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かくれんぼや虫取りが重要!「遊び」を通して、算数の文章問題が得意になるワケ #ママが知りたい子どもの教育


「うちの子、算数の計算はできるけど文章問題になると急にできなくなるのよね」という話をよく聞きます。その反面、文章問題をすらすらと解けてしまう子もいます。これらの違いは「生活体験の豊富さによる」といいます。どういうことなのでしょうか?

「花まる学習会」松島伸浩先生は、著書『小学校6年分のつまずきと教え方がわかる 算数嫌いな子が好きになる本』の本で、「文章問題が解ける子と解けない子の違い」について次のように語っています。

文章問題を解けない子は「生活体験」が少ない

「文章問題を難しいと感じる子どもたちに共通することは、経験総量の不足です」(松島先生)。生活体験が少ない子は、文章問題を読んでもリアルなイメージがわかないため「このシーンでは、足すのか引くのかわからない」となってしまうのです。一方、友達と外でかくれんぼやおにごっこをして遊んだ、虫を捕まえた、キャンプへ行った。こういった生活体験をたくさん積み重ねた子は、文章問題を読んだときに、より具体的なシーンをイメージすることができます。生活体験を通して経験総量がアップし、文章問題をイメージする力が上がります。その結果、文章問題をスラスラ解けるようになるのです。

かくれんぼや虫取りで、空間認識力が上がる


子どもの遊びの中には、算数の基礎的な力を育む要素がいっぱいあります。たとえば、かくれんぼや虫取りでは「空間認識力」を高めます。空間認識力とは、目にしたものを立体として捉える力のことをいいます。たとえば、かくれんぼをしているとき、相手から見えない場所に隠れる。バッタやトカゲを捕まえるとき、逃げる方向を予測して捕まる。これらが空間認識力を高めていきます。空間認識力が高まると、小学校高学年から出てくる図形の問題をしっかりと理解できるようになります。

ママからしたら、単なる遊びのようでも、子どもたちは遊びを通して算数の基礎となることをたくさん学んでいるのです。日常生活の中にある「算数の基礎を学ぶ方法」を知ることで、もっと算数の学習を楽しめるようになるかもしれませんね。

 

文・間野由利子 編集・北川麻耶 イラスト・Ponko

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