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「おかあさんといっしょ」と一緒に歩んで約35年!第7代うたのお兄さん・坂田おさむさん。子どもたちとの収録や楽曲制作での思い出とは?

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「おかあさんといっしょ」から年に一度のベストアルバム『NHK「おかあさんといっしょ」最新ベスト ミライクルクル』と、番組開始60周年を記念したアニバーサリーCD『NHK「おかあさんといっしょ」スペシャル60セレクション』が10月16日(水)に2タイトル同時発売されます。ママスタセレクトでは第7代「うたのお兄さん」を務め、作詞・作曲家として番組に多くの楽曲を提供し続けている坂田おさむさんにインタビューを実施。うたのお兄さん時代の思い出や、作詞・作曲家としての活動、最新ベストアルバムに収録されている楽曲「ワン・ツー・スリー!」にまつわるエピソードなどを伺いました。

みんなで協力して番組を作り上げた「うたのお兄さん」時代

――坂田おさむさんは1985年から1993年までの8年間、第7代「うたのお兄さん」を務められました。うたのお姉さんなど、当時共演された皆さんとはどのような思い出がありますか?

当時の思い出はいっぱいあります。全部話していたらきっと8年かかっちゃいますよ!(笑)
うたのお姉さんは、森みゆきさんとは2年間、神崎ゆう子さんとは6年間一緒に出演していました。それこそ自分の家族といるよりも長い時間、毎日毎日朝からずーっと一緒にいるので、お互いのことが何もかも分かっちゃうほどでした。子どもたちとの収録が終わった後、1時間ほどの休憩のときも、楽屋も同じなので一緒に過ごしていましたね。

――体操のお兄さんたちとは、記憶に残っているエピソードはあるでしょうか。

僕が入ったとき、瀬戸口清文さん(故人)がもう10年目ぐらいだったかな。体操のお兄さんとしてものすごく長いキャリアを持っていて、子どもたちとの接し方については何でも知っているプロの方でした。僕がまだ入ったばかりで何も分からないとき、声のかけ方などを手取り足取り教えてもらいました。

今でもよく覚えているのが、僕が新人のときにかけてもらった瀬戸口さんの言葉です。スタジオでは、子どもがどうしても泣いちゃったりして輪に入れないことがあるんですね。泣いたままだとカメラには映らないので、その子が出演できるように本番までみんなで一生懸命なだめたり励ましたりするんです。
その日も泣いている子どもがいましたが、僕は自分がこれから歌う曲の段取りのことで精いっぱいでした。すごく不得意な歌を生で歌わなきゃいけなくて、歌詞を間違えないように……などと集中していて、子どもが泣いているのに聞こえないフリをしてしまった。結局その子は泣きやむことができず出演できなかったんです。

収録が終わった後、瀬戸口さんに呼ばれて言われました。「みんなで番組を作っていくんだから、坂田ひとりだけの世界に入らないようにしてほしい。周りのことをちゃんと見てほしい」と。スタジオにいる全員が「子どもたちのためにやるんだ」という気持ちを持っていることが充分伝わってくる言葉でした。先輩として大変ありがたいことを言ってくれたなと、とても思い出に残っています。

子どもたちとのコミュニケーションから多くの楽曲が生まれた

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――坂田さんは約35年間に渡って「おかあさんといっしょ」に多数の楽曲提供をされています。ご自身が作詞・作曲された歌が、長い間に渡って日本全国のたくさんの子どもたちに歌われていることをどう感じていらっしゃいますか?

それはもう、ありがたい限り。こんなに嬉しいことはないと思います。元々僕はシンガーソングライターで、子ども向けの歌を歌おうと思っていたわけではなかったんです。どんな曲を作ればヒットするだろうとか、どうしたら売上チャートの上位に入るだろうとか、そんなことだけをずっと考えていました。でもうたのお兄さんになったことを通して、子どもたちに自分の曲がずっと歌い継がれていくと思ったら……もうチャートに入るなんてどうでもよくなるほど、嬉しいことですね。

――10月16日に発売される番組60周年のアニバーサリーCDには、坂田さんが現役当時に作詞・作曲し、うたのお姉さん・神崎ゆう子さんと一緒に歌った「どんな色がすき」なども収録されていますね。

「どんな色がすき」は僕が現役のうたのお兄さんの時期に作った歌です。収録スタジオでは本番前にまず、子どもたちとやりとりをするんですよね。例えば赤いセーターを着てきた子に「そのセーターは何色?」「赤が好きなの?」と聞いたりします。そのうち子どもたちにとって色はとても大切なものだということが分かってきたので、「何色が好き?」という歌がきっと子どもたちに喜ばれるだろうなと思って作ったんです。このように子どもたちとのコミュニケーションから生まれた歌は結構ありますよ。

――坂田さんが作られた「おかあさんといっしょ」の楽曲などを、ママやパパがわが子に歌ってあげる機会も多いと思います。小さな子どもに向けて歌うときのコツがあったら教えてください。

僕がうたのお兄さんになったとき、森みゆきさんに教わったのが「軽く歌うようにしてあげる」ということですね。優しく話しかけるような感じで、語尾を軽くするといいんじゃないかと思います。もっとも親が歌ってあげるときに、上手か下手かというのは子どもにとって関係ないと思いますよ。僕も子どもの頃に自分の父や母がたまに歌ってくれたことを覚えています。たいして上手ではなかったですけれど、歌ってくれたという記憶はずっと残っていますね。親が子どものために歌ってあげたことは、きっと何十年経っても愛情として、子どもの思い出に残るのではないかなと思います。愛情をもって歌ってあげれば、大丈夫ですよ。

親になったからこそ感じる、日々の家事や子育ての素晴らしさ

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――最新ベストアルバムの「ミライクルクル」には、坂田さんが作曲され、娘の坂田めぐみさんが作詞された「ワン・ツー・スリー!」が収録されていますね。親子での共作はどのように進められたのでしょうか?

「ワン・ツー・スリー!」の制作では特に父と娘ということを意識することはなく、普通に作詞と作曲をする仕事仲間として接していましたね。例えば「考えているメロディと少し合わないから、ここの歌詞を少し変えてもいいかな?」というような会話はありましたが、ごく一般的な作詞家と作曲家としてのやりとりでした。ただそれが自分の家のなかで行われているのがいつもとは違いましたけれど。普通は電話か何かで話すんでしょうけれど、娘はすぐそこにいるので(笑)。

ただ親として彼女の子どもの頃も知っているから、「ワン・ツー・スリー!」の歌詞のなかで、いかにも彼女の性格がでているなと思うところがありましたね。例えば映画につれて行ったり、本を読んであげたり、親が子どもにしてあげたこと、教えてあげたりしたことって、子どもの心に残っているんだなあと思いました。

――2019年7月のうたとして登場した「ワン・ツー・スリー!」は、ママスタBBSでも話題になっていました。ママたちからは「毎日聞いているうちにどんどん好きになってきた」「盛り上がる歌」「サビが大好き」「懐かしい感じがする」などといったコメントが届いています。子どもと一緒に楽しんでいる実際のママたちの反応を聞いてみて、いかがでしょうか。

いやぁ、どれもありがたいです。「懐かしい感じ」というのはメロディラインのことをおっしゃっているのかな。1960年代のイギリス系のロックのイメージで作っていて、当時流行したロックが基本にあってのメロディのような気がします。ただ僕は大人向けの難解なロックは避けたくて、子ども向けにシンプルで分かりやすくということを意識するようにしています。そういう風に言っていただけるのは嬉しいですね。

――最後に、子育て中のママたちに向けてメッセージをお願いします。

自分が子どもの頃は、父や母が毎日の生活のなかでご飯を作って、お掃除して、洗濯してくれている姿を当たり前に見てきました。ただ自分が結婚して子どもを持った今は、日々の家事育児をこなすのはすごいことなのだなと分かってきました。子どもの頃見ていた両親はとても立派なことをしていたんだなと。だから毎日子育てしているお父さん、お母さんたちは「自分はすごいんだ」と思っていただきたいです。誰も頭が上がらないと思いますし、誇りに思ってください。ママがちょっとニッコリしてくれるだけで、子どもにとっては素晴らしい金メダルですよ。

――ご自身が作詞・作曲された楽曲「メダルあげます」の歌詞になぞらえ、ママの笑顔に金メダルをあげたいと言ってくれた坂田さん。温かい言葉には子育てに奮闘中のママたちも大いに勇気づけられますね。坂田おさむさん、どうもありがとうございました!

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■『NHK「おかあさんといっしょ」最新ベスト ミライクルクル』
発売日:2019年10月16日(水)
価格:2,200円+税
収録内容:全18曲(16曲+ボーナストラック2曲)PCCG000001836_0_2■『NHK「おかあさんといっしょ」スペシャル60セレクション』
発売日:2019年10月16日(水)
価格:4,800円+税
収録内容:3枚組 (60曲+ボーナストラック8曲)
特典:外付けスリーブケース(生産限定仕様)

【先着購入特典】ポストカードサイズステッカー
※「最新ベスト ミライクルクル」と「スペシャル60セレクション」共通の特典です。
※特典は数に限りがありますので、無くなり次第終了となります。
※一部の店舗ではお取り扱いしていない場合がございます。

企画・制作:NHKエデュケーショナル
発売・販売:ポニーキャニオン

取材、文・井伊テレ子

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