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「歯茎で潰せる固さ」がポイント!イギリス発「赤ちゃん主導」の離乳食とは?

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赤ちゃんの離乳食は、いつから?  進め方は? などと悩みは尽きないものですよね。筆者も初めての離乳食は疑問や不安ばかりで、しかも野菜の裏ごしやおかゆを炊くといった手作りも意外と時間がかかって大変でした。お散歩大好きな息子に付き合って、ずっと外で遊んでいるととてもではないけれど、ちゃんとした離乳食を用意する余裕がなく、筆者の離乳食はかなりいい加減だった気がします。

「裏ごし?  潰しただけで粒が残っていたかも。おかゆも、大人用に炊いたご飯にお湯を足してふやかしていただけ。ちゃんと炊いたことなんてほとんどない」

そんな離乳食をあげていた筆者ですが、さらに上手のママ友がいました。

「私もフォークで潰すくらいしかしたことない。最初から素材そのままつかみ食べさせたりしたよ。2歳の今でも娘はブロッコリー美味しいと言ってそのまま食べるよ」

どうやら、彼女はスプーンで離乳食を食べさせることさえしていなかったようです。筆者もちょっとびっくりしました。

これはただ彼女がいい加減だったのではなく、彼女の住むイギリスで普及してきている離乳食の進め方によるものだったそうです。

斬新すぎる?「赤ちゃん主導」の離乳食とは

これは赤ちゃん主導の離乳食 (Baby-led Weaning) というもので、イギリスで2003年頃から考案された方法とのこと。

この方法、実は方法と呼べるほど決まりや順序がありません。赤ちゃんの前に食べられる硬さの食べ物を置いて、赤ちゃんに自由に自分で食べさせる、というだけです。

赤ちゃん主導の離乳食はこんなやり方をするそうです。

・座ることができて、食べ物に興味があって、物をつかむことができるという一般的な離乳食開始のサインと同じタイミングで、6ヶ月くらいから始める

・潰したり、裏ごしした食べ物ではなく、家族が食べる食事の中から選んだ、「本物」の食べ物を最初からあげる

・基本的に家族の食事の時間に一緒に食べ物を食べる

・大人は見守るだけで、食べさせようと助けたり、無理強いしない

 初めは遊んでいても、続けるうちに食べるように

もちろん最初は食べ物で遊んでしまったり、興味さえ持たなかったりと食べることはまずできません。ただ汚すだけですが、それでも大人は気にしてはいけないそうです。続けているうちに、たまたま食べ物が口に入ったり、だんだん家族のマネをして食べてみようとしたりするそうです。

「歯茎で潰せる固さ」がポイント!栄養の偏りも心配なし

赤ちゃんにいきなり固形物を食べさせることは危ないのでは、と心配してしまいますが、最初は固形といっても歯茎で潰せるくらいの食べ物をあげることになります。赤ちゃんもいきなり大きなものを飲みこんでしまうことはあまりなく、実際にはもっと慎重な行動を取るそうです。早い段階から自分で触って、口に運んで、飲み込むという体験をすることで、むしろ感覚が発達して喉を詰まらせるようなことが起きにくいといわれています。

また、赤ちゃんが自分で食べるものしか口にしなくなるので、栄養が偏るのではという心配もありますが、最近の調査では、通常の離乳食を食べる赤ちゃんより一時的に栄養が偏る傾向があるものの、2歳になると栄養状態に大きな差はなく、むしろ赤ちゃん主導の離乳食で育った子の方が好き嫌いが少なく食事が好きになるという報告もあるそうです。

親にとって簡単!ストレスフリーの離乳食

赤ちゃん主導の離乳食で一番重要なことは、「家族全員で食べる食事が健康的で楽しいものであること」なのだそうです。離乳食を作ることも食べさせることからも解放されるので、親にとっては本当にストレスなしの方法だと思います。

そうはいっても、日本ではまだまだ一般的なやり方ではないので、実践するにはちょっと勇気がいるかもしれません。でも、離乳食の進め方に悩んだり、行き詰まったとき、こんなやり方もアリなんだとちょっと思い出して、離乳食の「常識」から少し離れてみると気持ちが楽になるかもしれませんね。

 

文・野口由美子

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