子どもの病気を「誤診」された!?患者側として持っておきたい「後医は名医」の意識
「医師が子どもの病気を誤診した」と主張するママからの投稿がありました。
『子どもの足が一部分が真っ赤になっていたので、夜に痛がったり痒がったりしたら大変と思い、クリニックが終わる1時間前に行きました。医者には「たかだか虫に刺されたくらいで過保護」と言われました。「刺された虫はなんですか?」と聞いても言わず、薬も出してくれませんでした。家に帰ってきて、夜に熱を測ったら熱があり、大学病院に電話したら「すぐ来てください」と言われ、診断がつきそのまま入院になりました。皆さんなら電話しますか? 退院してから直接文句言いに行きますか?』
投稿者さんは、「入院するほどの病気だったのに軽症と診断されたこと」「過保護と言われたこと」にご立腹のようです。患者側から見れば、「結果誤診だったのに偉そうにされた」ということになるでしょうか。
子どもの病気を軽症と診断されたけれど、その後重症と発覚した場合、みなさんは病院にどう対応していますか?
軽症だったはずが、別の病院で大きな病気と発覚した体験談
「誤診と言えるかどうか」はさておき、同じように別の病院で別の診断が下った体験談をママたちが教えてくれました。みなさん心中穏やかではなかったようです。
『されたことある。明らかに手足口病なのに、1回かかった突発性発疹って言われた。体も見ずにね。ないわーと思って病院を替えた』
『私も子どもの髄膜炎を「ただの軽い風邪」って言われたけど、最初に行った病院には何も言わずかかりつけを替えた』
『経験あります。ブツブツが痒いと皮膚科へ行き「愛情不足のストレスからくるもの」と言われたけど、別の所での診断は水ぼうそうだった。びっくりしたけど文句は言わないし、病院を替えることで気を落ち着かせた』
『私の息子もあるよ。誤診なのかはわからないけど。点状出血と体調が気になってかかりつけへ。「気にしないで大丈夫」と言われた。でもどうしても気になり次の日別の小児科に行った。血液検査の結果、総合病院に即入院。そこでもダメで大学病院に転院。そこから2年以上経つけどまだ闘病中。骨髄移植もしたくらい大きな病気だった。でもかかりつけだった最初の病院には文句は言ったことないし、恨みをもったことも一度もないよ』
「誤診」をされたら病院へどう対応する?
投稿者さんは一言病院へ言いたいようです。みなさんならどうしますか?
病院には何も言わない。そしてもう行かない
特に何も言わず、その病院には行かないという意見。病院の評判は、ご近所へ自然と伝わっていくもののようです。
『言っても何も変わらないし言わないと思う。ただ、そういう出来事が噂になって評判は落ちるよね』
『もうそんな病院行かないしご近所やママ友に言いふらす』
『文句を言って子どもの症状が軽くなるわけでもないし、この先もうお世話にならない病院なら何も言わない』
『私ならもう行かない。感じの悪い医者のところには行かない。ただ誤診とも決めつけない。医師の視点と素人の視点はやっぱり違うと思うから』
口コミを残そうとすればできるけれど……
インターネットの口コミサイトで事実を書くという意見も。ただネットの口コミはやろうと思えば人の手で操作できるものなので、あまり意味がないのでは? という鋭い指摘もありました。
『電話もしないし言いにも行かない。けど、口コミサイトにボロクソに書く』
『病院の口コミを書けるところに書いて記録に残してあげたら?』
『口コミは消せたり、医院の許可制もあるから意味がない』
『口コミにも他の病院からの嫌がらせや自作自演があると後から知った』
何かの折に”報告”をする
これからもお付き合いを続けていく病院であれば、何かの折に文句ではなく報告をするという意見も散見されました。一連の経験が、病院に役立てばいいのですが……。
『私が患者ならそんなに後付けで文句をわざわざ言いにいったりはしない。後日また病院にかかったときに、実はあのあと熱が出まして大学病院にかかりました。くらいの事後報告はすると思うけど』
『電話したところで、で? って言われそうだけど、病院のためにもこれからこういう症例もあるって参考になるから教えてあげたほうがいい気がするね。あなたと同じ思いする人がいないように』
『私、医療従事者なんだけど……。前医の診断や態度への怒りや悪口を延々と話す患者さんってよくいて、正直困る。前医に直接言ってください』
患者の声を募集している行政機関もある
地域によりますが、患者と病院の関係性を良くするために設置された行政機関もあります。
『他の患者のためにも自治体に報告して。例えば東京都なら患者からの相談を受け付ける窓口がある』
ちょっと待って!「後医は名医」誤診とは限らない
誰が言ったのかは不明ですが、医療の世界には「後医は名医」という言葉があるそうです。意味は、「後から診察する医者の方が、前に診察した医者よりも治療経過などさまざまな情報がプラスされて診断できるので、結果的に後で診る方が名医になる」ということです。
結果的に「誤診」だったとしても、もしかしたら最初に医師に診てもらった時点では、その時の症状を踏まえた医師の最良の診断だったのかもしれません。あるいは医師は経過観察をもって判断すべきと考えたのかもしれません。
「誤診ではなかったかもしれない。ただの文句はやめておく方がいい」というママたちの意見もありました。
『最初の状態では診断できなかったんじゃないの? 足が赤くなってるだけじゃなく熱もあるって状態で診察したなら診断も変わってきたのかもしれないよ』
『後医は名医って言われるように、どんな医者でも後から診察するほうが情報も多いからね。前医に文句は言わない。でも二度とその病院には行かないかな』
『医者は今のその状態と患者さんが訴える情報で判断するから誤診とはまた違う。紹介状を出すのはやっぱりある程度経過観察とかしてからになるよね。よっぽど酷い場合じゃないとなかなか「大きい病院に行ってください」ってならないよね』
『セカンドオピニオンってそのためにあるんじゃないのかな』
また医師の専門外となる病気は、判断しづらいこともあるかもしれません。疾患の箇所が明らかな場合は、小児科よりも皮膚科、耳鼻科など、より専門的に見てもらえるクリニックへ行く方がよさそうです。
『先週、虫刺されで小児科に行ったら、「こういうのは皮膚科でお願いします~」って言われた』
医者が患者にかける言葉は不安に寄り添ったものであってほしい
投稿者さんのケースに限っては、「診断の是非は仕方ないにしても、医師の言葉がよくなかった」という意見もありました。不安の渦中にある患者側としては、医師から言われる言葉はとても大きな意味を持ちます。「不用意に患者を攻撃する言葉は控えてほしい」というのは、患者が医師へ自然と抱く要望ではないでしょうか。
『これ誤診だけならそこまで腹が立たなかったのかもね。過保護とか小馬鹿にされた挙句に誤診だからね。一言嫌味を言ってやりたくなるわ』
『誤診はある。私も納得いかなかったり心配なら他の病院に行くこともあるし。だけどこの場合は医者の態度もあるよね、入院するほどの病気だったのに親を馬鹿にして腹が立つ』
『前に誤診じゃないけど子どもにも私にもすっごく態度の悪い医者がいて、すごく馬鹿にした態度を取られて、診察室でもキレたし受付でも「二度と来ません」って言って帰ったことがある』
『もし最初の病院で例えば「虫刺されだけど悪化する可能性もあるから気をつけて観察していてね」と優しく言われていたならば、印象は違ったんじゃないかな?』
『どの業界でもそうだけど、人の信頼を得るには、言葉は大事ですよ』
子どもを病気から救うためには、まず医師との信頼関係を築くことが必要。そのための言葉選びは大切……と教えてくれたトピックでした。本人の性格によるものは、他人からはどうにもできないもの。患者側としては、自分や子どもの状態を的確な言葉で伝え、医師の言葉に対し冷静に対処できるようになりたいですね。
文・しらたまよ 編集・しのむ
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