疎遠になっていく昔の友人。「環境が違うと、女同士はむずかしい」件についてママたちが思うこと
学生時代などの昔からの友人関係は、ほっとできて心強いものだと思うママはきっと多いはずですね。しかし一方で、古くからの友人関係に影がさすのを感じるママもいるようです。ママスタコミュニティでは「昔からの友達が減っていく。寂しい」というトピックがあげられました。
『ママ友とはかなか深い仲になれず、だから私にとって昔からの友達は今でも大切な存在で、親友だと思う友人が何人かいます。でも、私が結婚をして30歳を過ぎた今はギスギスしている。
理由を考えてみたけど、みんなは仕事を続けているなか、私は専業主婦で共通点が減っているからなのかな? 友達は仕事が大変・不妊治療中とかで悩んでる。私に何かできたらと思うけど、良い言葉がかけられない。
会話が弾まなかったり、会えないと断られたり……そういう友達が毎年、ひとり、またひとりと出てきて寂しい。
なかでも、婚活がうまく行かないという話は聞いていたけど、いちばんの親友が私の出産を機に冷たくなったこと。もともとはそんな性格じゃないのに、育児が大変と弱音を吐けば「みんなやっているのに、できないわけないでしょ?」と言われたり……。変わらない人間関係はないと思うけど、変わりたくないくらい大切な友達だった。何だか歳をとるって寂しいね』
「同じように、私も寂しさを感じる」
楽しい時間、秘密、つらい気持ちのあれこれを共有しあった仲なのに――。投稿者さんと同様、昔からの友情に心許なさを感じるママたちがいました。
『すごく分かる。昔から仲良い友達は独身で、私がふたり目を産んだ頃から連絡がこなくなった。変わらないと思っていた自分たちもこうなるんだと、つくづく思う。寂しいよね』
『私も、学生時代の友達全員と疎遠になった。結婚してからの友達はできず、今は友達「0人」。このまま友達ができないのかと思うと悲しくなる。おばあちゃんたちが楽しそうに井戸端会議している姿を見ると羨ましくなる』
『独身時代は多少のことは我慢できた。彼氏の有無とか、お給料の違いとか、問題なく仲良くしていたのに。結婚となると、どうして比べたり落ち込んだり喜んだりしてしまうんだろう?』
女性同士には”むずかしい現実”がある?
一方で、投稿者さんの思いを理解しつつ、冷静な目で女性同士の”現実”を見つめるママも多いようです。
『環境が変わると距離ができるのは、もう仕方がない。昔は横並びだったから仲良くできただけで、誰かの杭が出たり引っ込んだりしてくると、簡単に崩壊する――女性はそういう部分を持ち合わせている生き物だと思うよ』
『家庭をもつと失うものが出てくることは、仕方ないことだと思う。つらいけど、状況を受け入れるしかないんじゃないかな?』
『悲しいけど、それが現実だと思うよ。きっとみんな同じ思いをしているはず』
学生時代を終え、それぞれに変化を遂げていく女性たち。コメントからは「既婚・独身」などの環境の違いにより、おたがいの思いや意見がリンクしない状況を、寂しく感じながらも受けとめる強さがうかがえますね。
”これから”の新しい出会いも悪くないハズ
大切な友人との関係が薄れる事実に、ママたちの胸はきしみますが……「母親になったからこそ」や「歳を重ねたからこそ」の友情だって決して悪くないことを、ママスタコミュニティに寄せられたコメントは示唆します。
『昔は、結婚や育児の話なんてしなかったんだから、価値観が合わなくなるのは当然だよ。これからできる友人との方が長続きする可能性もあるよ。私なんて、想像だにしなかった外国人ママのお家と行き来があるよ! 何が起こるか分からない(笑)』
『私は運動音痴なのに、フルマラソン大会に出るようになった(笑)。そこで出会った人たちと仲良くしていて、昔の自分には想像もつかなかったことです。今はつらいけど、チャンスを消さないようにしていけば、良い巡り合わせがあるかも』
ママたちが語る、”希望ある可能性”
そして前を向けるような言葉が、悲しさを募らせる投稿者ママにかけられました。
『みんな「ひとりの人間」として付き合いたいんじゃないかな? 旦那のこと、子どものことなど、自分の努力だけではどうにもならないことで比べあいたくないんだと思う。私の母は、私が社会人になる頃から昔の友人と旅行に行きだしたりしたよ!』
『女は60過ぎたら、また楽しく集まれるようになるって聞いたことある。歳をとると生活が似通ってくるのかな?』
『環境が変わるなかで、昔の友人が減るのは自然なこと。それきりになる友達もいれば、また会うことになる友達もいる。少なくとも「会えなくなった=友達ではなくなった」ではないと、私は思ってるよ』
寂しさに心を痛めていた投稿者ママ。コメントの数々を受けて、こんな投稿を残しています。
『たくさんの人が同じ思いをしているんだね、少し気が楽になったよ。
自分は自分、どう頑張っても完全に人と同じ幸せは得られないんだから、私は相手に憧れることはあっても、相手の話を聞きたくない気持ちになったことがなくて……。でも環境が違うことで、嫌になることもあるんだね。早々に仕事から逃げた私にとって、友達がどういう思いであれ、仕事を続けていることを純粋に尊敬しているんだ。
会えば少し話す程度のママがいるだけで孤独だから、よけい寂しく感じるんだよね。育児がひと段落したら、仕事を始めたりして世界を広げるようにしたいな』
さまざまな友情やつながりの中で生きていくママたち。つながりが生まれたと思ったのに、徐々に薄れたり、あるいは突如途切れたり……かと思えば再生したり、はたまた思わぬ出会いに驚いたり……女の友情は、忙しいものなのかもしれませんね! そんな女性同士のつながりを、あなたはどのように感じていますか?
文・福本 福子 編集・山内ウェンディ
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