夏休みの研究テーマは宇宙に決定!?ヤバい「宇宙図鑑」で知る謎の世界
宇宙ってどんな世界なんでしょうか。「とっても遠いところにあるのかな」と思うかもしれませんが、実は意外にも身近なところにあるんです。『元JAXA研究員も驚いた!ヤバい「宇宙図鑑」』から、宇宙がもっと身近に感じられるお話を紹介します。
「宇宙には無重力空間はない」って本当?
「宇宙に行くと無重力になるから、体が浮く」という話を聞いたことはありませんか? 実は、宇宙は無重力というわけではないのです。教えてくれたのは、『元JAXA研究員も驚いた!ヤバい「宇宙図鑑」』の著者である谷岡憲隆さん。以前、ママスタでJAXA(宇宙航空研究開発機構)の見学をした際に案内してくれた方でもあります。
『この世界には万有引力というお互いに引き合う力が作用しています。宇宙飛行士が滞在している国際宇宙ステーションにも地上の9割ほど重力がかかっています。地球の周りを高速でまわっているので、まっすぐに進もうとする力と地球の引力が互いに打ち消し合い、地上の100万分の1ほどの重力しかない「微小重力」と呼ばれる状態になっています。重さを量ってもゼロを示すため、無重力状態となるものの、決して重力がなくなったわけではないのです』
宇宙は無重力だと思っていた人からすると、びっくりな事実です!
宇宙に行けば身長が伸びる!?
成長期の子どもたち、なかでも男の子が気にするのは、身長のことかもしれません。ぐんぐん背が伸びればいいけれど、なかには思ったほど伸びないと気にする子もいそうです。そんな子にいい話があります。実は、宇宙に行くと身長が伸びるというのです。
『宇宙でふわふわ浮かぶことを宇宙遊泳といいます。一見楽しそうに見えるかもしれませんが、実は大間違い。重力で押しつぶされた関節は、重力の影響を受けない宇宙では、骨と骨との間が広がって身長が伸びます。また血液などの体液は重力に負けない力で心臓より上に運んでいますが、宇宙ではその必要がなくなるので、体液は頭に集まります。顔は地上にいるときよりもむくんでムーンフェイスと呼ばれる丸型になります(谷岡さん)』
「宇宙に行ったら身長が伸びる!」と思ったら、より行ってみたいと思う子はいるかもしれません。逆に、顔が真ん丸になることを気にする子は、「行きたくない!」と思うかも?
このほかにも『元JAXA研究員も驚いた!ヤバい「宇宙図鑑」』には、宇宙を身近に感じられる話がいっぱい載っています。
『小さな子どもでも興味を持ってみてもらえるように、イラストや写真をたくさん載せています。ちょっと難しいかなと思うところは、お父さんやお母さんと一緒に読み進めてみてください。みなさんにとって宇宙がもっと身近に感じられたら光栄です(谷岡さん)』
今年の夏の自由研究のテーマに「宇宙」を選んでみるのもいいかもしれませんよ。JAXAでは、家族連れの見学などもできるので、この本を見て興味を持ったら一度出かけてみてはいかがでしょうか。
著者:谷岡 憲隆
価格:1296円+税
発売日:2019年4月23日
出版社:青春出版社
文・長瀬由利子 編集・山内ウェンディ