大人になっても忘れられない……実の母親から言われて傷ついた言葉
「毒親」という言葉を筆者はよく耳にします。「毒親」とは概ね、「毒と比喩されるような悪影響を子どもに及ぼす親」のことを指すようです。親に放置されたり、虐待まがいのことであったりと、「悪影響」の内容にもいろいろあります。
「子どもに悪影響を及ぼす親」。
子育てをする立場になり、自分がそんな毒親にならないようにと意識している人の中には、幼少時代に母親に言われて傷ついた忘れられない言葉の記憶を持つ人も多くいます。
今回は、ママスタコミュニティに寄せられた、「母親に言われて傷ついた言葉」をまとめました。
母親が子どもを否定する言葉は、子どもの深い傷に……
こんなにも我が子を否定する言葉を発する親がいるのかと筆者は驚きます。このような言葉で子どもが傷を負えば、自分を認める力が低くなってしまっても不思議ではありません。
『「お手伝いしてくれてるけど、全然役に立ってないから」。小学校低学年の頃に言われてショックだった。あぁ、それが本音か……と』
『「掃除もしないなんて、あんた何のために生まれてきたの?」いろいろ言われてきたけどこれが一番心折れたかもしれない』
『「予定外の子だったから堕ろすかギリギリまで悩んだのよ」』
『話しかけても無視されていた』
『美人は得よ。美人に産んであげられなくてごめんね』
幼い頃に言われた言葉が今の自分を作っている
親が何気なく言った一言が、子どもの人生を大きく影響する。実際にひどい言葉を言われたママたちは、親の影響の強さを身に染みて感じているようでした。
『ありすぎて平気になってたら、結婚当初旦那に「感覚麻痺してない?」って言われた。慣れるって怖いよね。自分の子には言わないように気をつけてます』
『「何をさせてもダメな子」と言われて育ちました。だから自分に自信がない』
『「なんでそんなことも出来ないの?」と言われて育った。「本当に頭悪いねぇ」としみじみ言われた事もある。否定ばかりされて、すっかりネガティブ思考になったな』
『母親からの言葉が一番傷つくよね。しかも『悪気なかったから』ってロクに謝らないパターン。悪気ないのが一番傷つくんだよ』
大人になってからも、毒親の言葉に傷つく……いつ終わるの?
幼い頃から言葉で傷つけられ続け、大人になってからも母親からの言葉に悲しみ、怒る人もいます。人生の中でも特に母親を頼りたい妊娠・出産の時期に、心ない言葉を受けたという声も少なくありません。
『前期破水で入院したとき、「まだ産まれないの? 親子揃ってグズだね」と言って帰っていった。結局、回旋異常で帝王切開になったら「自分で出す事もできないのか?」。実の母が言うことか? と思った。疎遠決定』
『うちの子どもが小さい頃言われた言葉。「お姉ちゃんの子はうんと頭がいいよ。お前の子どもはうるさくて落ち着きがない。育て方の違いだね」。孫たちは「おばあちゃん大っ嫌い」って言ってる。実家には寄りつかない』
『「子育て楽しい!」と言った私に対して、「私は大変で子育て楽しくなかった」と言われた』
『手のかかる2人の子の子育てにいっぱいいっぱいになっていたら、「母さんなんて3人育てたよ」と必ず言われる』
『「子どもは3人産まないと母親として認めるわけにはいかない」』
子育て真っ只中の筆者。感情的に子どもを叱ったり、イライラをぶつけたりすることもあります。それでも、ここに寄せられた言葉をまとめていて、「こんな言葉を我が子に言うなんて……」という気持ちになり、苦しくなりました。
幼い頃に母親からの言葉で傷を負ったママたちは、その経験を「反面教師にする」と語ります。自分が求めていたものを、我が子に与えたいと言います。
子育てはきれい事だけでやっていけるものではありません。こんなにも大変なことなのか……。日々、そう感じながら、それでも手さぐりで、そのときのベストの力をもって子育てをしているママたちのほうがきっと多いでしょう。
しかし幼い子どもに対して、決して言ってはいけない言葉があります。どんなこともスポンジのように吸収する幼い心に、最も信頼されている母親が、言葉で深い傷をつけるようなことはしてはいけないのです。 母親が我が子にかける言葉は、良い言葉も、悪い言葉も、大人が想像するよりずっと深く子どもに響きます。
「親の言葉が子どもに与える影響」を意識しながら、できれば良い言葉をたくさん語りかける子育てをしていきたいものです。
文・鈴木じゅん子 編集・しらたまよ
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