赤ちゃんを見ていると、愛おしいのに悲しい……。この感情は異常ですか?
はじめて我が子が誕生した瞬間、私たちは「ママ」になりました。想像していたよりも大変だった赤ちゃんのお世話に一喜一憂しながら毎日を過ごしていく中で、ふと涙が出てくることはありませんでしたか?
ママスタコミュニティに投稿してくれたママ歴3ヶ月の新米ママさんは、幸せな赤ちゃんとの時間のはずなのに、なぜだか切ない涙がでてきてしまうと話してくれています。愛おしいのに悲しいという、はじめて経験する苦しい感情に不安を覚えているようです。
『現在、生後3ヶ月になる娘がいます。産まれてから寝不足で辛かったりしましたが、かわいくて愛しくてたまりません。娘の寝顔を見ていたり、ふとした時に私はこの子に何をしてあげられるだろうか、いつまで一緒にいられるのだろうかなど悲しい気持ちになったり、成長が嬉しい反面、このままでいてほしいという思いが出てきて泣いてしまいます。基本的にはイライラしつつも(旦那に……笑)楽しく過ごせていると思いますが、結構な頻度で現れる苦しい感情に悩んでいます。愛する娘の育児、明るく楽しんでしていきたいです。上手な発想の転換等ありましたら、教えて頂きたいです』
この感情の正体は……? 先輩ママたちから「懐かしい」の声が続出しました。
分かる!の声続出。ママたちが産後に抱える想いとは……?
『成長嬉しい反面、寂しい気持ちわかるよ! このままだと困るけど、このままでいいんだよーって矛盾した気持ち』
『笑うようになって、指を握る手だったり、大きくなるにつれなんか寂しいよね。心がぎゅーってなります』
『うわー! 分かる! 分かりすぎます!! 私も今3ヵ月になりたての男の子ワンオペで育ててます。愛しい気持ちがたまらないんですよね。愛しくて愛しくて考えすぎてしまう』
可愛くて愛おしくて、「目の中に入れても痛くない」とはこのことか……と実感する毎日であることは投稿者のママも理解しているでしょう。その一方で日々成長していく姿に、嬉しかったり、でももう二度と昨日のこの子には会えない……なんてネガティブな気持ちにもなってしまうことに賛同のコメントが寄せられます。
『愛情と責任感と期待と不安がごっちゃになって複雑なんだよね。ずーーっと体内で守ってた子が世に出た反動』
さらに、これからこの子の一生を背負っていく「親になる」という覚悟も重なって、感情が手に負えなくなってしまうことも……。
『私もあったな。無性に泣けてきたり。つかまり立ち、つたい歩きとかはじまったあたりからおさまった』
コメントをくれたママたちによると、そういった不安定な感情の波はまだ赤ちゃんが寝てばかりの時期特有のものなのだそう。「時間」があるから余計に考え過ぎてしまうのかもしれません。赤ちゃんが動き出した頃には目が離せなくて忙しくなり、そんな気持ちも忘れてしまうのかもしれませんね……。
子どもが生まれて、はじめて感じる「守るべきものへの愛情」
そしてママたちのコメントで目立ったのが
『私は子ども産んでから死ぬのが怖くなったよ。いつか死ぬのは分かってるけどね』
『母性が大爆発してるんだよ。私は産前は怖いもの知らずだったけど、子ども産んで守るものが出来てから世界が怖くなったよ』
はじめて心から「守るべき」人間をこの手に抱いた瞬間からママたちの世界が変わったのでしょう。子どもを産んで怖いものが増えた……言い換えると、失いたくないものができたということではないでしょうか。我が子が愛おし過ぎて、もしこの子に何かあったら……? 自分に何かあったときにこの子がどうなってしまうの……? なんて起こりもしないことを考えてしまうのは、それだけ「今」が充分幸せで、子どもへの愛情が満ち溢れているということかもしれません。そして「失いたくない」という感情は「恐怖」からいつしか「強さ」 に変わっていくことでしょう。子どもを守るためだったら、どんなことにでも向き合ってみせる……まさに「母は強し」の根源ですね。
いつしかときが経ち子どもが大きくなるにつれて、赤ちゃんの頃に抱いた感情も忘れ、子どもを傷つける言葉を投げかけてしまうこともあるかもしれません。
『大丈夫。初心を忘れるべからず。いつか数十年後、反抗期になった時この感情を思い出してみて』
そんなときは、どうかこの日の揺らいでいた気持ちを思い出して、いつまでも子どもと一緒に笑顔で過ごしていきたいですね。
文・渡辺多絵 編集・しのむ
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