一人暮らしがしたいために遠方の大学受験を希望する娘。親と子で食い違う「一人暮らし」に対する価値観のずれをどうするか
若いころというのは夢や希望に溢れていて、確固とした目的はないけれど、都会での生活に憧れたり、親元を離れて一人暮らしをしたいと直談判してみたり。子どものこのような心の成長に対し、ママたちは不安や心配になることでしょう。
『春から高3になる娘が、高校を卒業したら大学に行きたい、一人暮らしがしたいと言っています』
大学生になることを想像すると、お子さんは楽しいことばかりが思い浮かぶのかもしれません。しかし今回ママスタコミュニティに寄せられた投稿者さんのお悩みは、夢見がちなお子さんと意見が合わず苦戦しているというものでした。
大学に行きたいのは一人暮らしをしたいため?
投稿者さんの娘さんは高校を卒業した後は大学に進学し、一人暮らしがしたいと話しているそうです。しかし、自宅から通える範囲にもいくつか大学があり、無理に一人暮らしをしないといけないような遠方の大学を受験する必要はないのではと投稿者さんは考えています。
『わざわざ大学のレベルを下げてまで都会に行きたいのかが疑問です。勉強がしたいのか、一人暮らしがしたいのか……』
娘さんが希望している学部や学科は、地元の大学にもあるのですが、少し頑張らないと偏差値的には厳しいようです。投稿者さんにしてみれば、少し頑張れば手が届くのだから頑張って欲しいという所が本音です。でも娘さんはわざわざレベルを下げて自宅から遠く離れた都会にある大学を受験したいと譲らないのだとか。そこに来て一人暮らしがしたいと言い出したものですから、大学に行きたいのか、一人暮らしがしたいだけなのか、投稿者さんは娘さんに対し疑心暗鬼になっているようです。
『娘とは一人暮らしについての価値観が合いません』
どこの大学に進学するかという問題より重要な悩みはこちらのようです。投稿者さんは一人暮らしがしたいのであれば、自分で働いて、自分の稼いだお金で生活するべきだと考えています。「一人暮らし=自立」という考え方ですね。しかし娘さんは投稿者さんに対し「厳しすぎ」と一蹴する始末。恐らく一人暮らしに関する費用は、家から出してもらうつもりでいるようです。この価値観の違いについてママスタコミュニティにいるママたちはどのように感じているのでしょう。
ママVS娘。一人暮らしに関する価値観の違い
『投稿者さんの話を聞く限り、娘さんは一人暮らししたいだけと思う』
『高校生だから仕方ないけど娘さんは甘すぎるし世間を知らなすぎる。一人暮らしをしたいだけで大学に通っても楽しいのは最初だけ』
『一人暮らししたいがために大学のレベルまで下げるなら、生活費とか全部自分で出せばいい。親が厳しいんじゃなくてあんたが甘いっていう』
投稿者さんの話に対し、ママたちは娘さんの世の中に対する意識の甘さをズバリ指摘しています。一人暮らしをしたいために遠方の大学受験をすることが問題ではなく、自立する気が全くないという点がよくないのかもしれません。それにわざわざ地元大学よりもレベルを下げてまで遠方の大学にする理由も理解できないのです。そこにしかない何かがあるのであれば、ママたちはきっと全力で応援してくれるのでしょうけれど……。
学費以外は出さない
『学費だけしか払えないっていうかな。一人暮らししたいならバイトして家賃・光熱費・食費も全部払えるならいいよっていう』
『「学費以外は出しません。家賃・光熱費とか全部自分で支払えるなら一人暮らししたら?」というかな』
一人暮らしに夢見て憧れる気持ちについては、きっとママたちもよく分かっていることでしょう。だからこそ、その上できちんと線引きすることも大切だと語ってくれています。投稿者さんのご家庭では、ある程度の資金援助は可能ではありますが、そこをあえて自分で頑張って欲しいと思っているわけです。いつまでも甘えてはいられないことを知って欲しいという親心でもあるのでしょう。
自分で一人暮らしする資金を貯めさせる
『「そんな金はない」って言って、通いの大学にさせるよ。それで「最後の1年間だけ1人暮らししたらいいじゃない? バイトしてその金額貯めなさい」っていうかなぁ』
『家から大学に通いながら、自分でバイトしてお金貯めさせて一人暮らしをさせたら?』
もし遠方の大学に行きたい理由が一人暮らしをしたいためだけなら、自分である程度努力をさせる選択肢を与える方法も良さそうです。現時点で娘さんがバイトをしているなら、少しでも貯金しなさいと言ってあげてもいいかもしれません。資金がゼロではないだけでも、親に丸投げよりずっとましだと思います。
夢をかなえたければ自分で努力させることも必要
このぐらいの歳の子は夢見がちの子も多いのかもしれません。夢を見ることは大いに結構ですが、問題はその夢を実現するために、自分で何か努力をしたのかということをママたちは言いたいはずです。親がなんでもしてくれると思って、楽に手に入れてしまった理想の生活に、どのような価値があるのでしょう。青臭いかもしれませんが、努力した結果手に入れた理想の生活のほうが、きっと価値があると思います。まずはお子さんに現実を見せること、必要以外の援助はできないとはっきりと告げ、もう一度進路について親子で話し合ってみてはいかがでしょう。
文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ イラスト・Ponko
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