冬休み明け、学校から消えていく6年生。謎の現象の理由とは?
小学校には年が明けて新学期がスタートすると、それまでとはがらりと雰囲気が変わってしまうところがあります。それは6年生のクラス。中学受験を控えた子たちが多い場合は、それまでとは違うどこかピリッとした空気になりがちです。受験当日が近づくにつれ欠席する子がポツリポツリと出はじめ、1月後半ともなると地域によっては登校している子のほうが少なくなることもあるようです。
ママスタコミュニティにも「中学受験する子は、冬休みが明けると登校しなくなるものなの?」という、疑問があがりました。
小学校は義務教育。登校するのが当たり前、のはずが……
中学受験が盛んな地域かどうかにもよりますが、多かれ少なかれ受験のための欠席者が出てくるのが小学6年生の冬休み明けです。筆者の娘が通っていた小学校があったのは、とくに女子は中学受験しないほうが珍しいくらいの地域。それぞれ受験日は違うものの2月アタマのピークを前に登校する同級生はどんどん減っていき、「ふつうに通っている我が子のほうが特殊なのでは?」とちょっと不安になったほどです。
建前としては、「病気などの理由もないのに、義務教育である小学校を休むなんてもってのほか」。寄せられた中にも「行かせていた」という声はありました。
『ふつうに行ってたよ。学校の友達が、大好きだったから』
『学校には来ていたけど、朝は遅れて登校してくる子がいた。お母さんが車で送ってきていた。登校ギリギリの時間まで、塾の課題とかをやらせているんだって』
学校や担任の先生の考え方にもよりますが、できるだけ登校することをすすめられる場合もあるようです。
『うちは3年前に中学受験したけど、休んだのは前日だけ。「学校はなるべく休ませないで、ふだんどおりの生活をさせてください」って、塾からの指導もあったし。1ヶ月以上も学校を休むなんて、考えられない』
『「担任に”休まずに学校に来ている子ほど、希望がかなっています”って言われた。どうしよう?」って、ママ友から相談されたことがあるよ。悩むよね。欠席していて受かっている子も、もちろんいるしね。ただ受験先の学校が出席日数とかをきちんと確認することもあるから、そのへんは気をつけたほうがいいと思うけど。大丈夫そうなら、休んでもかまわないと思うけどね』
受験先へ提出する小学校の調査票は、12月中に作成されることが多いよう。となると1月ぶんの出欠状況に関しては、調査票に反映されないことになります。「学校で行事や学活に費やす時間があるのなら、少しでも受験勉強に専念させたい」と、考える親も出てくるわけですね。
とはいえ最近は、そうした出席日数もきっちりチェックする中学校もあるよう。
多くの受験日は、インフルエンザの流行期と重なる!
ママスタコミュニティに寄せられた意見の大多数は「休ませる」でした。「そんなことをしてもいいの?」と思うママもいるかもしれませんが、その理由の多くは「勉強のため」ではなくインフルエンザなどの感染予防です。
『入試は2月アタマ。学校は1月なかばから休む予定です。受験勉強のためというよりは、インフルエンザの予防のため。うちの子はインフルエンザの予防接種で強副作用が出るので、接種できないから』
『子どもにはかわいそうだったかもしれないけど、うちは休ませていました。1年生からコツコツ勉強してきたのに、インフルエンザになって保健室受験というのはどうしても避けたくて』
『もし当日、子どもが発熱したらせつないよね。子ども自身も悔しいだろうし。欠席したから風邪をひかないという保証はないけど、ノロやロタも心配。冬ってやっぱりウイルス全盛だと思うよ。学校も、毎年欠席を黙認しているし』
休むかどうかは親と子どもが話し合って決めれば良い
『休むかどうかは、本人とその家族の自由でいいんじゃない? だっていじめられているわけでもないのに、登校拒否している子だってけっこういるよ。それまで塾に時間とお金をさんざん費やしているんだし』
中学入試は受験する多くの子にとって、おそらく人生ではじめて出合う大きな勝負の場。万全な状態で送り出してあげたいと思うのが、親心ですよね。感染症の流行などもふまえたうえで、まずは親子でじっくり「休むか、休まないか」を話し合うことをおすすめします。
文・鈴木麻子 編集・しのむ イラスト・Ponko
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