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20年前に死んだ父は、今も私を見守っている

私が小学生の頃、父は40歳という若さで亡くなりました。
それから約20年後……私は就職を機に上京し、職場で出会った男性と結婚。今は2人の子どもに恵まれました。

父が亡くなってかなりの年月が経ちますので、悲しみは乗り越えたつもりだったのですが、子どもが生まれるとやはりどうしても「お父さんが生きていたら……可愛い孫たちを見せたかったな……」と、寂しくなってしまいます。

そんなある日、夫と子ども達を連れて、久しぶりに実家へ帰りました。
広々とした田舎の一軒家に、子ども達も大喜び!
はしゃいで走り回る子ども達をいったんなだめて、仏壇の前に家族四人並び、仏花や果物を備え、ろうそくに火をともし、お線香を供えました。

手を合わせながら心の中でつぶやきます。(お父さん、見て。可愛い子ども達でしょう。ふたりともお父さんの孫だよ。ちゃんと天国から見てくれているかな……?)
すると不思議な事に、風もない部屋の中で、仏壇に供えた花がコクッ、コクッ、と頷くように揺れました。「お父さん、いるの……? 見て、子ども達だよ! お父さんの孫だよ!」
子ども達も会ったことのない父に「じいちゃん! じいちゃん!」と声をかけます。
するとまた、コクッ、コクッ、と頷くように、花が大きく揺れました。
(お父さん、今、すぐ側まで来てくれていたんだ。私や子ども達を見に来てくれたんだ)
感動のあまり、微笑みながらもじんわりと涙が溢れます。
夫や子ども達もそんな私を見て、優しい笑顔を浮かべていました。

実家からの帰り道、さっきの出来事が気になってネットで少し検索してみると、
私と同じように不思議な体験をした人がたくさんいらっしゃって、いろいろなコメントが載っていました。
「試験に合格した日の夜、死んだおばあちゃんが夢に出てきて「よくがんばったね」って言ってくれた」
「お母さんのお葬式の時、花がずっと揺れていた。きっとお母さんが喜んでいたんだと思う」
「お仏壇に話しかけると、風もないのにろうそくの炎が揺れる。何か答えてくれているみたい」
「お供えしたお花やろうそくが揺れるのは、死んだ人が笑ってるんだって、聞いたことがあるよ」

やっぱりあの時、お父さんが側にいてくれたんだ。
きっと子ども達を見て、喜んでくれていたに違いない…。

大切な人が死んで、この世に身体が無くなったとしても、その人の魂は、大切な人をずっと見守ってくれているのかもしれません。

原案・ママスタコミュニティ 漫画・猫田カヨ

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