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子どものお迎えが苦痛……育児に疲弊し子どもをかわいいと思えなくなっていた心を救ってくれたママ友の姿勢

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初めての幼稚園の保護者会。先生のお話の後、保護者が自分の子どもについて話す時間が設けられました。他のママさんも意外と赤裸々に育児の悩みを語っていたことも相まって、今まで相談できなかった自分の育児の話をしてみました。

「野菜食べさせなきゃ、早く寝かせなきゃ、絵本を読んであげなきゃ……って気持ちばかり先行してしまうんです」
「でも、子育てはそんなスムーズに進まない」
「今は子どもと一緒にいるのが少し苦痛な時もあって……」
他のママたちは少し驚いたような顔で聞いてくれていたような気がします。

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保護者会の帰りに同じクラスのママが「私たち、同い年ぐらいじゃない?」と気軽に声をかけてくれました。「子育て、つらいの?」とストレートに聞かれ、苦笑いしながらも育児の悩みを相談しました。

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もともと理系な彼女は「研究対象を観察するような気持ち」でわが子を見るようにしたと話します。
「同じことやってても、昨日と今日だと違ったりするんだよね。だいたいにおいて「進化」が感じられるんだよ。話し始めるようになると余計にそれが面白くて……」
子どもの変化を「見逃したらもったいないな~」と思い、日々「客観的に」見ているのだそう。
「この間は洗面台で手を洗っているはずが、拾ってきてポケットに入っていた石を洗ってたわけ。洗面台は水浸しだし、見た瞬間は「カッチーーン」と来るんだけど、彼女も前に同じことして怒られたことがあったから、「あ、まずい」と3歳ながらに思ったのか、「土の上にあった石だから、おうちが汚れちゃうと思って」って言い訳してきて。
論点がずれているんだけど「そんな言い訳できるようになったんだ!」って感心しちゃったよ。

ママ友が子どものことを「彼女」と呼ぶことにも「感心した」と言えることにも驚きの連続でした。

「「客観的に」と言われても難しいだろうけれど、「なんで彼女はそれをした?」と言動の理由を自分の中で考えることが習慣になったら、冷静になれるからイライラも少なくなるよ。
「こうしなきゃ」よりも「こうしてみたらどういう反応になるかな?」って、実験みたいな気持ちになるよ」

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「「私がこの子を立派に育てなきゃ、やってあげなきゃ」だと育児が辛くなるときが出てくると思うから、「この子は【今】こんな反応をするんだな~」って楽しめばいいんじゃない?【期間限定】モノだと思うと貴重に思えるでしょ。家事するより一緒に遊びたくなるよ~!」
ママ友が笑いながら子どもたちの遊ぶ砂場に颯爽と歩く後姿をみて、なんだか胸のつかえが取れたような気がしました。

その日の夜。娘は目いっぱい遊んだおかげで疲れ果て、ご飯中に船をこぎ、歯磨きもせず、お風呂にも入らずに寝てしまいました。
いつもなら「虫歯が」「肌が荒れるかも」と起してまで歯磨きやお風呂に入れようとしていましたが、「遊びつかれて寝るなんて、幸せなことだなぁ。いったい何歳までなんだろう」と早速ママ友に教わった視点で、気持ちを切り替えられたことで、気になる部分だけ拭いて寝かせることができたのでした。

それからは育児中にありがちな「計画通りに動けない」ことに対する不満やイライラを、少しずつ感じなくなりました。子どもの「今」の気持ち、興味を想像することで「計画を変更しよう」と柔軟に動けるようになりました。

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その後はママ友のおかげで、子どもに口答えされても「そういう反応をするのか」と冷静に受け止められるため、こちらも「ダメなものはダメ」と毅然と伝えることができ、感情的にならないため疲れにくくなりました。
今では「ツライ」で押しつぶされてしまって目の前のわが子と向き合っていられなかった3歳までの日々を巻き戻してもう1度やり直したいくらい。

もしも子育てに責任を感じすぎて「ツライ」と思ってしまったら、客観的な視点で子どもの気持ちを想像しながら、子どもと一緒に「今」を楽しんでみてはいかがですか。すぐにはできなくても、少しずつ、ラクになるかもしれません。

脚本・たなかまほ イラスト・ちょもす

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