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実は良いところがいっぱい! 海外から転入してわかった、日本の小学校のいいところ

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日本の学校、みなさんはどのように思いますか。学校での問題、例えばいじめや”置き勉禁止”といった話題がクローズアップされるたびに、不満や不安を感じているママもいるかもしれません。

筆者はたまたま家族の転勤で海外生活が続き、子どもたちはイギリスの学校教育を受けてきましたが、日本の小学校に体験入学する機会がありました。

クラスの親御さんには

「海外の教育っていいですよね!?」

と羨ましがられることもあるのですが、筆者は

「日本の学校はすごいです!」

と言っています。いいところを挙げるときりがないあるのですが、ここでは3つ紹介します。

とにかくすごい、学校給食

筆者の子どもが海外で行っている学校にも給食はあるのですが、美味しくないそうです。なのでわざわざお弁当を毎日持って行っていました。初めて日本の学校で給食を食べてきた日は子どもが

「本当美味しかった!」

とすごく喜んでいました。筆者が

「栄養士さんっていう先生がいて、栄養のバランスも計算して、安い値段で美味しいメニューになるように考えてくれているんだよ」

と説明すると子どもは感動さえしていました。小学校でこのような高品質の食事が提供できるのはもっと海外に向けて誇っていいことだと感じています。

子どもだけで登下校できる

ヨーロッパの国では子どもだけで外出したり留守番したりすることが法律で禁止されている国もあるのです。筆者の住むオランダではそのような法律はありませんが、小学生の登下校に大人が付き添うことは親の当然の役割、と考えられていて、送迎をしない親をあまり見ることがありません。

こんな環境だったので、日本の登下校に筆者の子どもが慣れるのは難しいのではないかと心配していました。しかし、実際に日本の小学校の登下校の様子を見てみると交差点や交通量の多い箇所には、用務員さんやPTAの係の見回り、警察官が交通整理していることもあり、大人の目が行き届いている印象でした。
クラスの子と一緒に登下校できると、子ども自身も安心なようで、

「ママ一緒に学校まで来なくていいよ!」

と言う子どもにむしろびっくりしたくらいです。

子どもだけで歩ける安全があるというのは本当に貴重なことだと実感しました。

音楽や体育など実技教科もしっかり教える

子どもも海外の学校で音楽や体育の授業はありますが、大したことをしない、というのが筆者の印象でした。

学校の音楽の授業では、楽器を教わる機会もあまりないですし、譜面の読み方もほとんど習いません。体育は、日本の小学校のような広い校庭がなかったので、ちょっとした運動をやっている、という程度です。

日本の小学校に入ったら、音楽の時間は鍵盤ハーモニカやリコーダーをやったり、体育ではマラソンや縄跳び、鉄棒、いろいろな球技もします。

海外では日本の学校の授業で習うような音楽や運動の体験をさせようとすると習い事をさせるしかありません。海外では習い事に行かなければ学ぶことができない内容を日本の学校では教えてくれることに、日本の義務教育は質が高いのだな、と感じました。

 

日本の学校の当たり前は、海外では当たり前じゃない

日本に住んでいたら全部当たり前すぎて普通のことかもしれません。でも、今回紹介したことが学校教育の場でできているって海外から見るとすごいことなのです。

毎朝親がお弁当を作って、小学校まで送って行って、放課後は、楽器やスポーツの習い事でまた親が送迎。もちろん、働く親のためにそういったことを肩代わりしてくれる学童サービスも充実しているのですが、学校でできることは日本よりも少ないです。

実際のところ、海外でも、各家庭でどこまでできるのかは、その家の事情によってさまざま。子どもたちみんなが平等にできるとは限らないのです。

日本の学校にも問題はあるかもしれません。でも、それ以上にいいところがたくさんあると筆者は感じました。みなさんも改めてお子さんの学校のいいところ、見直してみてはいかがでしょうか。

文・野口由美子 編集・しのむ

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