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原口あきまさ:第4回 奥さんがね、うちの夫婦ってバランスいいよねって言うんです

お笑い芸人・ものまねタレントとして活躍中の原口あきまささんですが、プライベートではタレントの原口めぐみさんとご結婚され、現在4人のお子さんのお父さんとしても忙しい日々を送られています。

そんな原口さんに今回は、お忙しい中でもバランスのとれたご夫婦の家事分担や、生活する上でのルールについて伺いました。
原口あきまさ

「ルールを決めないこと」というルールを決めた結婚当初

――原口家の家事の分担や、ルールがあれば教えてください。

結婚したときに、我が家は「ルールを決めないこと」というルールを作ったんです。
家事分担については、結婚してすぐに「気づいたほうがやろう」ということにしたのですが、結婚するまで実家暮らしだった奥さんと、ひとり暮らしをしてきた9歳年上の僕が一緒に住みだすでしょ? 家の中の8割、9割のことに気づくのは僕なんです(笑)。だから、「どっちらかがやる」というのは、僕の心の中では「僕がやる」ということになっています。もちろん今は子どももいて「気づいたほうが……」なんて言っていられないし、僕が家にいないことも多いので奥さんの家事の負担は多くなっています。

――ということは、原口さんも家事全般がお得意ということですか? 

できるときにはなんでもやりますよ。今朝も、「お風呂洗った?」と聞いたら、「まだだけど、あとでやるからいいよ」と言われたんだけど、パパッと洗ったんです。そしたら、「ありがとう~!」って返ってくるんですよ。
奥さんはね、誘導がうまいんです。例えば、洗濯は彼女が担当することが多いんだけど、「ちょっと、手伝ったら?」みたいな言い方されたらイヤだけど、奥さんは洗濯物の山をどさっと持ってきて「はぁ……、毎日同じことの繰り返し。時間がない。時間が本当に足りない。一日があっという間に終わっちゃう」って言いながら畳みだすの。

そしたら、ソファでテレビ見てるわけにはいかないでしょ。だから、すっと手伝ったりしてね(笑)。その時に、「わかったよ。手伝うよ」とか言うとケンカになっちゃうから、まずは行動に起こすんです。

――すごい。奥さま、原口さんが何を言ったらどう動いてくれるかを完全に把握しているのですね。

上手なの、僕をそういう気持ちにさせるのが。完全に誘導されちゃってるんですよね(笑)。うちは、子どもをお風呂に入れる担当、その間にもう一人は布団を敷いておく担当があるんだけど、だいたいは僕がお風呂に入れる担当なんです。その間に奥さんが布団を敷くのですが、こないだはそれが反対になった日があったんです。みんながお風呂に入ってる間に僕が布団を敷いておいたら、出てきた彼女が一言。「うちの夫婦ってバランスいいよね」って言うんですよ。そういうところが好きなんですよね(笑)。
原口あきまさ

夫婦は何事も言い方次第

――聞いてるとニヤニヤしちゃいますね。原口さんは夫婦ケンカはしないと言っていましたが、ケンカにならないために意識されていることがたくさんあるように感じます。

ケンカにならないためというよりは、何ごとも言い方ひとつだと思うんです。仕事から帰ったら、「お風呂だ」「飯だ」じゃなくて、まずは「今日、どうだった?」と聞いてあげることが大事だって、パパ友と話したことがあるんですよね。「奥さんは吐き出したいから、その聞き役にまわってあげなきゃだめだ」って。

――すごい! 何か吐きだしたいことがあるということまでお見通しなんですか?

毎日子どもたちのお世話にパワーを使うし、やることはたくさんあるし、奥さんの中に溜まっているものはあると思う。洗濯物を干してるときの音とかで「あ、溜めてるな」とわかるしね。そういうとき、女性って意見は求めてないんですよね。だから、溜めてるなと思ったときには聞いてあげることに徹します。

――悟りをひらいているのですか? と思うほど、女性の心理を理解されていますね!

だんだんと学ぶんです。「どう思う?」って聞いたわりには、次の話に進んでいたりするから、あ、吐きだしたいだけなんだなと気づいたりね。

テレビ番組で、奥さんたちがご主人に対しての不満を話してる番組を見ると、みなさんいろいろ溜まってるんだなと思いながら参考にさせてもらっています。それを見ていると、自分から折れたほうがいいなと思うんです。

当たり前のことでも、やっぱり褒めて欲しい。夫婦で褒め合うことが夫婦円満の秘訣

――自分から折れるという意識をお互いに持つと、夫婦は平和なのかなと思いました。

僕ね、自分のことをずっとSだと思っていたんだけど、最近、実はMなのかもしれないなと思うんですよ(笑)。まぁ、それも悪くないなって。でも、どっかで褒められたいという気持ちはあるんです。やったことに対しては、ちゃんと褒められたいっていう気持ちは強いですよ。それは女性もそうなんだろうけど……。――なるほど褒められたい……。旦那さん側のリアルな声ですね。原口さんは、褒められるのと感謝されるの、どちらかを選ぶとしたらどちらがいいですか?

これは、良い質問ですね。
僕は、感謝って褒められることの積み重ねだと思ってるんです。1回良いことしたくらいで感謝されることってまずないでしょ。続けることによって感謝に変わるものだと思うから、まずは褒められたいですね。あと、感謝は求めるものではないと思うんです。でも、褒められるのは求めていいものだと思ってる。当たり前のことでも、「俺、やったぜ! ちゃんとやれてるでしょ?」みたいな気持ちがあるから、褒めてほしいの(笑)。まだまだ子どもなのかなぁ。
でも、褒められて伸びるタイプなんです。うちは奥さんもそうだから、お互いを褒め合っていることが良いところだなって思います。

「褒められたい」。こんなに素直に想いを言える原口さんと、それに対して同じく素直に向きあう奥さま。夫婦同士で“褒め合う”ということを意識することが、夫婦円満の秘訣になっているのですね。次

取材、文・上原かほり 撮影・chiai

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