周りの子どもと比べ「うちの娘だけできなくて情けない」わが子の失敗を責めてしまったママ
子どもがお遊戯会や運動会、親がその成果を見に行ってみると、周りの子が上手にできているのに比べ、わが子だけがうまくできない……そんな経験はないでしょうか。そのときあなたは親としては「精いっぱい頑張ったよね」と感じますか? それとも「うちの子だけできなくて情けない」と焦りを感じるでしょうか?
年長の娘さんを持つママから投稿がありました。娘さんは元々恥ずかしがり屋。園最後のお遊戯会で、合奏は音が小さくなってしまい、踊りはワンテンポ遅れ、劇はごく小さな声でしかセリフを言えなかったそうです。
『お友達は長いセリフでも大きい声で堂々と言えてたし、みんな一生懸命にやってて、なんかもう情けなくて家に帰って子どもを責めてしまいました。このままじゃ、多分卒園式でもちゃんと返事ができないと思います。お友達も少ししかいなくて、小学校に行ったらいじめにあうんじゃないかと心配しています。どうしたら、よそのお子さんのように子どもらしく元気に活発になってくれるんでしょうか?』
周りのお子さんと比べて、うまくできなかったお子さんを責めてしまったというママ。何やらママご本人にも焦りがあるようですが……。ママスタコミュニティの皆さんから、叱咤激励のコメントが寄せられました。
「うちの子だけできない」気持ちはわかるけど娘さんを責めちゃダメ!
真っ先にトピックに寄せられたのは「なぜ娘さんを責めてしまったの?」というご意見でした。
『なぜ責めた? 頑張ったじゃん』
『あなたが恥ずかしがり屋で小心者だと思ってる娘さんは、たくさんの人の前でもちゃんと舞台に立っていたんでしょ? スゴいじゃん! 小さな声でもワンテンポ遅れてても、ちゃんと歌って踊っていたんでしょ? よく頑張ったじゃん!』
『他の子と比べて責めるなんて絶対だめだよ』
『本番だとたくさん人がいるし緊張したんじゃない?』
子どもは信頼しているママから否定されるのが悲しい
「他の子はできているのに、なんであなたはできないの?」この言葉は、ただママの怒りの感情を不用意に子どもへぶつけただけ。子どもにとっては何の意味もないどころか、どうやらマイナスにもなり得るようです。
『私もおとなしくて人見知りな子どもだったから、父親から「活発になれ、強くなれ」って言われて育った。自己肯定もできないし、大人になった今でも両親に誉められるように無意識に生きてる自分に気づいて惨めな気持ちになるわ』
『「うちの子は小心者だから」とか、「うちの子は人見知りだから」というマイナスイメージのことって子どもに聞かせないほうがいいみたいよ。「お前はそういう子なんだ……」って言い聞かせてるのと同じことなんだって』
『幼稚園児に求めすぎだよ。ずれてても踊るだけすごいし、小さな声でもセリフ言ってたんだから、褒めてあげるべきだよ。恥ずかしがり屋なのにすごく頑張ったと思う』
『先回りしすぎで子どもが潰されるパターンはよくある』
『責めたら余計できなくなるよ、母が変わらないと子どもは変わらない』
本番で本来の力を出せない子ども、大きくなって変わった?
運動会や発表会でも堂々としている子も、大きな舞台ではなかなか本来の力を出せない子も、まだ5、6歳の子ども。その後を見守り続けたママさんたちのエピソードを見ると、子どもたちはちゃんと本人なりのペースで成長しているようですよ。
『発表会でも堂々としてる子っているよね。でも、その子と比べても仕方ない。「うちの子にしては、かなり頑張ってるなー!」って思いながら見てた。緊張してるのが伝わってきて、なんとも言えない気持ちになった(笑)。子どもは日々、成長してるから大丈夫だよ』
『今はまだ経験と自信がないだけで、できたことを褒めてあげれば少しずつ自信がついて、いろんなことにもチャレンジしてみようかな? って気持ちに繋がるんじゃないかな? 親からすれば心配だし期待もしちゃうけど、子どもには子どものペースがあるからさ』
『うちの子は発表会とか運動会とかの前日から具合が悪くなるタイプ。ちゃんと参加できた、舞台に上がれた、これだけでも褒めてあげてね。その子のできるペースはゆっくりでもできることを増やしていけばいい。親が信じてあげないで誰が信じてあげるの』
『うちの子も園時代そんなだったよ! めちゃくちゃ心配した。いまは面影もない(笑)』
親だって失敗する!親が褒めることが子どもの自信に繋がる
投稿者さんには、こんなアドバイスも寄せられました。
『明日にでも責めた事は謝って、たくさん褒めてあげてほしい。娘さんなりに頑張ったし比べる事じゃないけど、あなたのように気になっちゃう気持ちもすごくわかるよ。たくさんほめてあげれば娘さんの自信にも繋がるしね』
投稿者さんは皆さんの意見を受けて次の日、娘さんに責めてしまったことを謝ったそう。
『今日の朝起きてすぐに、責めてしまった事を娘に謝りました。一生懸命頑張ってたのに、親から責められて本当にかわいそうな事をしました。実は私が小学生の頃一時期いじめられた事があって、そのせいか余計に娘が同じようにいじめられるんじゃないかと勝手に心配してしまうんです。ですが、責めたのは間違いでした。強くなるどころか、余計自信をなくしてしまいましたね』
どうもご自身のコンプレックスが引き起こした行動だったようです。親がちゃんと謝ってくれたことを娘さんがどう受け止めたかは、書かれていません。
親とは勝手なもので、子どもが生まれたときはただ生きているだけで無上の喜びがあったのに、成長につれ子どもに求めるものがだんだんと多くなっていってしまうのですね。ご自身にコンプレックスがあるならなおさら、わが子が辛い思いをしないようにと厳しくなってしまうもののようです。
しかし親の想いはどうあれ、自分の言動が子どもの自尊心を傷つけてはいないか、ときどき立ち止まって考えてみてもいいかもしれません。小さな不満が積み重なって、いずれ子どもが親を信頼しなくなることは往々にしてありますから。
文・しらたまよ 編集・しのむ
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