夫以外の男性にときめく！この気持ちは本物？それとも……
大好きで結婚した夫でしたが、育児、家事、仕事と忙しい毎日のなかで、最近はお互いに無関心。すっかり「同居人」のような存在になってしまいました。「ときめき」なんて忘れていましたが……。いつも優しい職場の上司にいつのまにかときめく自分に気づいたのです。
相手は私よりも少し年上の直属の上司。業務連絡のメールさえ大喜びしている自分が我ながらばかげているような……。でも「疲れてない？」「毎日ご飯作るなんて偉いな～」と普段夫からはかけてもらえない労いの言葉を言ってくれる上司の優しさに日々癒されています。
仕事へのモチベーションも上がるし、オシャレに気を使うようにもなり、全てが上手くいっているように感じました。上司のおかげで毎日楽しい！
最近は夫のことを1ミリも考えていないし、ただの「同居人」のようになってしまっている……。これ、いつからだろう……？ 子どもが生まれてからしばらくは「いっしょに子育てしたい」「デートにもいきたい」なんて思っていたけれど、もうそんなこと、期待さえしなくなっている……。しかし、友人からの「もしも夫が他の女のことで頭がいっぱいだったらいやだ」という意見を聞いて、「そういえば、最近夫のことを全く考えていない」と気づきました。
「ときめく気持ち、わからないでもないよ。でも結局さ、私たちは“大切”にされたいんだよね、違う？」と友人。もうひとりの友人も「それは絶対そう。“ありがとう”の感謝はもちろん、「“疲れてない？” って労ってもほしい～」と言います。
結局、ママになっても「夫に大切にされたい」ということで意見が一致。しかし、感謝や労いの言葉をいつもかけてくれる、そんな素敵な夫はいるのでしょうか？ そのとき……。
上司への「ときめき」は夫が空けた穴を埋めてくれていただけなのでしょうか？ うーーん、明日からも上司にはときめいてしまいそうだけれど、夫にも「毎日お疲れ様！」「ありがとう！」と自分が言われたい言葉をかけてみようと思いました。
脚本・たなかまほ イラスト・むらみ