だけの世界に一つしかない大切なもの

絵本では、1人1人見た目も得意なことも良いところも違って当たり前で、1人の大切な存在であることを「あなた」に伝えています。そして、嬉しいと思う気持ちや嫌だと思う気持ちは自分だけのものなので、「あなた」はそう感じていけないと思わなくて良いということも伝えているのです。自分の体も心も大切にする気持ちを、ママやパパから絵本を通して子どもに伝える良いきっかけになるのではないでしょうか。

子どもの権利「安心」「自信」「自由」を具体的な例で説明している

まだ子どもには「権利」などという言葉は難しいと思うかもしれません。この絵本は普段の生活で実際に起こり得る場面をイラストと分かりやすい言葉で説明されているのが特徴です。学校でいじめっ子に会ったらどうするのか、外に1人でいるときに知らない人に声をかけられたらどうするのか、例え知っている人でも嫌な気持ちのすること(性被害)をされたらどうするのか、などが具体的なシーンで描かれているので、子どもでもイメージしやすいです。また、読んでいる子どもに具体的にもしもこのようなことがあったらどうするのか、どんな気持ちがするのか、どのような行動に移せば良いのか、など自分で考えるように促しています。

子どもが被害に遭わないためにしておきたいこと

場面を想定してどうすればよいのか練習しておく

子どもが自分でできることとして大切なことは、相手に「嫌」と伝えること、難しいようであれば「大声で叫ぶこと」や「逃げること」、そして出来事をママやパパ、先生など信頼できる大人に伝わるまで伝え続けることです。それらの行動がいざというときにできるように、絵本とともに練習してみても良いでしょう。

子どもが思いを打ち明けられるような親子の信頼関係を築いておく

絵本では、被害に遭いそうになったとき、また被害に遭ったときには必ず大人に相談するように伝えています。特に身近な人からの性被害などは、多くが加害者から口止めされているのが現状です。そのような場合、被害を受けた子どもが大人に相談してはいけないのではないか、怒られるのではないか、と心を閉ざしてしまう危険性があるようです。著者は絵本のあとがきの中に、

『子どもの気持ちをしっかりと受け止め、子ども立場に立って、いっしょに真剣に考えてくれるおとなたちが何十万、何百万と出てくることが、子どもへの暴力やいじめをなくしていく、最も効果的な方法だと、わたしは信じています』

と書かれています。子どもが被害に遭わないために、また、もし被害に遭ったときにどうすれば良いのか、絵本が親子で話し合うきっかけになることでしょう。親である筆者自身も勉強になった絵本でした。

文・ゆかりんご 編集・物江窓香

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