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「離乳食。初めての食材は平日の午前中に」というけれど、その理由は?

※2019年5月時点の情報です。

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赤ちゃんにはじめて食材を食べさせる離乳食。ママもはじめてだと、「どこまでドロドロにするの?」「どの食材なら赤ちゃんでも食べられる?」と悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。赤ちゃんには食べさせてはいけないものもあるし、食物アレルギー(※)がある可能性もあるので、ママとしては些細なことでも慎重に検討していく必要がありますね。ある投稿者からも離乳食の質問がママスタコミュニティに届きました。

(※)食物アレルギーは特定の食物を食べたときに、体を守る免疫のシステムが過敏に働き、アレルギー症状が起きること

『「離乳食。初めての食材は平日の午前中に」と言います。その理由は?』

投稿者は、なぜ「はじめての食材は平日の午前中に」食べさせないといけないのかと相談しています。

「離乳食。初めての食材は平日の午前中に」の理由は?

赤ちゃんに初めての食材をあげるときは、やはり「平日の午前中に」というコメントが相次ぎました。

『初めての食材を試すときは平日の病院がやっている時間帯が良いよ。うちの子アレルギーがあったからかかりつけの先生に言われたよ』

『初めて食べさせるものに関しては平日の午前中がいいよ。でも、何回か食べていても、体調とかで出たりする場合もあるから気を付けて! 野菜でも何でも初めてなら午前中がいいよ!』

佐川町健康福祉課生活応援係のパンフレットにも「初めて食べるものはごく少量から、必ず平日の午前中に!」という記載があります。

独立行政法人環境再生保全機構によると、食物アレルギーの最も頻度の高い症状は皮膚症状(89.6%)ですが、血圧低下や意識障害などのショック症状を伴うケース(11.3%)も報告されており、日本で毎年3人程の乳幼児がアナフィラキシーショック(※)が原因で亡くなっていることが分かっています。

そのため、万が一のことを考えて、赤ちゃんにはじめての食材をあげるときは、異変を感じたらすぐに医師に診察してもらいやすい平日の午前中が良いでしょう。

(※)アナフィラキシーとは、じんま疹だけや腹痛だけなど一つの臓器にとどまらず、皮膚(じんま疹や発赤、かゆみ)、呼吸器(咳、くしゃみ、ぜーぜー、呼吸困難)、消化器(腹痛、嘔吐)、循環器(脈が速い、血圧低下)、神経(活動性の変化、意識の変化)など複数の臓器の症状があらわれること。また、血圧低下や意識障害などのショック症状を伴う場合は、アナフィラキシーショックと呼び、生命をおびやかす危険な状態である。

乳幼児が気をつけたい三大アレルゲンとは?

独立行政法人環境再生保全機構の調べによると、以前は鶏卵・乳製品・大豆が3大アレルゲンと言われていましたが現在は大豆が減少し、小麦のアレルゲンの報告が増えています。その他にも落花生・イクラ・エビ・そば・キウイ・カニ・クルミ・サバなどのアレルゲンの報告もあります。

どんな食材でもはじめて赤ちゃんにあげるときは医師の診察を受診できる時間帯にすることが、ママができる食物アレルギー対策なのかもしれませんね。

文・物江窓香 編集・横内みか

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
離乳食。初めての食材は平日の午前中に