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男性の育児休業についてママたちはどう考えているのか?厳しい意見やリアルな要望も

※2019年7月時点の情報です。

pixta_43622637_M赤ちゃんを出産したあと子育てのために取得する休暇を”育児休業”といいますね。法律上はママだけではなくもちろんパパも育児休業を取得することができます。ただ子育てをメインで担うママたちの中には旦那さんの育児休業について厳しい見方をしている人もいるようです。

『SNSでフォローしてくれた人が、男性も育休を取って家族3人でのんびり過ごしているそうです。確かに3人でいろんな所へ行けて楽しいかもしれないけどさ。経済的な不安の方が大きいから育休は取ってほしくないな』

そもそも育児休業制度とは

厚生労働省「育メンプロジェクト」によると、育児休業制度とは

『子が1歳(一定の場合は、最長で2歳)に達するまで(父母ともに育児休業を取得する場合は、子が1歳2か月に達するまでの間の1年間<パパ・ママ育休プラス>)、申出により育児休業の取得が可能』

(引用:「育メンプロジェクト」育児休業を取る 育児休業制度とは)

となっています。育児休業は配偶者が専業主婦(専業主夫)でも取得することが可能です。共働きのご夫婦の場合は、取得する期間によっては、子どもが1歳2ヶ月になるまで育児休業を取ることができる仕組みになっています。

育児休業中は「育児休業給付金」が支給される

育児休業を取得したとき、会社から給料が支払われないなど一定の条件を満たした場合は、「育児休業給付金」を受け取ることができます。「育児休業給付金」の金額は、育児休業を開始~6ヶ月経過前までは67%、6ヶ月経過後からは50%を受け取ることができます。また育児休業中は社会保険の支払いが免除されます。給与所得がなければ雇用保険料も発生しません。

以上を踏まえると、手取り賃金は休業前の最大約8割となるとのことです。

そんな「育児休業制度」ですが、実際にはこんなこともあるようです。

育児休業はパパの休暇ではありません!家にいるだけならいらない!?

『うちの旦那は育休2週間とったけどなんのために取ったの!? ってくらい役に立たなかったよ。育休で休んでいるのに友達と遊びに行ったりさ。役に立たないから明日から仕事行きなって育休5日目あたりで爆発したよ。男の育休なんていらない』

『旦那の家事能力によるよね』

『うちの夫、育休1ヶ月取った。まじ要らない(怒)。夫の三食作りに話し相手に私の負担が増えただけ』

旦那さんが育児休業を取ってくれたものの、旦那さん自身の休暇になってしまった! と怒り心頭のママたちがいました。育児休業なのに旦那さんの友達と遊びに行った、というちょっと無神経な旦那さんも。育児休業をとる旦那さんは”何のために育児休業を取るのか”をもっと考えてほしいですね。

「育児休業はいらない」ママの本音はココにある!

男性の育児休業について「いらない」というママたちの本音はどこにあるのでしょうか。

育児休業を取るより稼いできて!

『私もいらない派。夜泣きとかするからたまに変わってくれたらそれだけで充分。それは週末でもできるしね。ぐっすり眠れたら幸せ。それより稼いできてほしい』

旦那さんが勤めている会社の制度によりますが、一般に育児休業を取得すると手取りの給料が少なくなります。経済的な不安があるとママも、もろ手を挙げて「育児休業を取って」とは言いづらいのかもしれませんね。

旦那さんのペースに合わせられない!

『私も旦那が24時間ずっと家にいられたらストレス。赤ちゃんと2人ならお昼寝も好きにできるしお昼も適当に済ませられるけど、旦那がいたらお昼どうしようとか考えなくちゃだし』

旦那さんが家にいると、旦那さんなりの生活ペースに合わせることも必要になるでしょう。旦那さんのお世話や食事の支度というママの”仕事”がひとつ増えてしまうのなら「育児休業はいらない」となってしまいますね。

旦那さんの育児休業「助かりました!」ママたちの体験談

『うちの旦那、3ヶ月だけとってくれたけどめちゃくちゃ助かった。その間ボーナスまで出たし経済的不安は全くなかったよ。家にいてダラダラされたら困るけど、家事全般やってくれたし夜泣きの対応もしてくれたから人によるのかな』

『生まれて最初の1ヶ月だけ取ってくれた。助かったよ』

一方で旦那さんが育児休業をとってくれて「助かった!」というママたちもいました。ママたちのコメントを総合するとだいたい1ヶ月から3ヶ月という期間でした。新生児期、ママは赤ちゃん連れの外出が難しくなります。代わりに旦那さんが買い物などをしてくれると助かりますね。また産後2ヶ月程度までは産褥期といい、ママの身体が妊娠前の状態に戻るために安静が必要とされている時期です。産褥期に家事や育児に奮闘しママが身体を酷使していては、産後の身体の不調を招くことがあります。だからこそ産後の育児には旦那さんをはじめとする家族のサポートが不可欠なのです。

まとまった育児休業より必要な時に休んで欲しい

『続けての育休はいいから、本当に必要な時に休みとってほしいわ』

『1人目だからいらない。もし2人目ができたとしても休みは入院中と上の子が風邪引いた時くらいでいいかな。毎日家に入られてもそこまでやることないし』

『私も旦那の育休はいらないなー。ただ、出産で入院している期間だけは休みを取れる制度を作ってほしい』

『育休は取ってくれなくていい。この日は早く帰ってきて、この日はお休みして、に応えてくれれば十分なんだけど』

まとまった期間の育児休業を旦那さんがとってくれるよりも、ママと子どもが必要になったときに休んだり早退したりできるシステムのほうがいい、というコメントがありました。産後にママが入院している期間だけでもいい、という考えのママもいるようです。産後すぐはママも子育てのペースがつかめない時期でしょう。旦那さんに”育児指導”をしている余裕はないのかもしれませんね。ちなみに現在の育児休業制度下でも、パパが2回、育児休業を取ることが可能です。

もっと柔軟な育児休業制度がほしい!これこそママたちの本音かも

育児休業制度に対するママたちの不満は確かにあるようです。一方で育児や家事を積極的にサポートしてくれる旦那さんをお持ちのママからは育児休業はありがたかった、というコメントも出ています。ママたちは、家族それぞれの事情に応じて柔軟に取得することができる育児休業のスタイルを求めているのではないでしょうか。現在の育児休業制度の運用状況が、社会に認識されていくといいですね。

文・しのむ 編集・しらたまよ

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男性の育休