旦那が大好きなのに不安でたまらない”ダンナ依存症”のママたち。その背景に共通するものは?
仲のよい夫婦って、いますよね。いつもベタベタしていて「私たち、ラブラブなので!」と宣言するような夫婦はさすがにあまり見かけないでしょうが、お互いを思いやっている様子がなんとなく伝わってくるような夫婦は、まわりまで温かい気持ちにさせてくれます。はたから見れば幸せでしかないように思えるふたり。ただ、ご当人には相手を愛するあまりの不安もあるようなのです。
ダンナがいないと生きていけない!だから不安もいっぱい
ママスタコミュニティにあがったのはダンナさんを深く愛する、とあるママからの投稿です。
『ダンナさんに依存気味な人って、いますか? 毒親に育てられた私は性格も暗くて、学生生活も楽しくなかった。でも明るくてやさしいダンナと結婚して、もうどっぷり。この人さえいれば……って感じで、もう結婚8年め』
”依存”という言葉は気になりますが……幸せそうですよね? いったいなにが不安なのでしょうか?
『家族といるのが最高で子どもとダンナさえいればそれでいいので、そこに友達との予定を組み込もうという発想がまずありません。最低限の人づきあいはしているし仕事もしてるけど、自分から誘って他人と過ごそうとは思いません。今の生活はラクだし楽しいのですが、このままでいいのかなとも不安になります。ダンナには本当に精神的に頼りきりで、ダンナがいないと生きていけないと本気で思います。もし先に死なれたら、どうしよう?』
「なんてぜいたくな悩み!」と思うママもいそうですが、”依存”というからには過度にダンナさんに頼り切りなのかもしれません。
『うらやましいなぁ。私も依存したい(笑)』
『私は逆。強いていうなら、ダンナが稼いでくるお金にだけ依存してる。ダンナはアフリカでもどこへでも行ってしまえ~』
ママスタコミュニティのママたちからはこんな冷静な意見もありました(笑)。
「ダンナ大好き!」とは、公言できないけれど
ところが意外にも(?)集まったのは、「私も同じ」という自称・ダンナさん依存症のママたちからの声でした。
『同じです。友達もいなくはないけど、自分から誘うことはないです。ダンナと子どもといられればそれで十分だし、楽しい。ダンナが飲み会だと奥さんたちはみんな先に寝ているらしいけど、私は不安。「寝てて」と言われても、帰ってくるまで起きて待っています』
『私も。かな。結婚6年め。ダンナに仕事から早く帰ってきてほしいし、ずっと家……でなくても、近くにいてほしい。本当はベタベタ触りたいんだけど、子どももいるからガマンしてる(笑)』
『結婚16年、どっぷりダンナに依存してるよ。ダンナは友達が多いから誘われたら行かせてるけど、早く帰ってこられるようなら車で迎えに行く! 私もまわりとのつきあいは薄いけど、それくらいでちょうどよい。最近は子どもたちが大きくなって、部活や友達づきあい優先に。さびしいけど、週末にダンナとお出かけするのが楽しみ。子どもたちがついてきたら、もっとうれしいけどね!』
『私も同じだ~。まわりにはそういうの話したことないけど、ダンナが本当に本当に大切で、私には必要すぎる存在。この人が事故に遭ったり、万が一のことがあったらすぐに後を追っちゃうかもしれない。ダンナの「ただいま」の声が、私のなによりの安定剤。こんなの表にはまったく出せないけど』
たしかにダンナさんへの愛情をそのまま知り合いに話しても、「幸せ自慢」と受け取られてしまう可能性もありそうです。まわりには堂々と言えないものの、”ダンナ大好き!”なママたちも少なくないのかもしれません。
ダンナの文句が言えるのは、幸せな人生を歩んできたからこそ?
じつはこうした”ダンナさん依存症”ママたちに多かったのが、投稿者さんと同じようにさびしい生い立ちを持つことでした。
『私も投稿者さんと、生い立ちが似てる。ダンナがいなきゃなにもできないし、つらい。飲み会のときは眠れずにダンナの帰りを待ってたりする。休みの日はダンナと子どものためにある。結婚して18年いっしょだけど、昔より依存してるかも』
『自分がトピックスを作ったのかと思うくらい、同じ。結婚16年。ただ毒親とは縁を切ったのに、ダンナの親が理解していないから義母を通して私の近況は全部筒抜け。それがつらい。ダンナさえいればいいのにな』
『私もダンナに依存しているのかも! 結婚3年め。自己肯定感が低いから、年上の包容力でほどよい感じに包み込んでくれるダンナに安心感をもらってる。「そばにいてほしい」とも言うし、ダンナといるとやけにスキンシップしたくなる』
こんな推察もありました。
『なんだかダンナさんの文句を言ったり、「亭主元気で留守がいい」みたいな人が多いけど、それだけ実家の居心地がよくて自由だったんだろうな。うらやましい』
ついついダンナさんに頼ってしまうのは、それまでの人生のさびしさを埋めてくれる存在だからなのでしょう。やっと出会えた大切な存在だけに、失ったときを想像すると不安も大きくなってしまうのかもしれません。
とはいえ現実的に考えればどちらかが亡くなるなど、”失う”ときは確実にやってきます。失ったあとのことを想像して、今から不安を大きくするか、それとも失ったときを乗り越えられるくらい大切な思い出をたくさん積み重ねるか。
まずは不安はさておき、かけがえのない存在に出会えた今に感謝して、この先の生き方をあらためて考えてみてはどうでしょうか?
文・鈴木麻子 編集・しらたまよ
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