算数の「たし算・ひき算」につまずくわが子。”数”をどう教えるべき?
突然ですが……あなたのお子さんは、算数は得意ですか? ママスタコミュニティでは、お子さんが足し算・ひき算に苦戦中だというママから、相談が寄せられました。
『算数が苦手な小学2年生の息子。いまだに1年生で習った、たし算・ひき算に手間取ります。「6-6=0でしょ? どうして、4-4も答えは0なの?」と言ったり、「12-4=7? え、違う? じゃあ8? 9?」と言ったりします。
今日も「6+6=13だよね?」と質問してきたので、もう一度考えさせたところ、「6・6」と紙に書いて「こっちは1と5で、こっちも1と5。1+1=2で、答えは12だ!」と答えを出しました。しかし、「6+6=13だと間違えて覚えていた」とも言っており……暗記に頼っている部分が大きいようです。どうしたら良いでしょうか?』
たし算・ひき算は、大人にとっては難なくできる簡単な計算。その分、子どもがつまずきを見せたとき、どのように教えたら良いかママは頭を悩ませるかもしれませんね。今回はママスタコミュニティのママたちが、計算につまずいた原因を分析し、計算の力をどう身につけさせるか? というアドバイスを投稿してくれました。
原因を推察。「”数”の概念がない・丸暗記はNG」
まずはママたちが、投稿者のお子さんが計算に苦戦するワケを考えてくれました。
『「数」というものの概念が理解できていない様子。だから「6-6=0なら、4-4は別物に違いない」と考えてしまうのでは?』
『「数」の感覚が身についていないみたいだね。暗記に頼ると、考える力が身につかないよ』
『答えが合っていればOKという感じで、ただ暗記しているだけだと、桁が多くなったり、かけ算や分数の勉強に入ったりしたとき苦労しそうだね』
『数式の意味を考えられていないみたいだね。ただ「ロク ヒク ロク ハ ゼロ」などと丸暗記している。何かが6個入った箱から、6個取り出したら残りは0とか、そういうイメージがないんだと思う』
ある数量に、ある数量を加えるたし算・ある数量から、ある数量を減らすひき算。そうした数量のイメージ、つまり数の概念を掴んでいないと、「6-6=0」と「4-4=0」において、数式が違うのに答えが同じことに納得できないといった事態が起こる、とママたちは考えます。
視覚に訴えて、「数」の概念を身につけるべし!
では、そうした数の概念をどうしたら身につけられるのでしょうか?
『基本的な数の概念……つまり「2」という数字が、例えばみかん2つ、ビー玉2つを表している、ということ――これを身につけていないようなら、おはじきなどを使って徹底的に教え込んでみたら?』
『頭で考えるより、おはじきを使ったりして、まずは視覚から理解した方が分かりやすいはず』
『お子さんは、物理的な数量のイメージがなく、数式だけを見た論理的な考え方を求めている印象。「6-6」と「4-4」の答えが、なぜ同じか分からないなら、おはじきで実践して見せてあげればいいんだよ。ちょっとしたきっかけで、大きく伸びる可能性があるよ! きっかけを掴むまでは長いかもだけど、地道に子どもに付き合えるかが、学力が伸びるか否かの鍵だと思う』
『理屈が分かれば早いんじゃない? うちの子、理屈を知って納得できたら、ビックリするぐらい計算ができるようになったよ』
おはじきなどを用いて「数を視覚的にとらえることで、数の概念が身につくハズ」という考えを、多くのママが寄せてくれました。数の概念が子どもの感覚に根付いていれば、たし算・ひき算などの「数式が表す意味」を理解できそうですね!
日常に算数を取り込め!ママたちの工夫
わが子に数の概念をしっかりと定着させようと、日常生活の中に算数の要素を取り込むママも多いようですよ。「わが子が算数に親しめるように」というママの願いが込められた、アイデアたちをご覧ください。
『おやつで「何個ある?」とか、「〇個食べたら、残りは何個?」とか、家族に配らせるとか、遊び感覚でやるといい。勉強時間だけでなく、日常生活に算数を取り入れてみたら?』
『うちは幼稚園のころから、日常生活に算数をブッ込んでいたよ。
「正解した分だけ差し上げまーす! ポテコが12個ありまーす。ママが4個食べました。残りはいくつでしょうか?」と話し、正解したら答えの数の分だけポテコをあげる、という感じでやっていた。
ピザやケーキでも算数の勉強ができて、「今、ピザ1/8枚食べたね」などと子どもに伝えたりしていた』
『そうそう、「ママが4個食べました」のところは、実際に食べると分かりやすいよ!
うちは、リットル・デシリットルの容量の学習中、牛乳パックに「1L(10dl)」という紙を貼って、「牛乳を1dlあげるので、飲んでください。残りは何dlでしょうか?」とやっていたよ』
いやはや工夫次第で、わが子との生活の中に、算数のエッセンスを取り込めるものですね! そもそも、そうした具体的な物の数があった上で、たし算・ひき算などの数式が存在しているハズ。子どもの生活に根ざしたところからのアプローチは理想的と言えそうです。
ご紹介したアイデアが、わが子との算数学習に役立てば幸いです。
文・福本 福子 編集・山内ウェンディ
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