「つらいなら最初から産むな」と言われそう?ワンオペ育児を我慢し続けてきたママへの「救いの手」
夫婦ともに実家は新幹線の距離。夫は常に激務。休日も出勤。そのため私はいつもワンオペ育児で2歳の娘と0歳3か月の息子を育てていました。
育児に追われ、自分ひとりの時間がないというのは、想像を絶する大変さでした。
ワンオペ風呂は特に大変! 子どもがのぼせていないか、浴槽に沈んでいないか、ピリピリしながら鬼の形相で身体と髪を洗います(下手すれば洗えない日も)。風呂上がりも、湯冷めしないように速攻で子どもの身体を拭き、保湿をして、服を着せ……その間、ママは濡れたまま。おかげで風邪をひくこともしょっちゅう……。
夜泣きや深夜の授乳、おむつ替えで、ぐっすり眠るなんて夢のまた夢。疲れなんて取れるはずもなく、「眠さ」と「疲れ」を抱えたまま翌朝の育児が始まります……。
ワンオペ育児で、家という「殻」に閉じこもって……人の手を借りるなんて、1ミリも頭に浮かびませんでした。
自分が欲しくて産んだのだから、育児がどんなに大変だろうが、自己責任。何があっても自分の力だけで乗り越える。人の助けは借りない。それが当たり前だと思い込んできました。そんな私の頑なな考えを、児童館の先生が爽快に打ち破ってくれたのです。
「いつでも預けていい」「子どもは地域で育てる」その言葉だけで、
「私たちはママの味方よ、いつでも手を貸すから」そんな気持ちで寄り添ってくれる人がいる……その事実だけで、
スッと気持ちが楽になりました。
一時預かりはまだお願いしていないにもかかわらず、身も心も一気に軽くなりました。
そうか、一人で頑張らなくてもいいんだ……歯医者、行けるんだ。
その日の児童館からの帰り道は、いつもより空が高く、澄んで見えました。
脚本・大島さくら イラスト・よしはな
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