人生の中で諦めてしまったことは何?勉強や進学、”普通の家庭”……。ママたちの心の声は?
人生は決して順風満帆とはいかないこともあるでしょう。やりたかったけれど諦めてしまったことや、諦めざるを得なかったこともあるかもしれません。ママスタコミュニティにも「悲しいけど諦めてしまったこと」をテーマにした投稿がありました。
『叶えたかったこと、手に入れたかったもの、期待していたこと、人間関係、それをどうにもならず諦めたことなどありますか?』
この問いに対して、他のママたちが自分自身の過去を振り返って諦めてしまったことを教えてくれています。
もっと勉強したかった!希望の学校に進学したかった!
『私が幼稚園の頃父親との別れ、中2の頃3歳の妹との別れ、親が離婚し学費払ってもらえず高校進学諦め』
『大学に進学することは下に弟がいたので諦めた。さすがに親も2人の大学費用は出せないことは理解できたから……。でも、行きたかったな!』
『進学は高校卒業してから専門学校に行きたかったんだけど、いろいろなことが重なりタイミングが悪くて行けなかった』
もっと勉強をしたかった、進学をしたかったというコメントを見ると、学費の問題があるようです。文部科学省の「国立大学と私立大学の授業料等の推移」によると、平成17年度から令和元年(2019年度)現在までの国立大学の授業料は年間で約54万円、他に入学金などが30万円かかりますね。もし私立になると国立大学の約1.6倍になるので、進学には相当なお金がかかるのは事実でしょう。そのためきょうだいがいたり親が離婚をしているなど家庭の事情がある場合には、進学が難しくなってしまうようです。
ごく普通の家庭で育ててもらいたかった
『まともな両親のもとで普通に育ててもらいたかった。そうしたら大学にも行けていたし、大人のいやらしい裏社会を知ることもなかった』
『人並みの幸せな家庭と2人目の子どもが欲しかった』
『普通の家庭。育ちが悪くて引けを感じて生きたら今どんぞこ』
『毒母から生まれ育てられたことかなぁ? シンママで支配したい親で本当に嫌だった。人間関係から進路まで自分の思うようにならなかったら、ヒステリー起こす人でした』
生まれてきた環境や家庭によっては、他の人にとっては当たり前のことがそうでなくなることもありますね。そのため「人並み」を諦めるしかなかったというママも。
大切な人との永遠の別れがくる前に……
『第一子。妊娠がわかって夫と喜んでいたけど、その後お腹で育たなかった……』
『父が延命治療をしないと決めたこと。孫の七五三見せたかったな』
『結婚して数年で義母がガンになった。手術すれば大丈夫だからと言っていたけど、リンパにも転移していて発覚から2年で肝臓に転移して亡くなってしまった。凄く良くしてくれていたのに、何もできず天国へ行かせてしまったことを後悔している。亡くなった時より今の方が寂しく感じて、夫と昔話をするのが切ない』
大切な人を亡くしてしまったというママからは、後悔の気持ちがおくられてきました。亡くなる前にしてあげられることは少なからずあるのかもしれませんが、元気なときは気づかないこともあるでしょう。亡くなってはじめて気づくことも少なくないようです。
これまでの人生は変えられない。変えられるのは今日からの人生かも
ママたちから寄せられたコメントを見ると、勉強や進学のこと、生まれ育った環境、そしてどうしても逆らうことができない別れに関することが多く寄せられました。これらのコメントを見て嘆く人もいるかもしれません。でも前向きに考えることもできそうです。
医療の発達によって平均寿命は延びています。厚生労働省が出した統計によると、2008年時点で女性の平均寿命は80歳を超えています。仮に今40歳だとしてもあと40年ほどは生きられる計算になりますね。これまで生きてきた長さと同じ長さを生きられるのなら、これから新しいことを学ぶ時間もチャンスもある、という考え方もできるのではないでしょうか。
現在はインターネットでの通信を利用して自宅で学ぶ環境もあります。放送大学など学びたい科目だけを学ぶ環境も整っています。親が自ら学ぶ姿勢を子どもに見せることで、”勉強できることのありがたさ”や”学ぶことの大切さ”を子どもに伝えられるかもしれません。これまで歩んできた人生を変えることはできませんが、今日からの人生を変えることはできるでしょう。勉強にしても”人並みの家庭を築くこと”にしても、まずは今日から”新しい一歩”を踏み出してみてはいかがでしょうか。
(参考:厚生労働省・女性の平均寿命の推移(2008/01))
(参考:放送大学)
文・こもも 編集・しのむ
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