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席に座れないと癇癪を起こす娘が、電車やバスに乗れるまで

娘は電車やバスが大好きです。動くものが好きで踏み切りで電車が通るたびに大喜び。でも実際電車に乗るとパニックになっていました。
席に座れないと癇癪を起こし、大泣きをします。自分が座れても、私やパパが一緒に座れていないとそれでも癇癪を起こします。
当時はパパが居れば抱っこしてもらったりと気をうまくそらすことができますが、私と娘二人だけで電車で出かけるのはかなり難しいことでした。初めて発達センターへ行くときも本当に大変でした。

娘の気持ちを落ち着かせるために、電車やバスに乗るときは音が出ないオモチャや絵を描く道具を持っていきました。
あとは好きなジュースとお菓子は必需品です。まずは一駅出かけるところから始めて、少しずつ乗る駅を増やしていきました。
癇癪を起こしたり、泣き出したら次の駅で降りてホームで落ち着かせてまた乗るのを繰り返しました。

満員なのに座りたがって泣きそうになったら「今は座れないよ」と言うようにして根気よく繰り返しました。
ちなみにこの頃は2歳半くらいで、言葉の遅い娘はほとんど喋れない状態です。それでもゆっくり口を動かして声かけをしていました。


そのおかげなのか3歳過ぎには落ち着いて電車やバスに乗れるようになりました。
この頃には「満員だから座れないよ」というと「そっか」と言って納得してくれていました。
3歳11ヶ月頃には私と娘だけで電車を乗り継ぎ、発達センターまで行けるように。主治医の先生もびっくりしていました。
「ゆっくりですけど確実に成長していますね。お母さん頑張りましたね」と言われ、私は嬉しくて泣きそうになりました。


電車やバスに乗る練習をしていたとき、周囲の方々がいろいろと助けてくれたことを思い出します。
バスでパニックになった娘を一緒にあやしてくれたお姉さんや、自分の足でタップをしながら娘を楽しませてくれたおばさま。
娘のパニックを恐れてあまり外に出なかった私ですが、今では行動範囲も広がって娘とよく出かけるようになりました。

そして四歳になった頃…。ある日娘が一生懸命何かを描いていました。覗いてみるとそこには大きなバスに乗った私と娘が描いてありました。
「これはなあに?」と聞くと娘は「ママ、○○(娘の名前)、バス」と嬉しそうに言いました。
「昨日バスに乗って楽しかったの?」と聞くと「うん!」と応えてくれます。
まだたどたどしいけど一生懸命自分の気持ちを伝えようとしてくれる娘が愛おしいです。

文、イラスト・猫田カヨ

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