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厚生労働省が「インフルエンザ流行シーズン入り」を発表!知っておきたい「3つの予防・対策方法」とは

※2018年12月時点の情報です。

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全国的にインフルエンザの症状で医療機関を受診される方が増加傾向にあることから、厚生労働省は2018年12月14日にインフルエンザが全国的な流行期に入ったことを発表しました。今シーズンのインフルエンザ流行期入りについての厚生労働省からの発表は、昨シーズンよりも2週間ほど遅れてとなりましたが、例年並みと言われています。

厚生労働省からのインフルエンザ流行期の発表とは

厚生労働省が全国的なインフルエンザ流行期入りを発表した背景には、12月3日~12月9日までの1週間に全国にある医療機関およそ5,000件から報告されたインフルエンザの患者数が、前の週の報告数よりも約3,800人増加し、8,400人近くに上ったことがあげられます。インフルエンザの流行期かどうかを判別する目安は、ひとつの医療機関当たりの患者数が「1人」を超えることと定められており、最新の報告ではひとつの医療機関当たりの患者数が1.70人となったため、インフルエンザが流行シーズン入りしたと発表されました。

全国のインフルエンザ流行状況

全国にある「定点医療機関」として定められている医療機関に、1週間のうちインフルエンザの患者が何人来院したかの平均を示した49週目(2018年12月3日~12月9日)の定点あたりの報告数をみると、最も多いのは香川県の4.00人で、次いで北海道(3.96人)、愛知県(3.43人)、和歌山県(2.90人)と続いています。全国43都道府県における全体のデータからは、前週よりも患者数が増加していることや、報告数の多いエリアに偏りがないことから、全国的な流行期であることが見えてきます。

現時点ではどの型のインフルエンザウイルスが主流になるかは不明

どの型のウイルスが今季流行するか分からないというのは厚生労働省の見解です。49週目(2018年12月3日~12月9日)の現時点までに検出されたウイルスは、2009年に新型インフルエンザとして世界的に流行した「H1N1型」が全体の7割を占めていますが、今後どのタイプが主流になるかはまだ分からないのです。流行しやすい年齢層も判断しかねる状態ですので、全年齢の方への注意と予防対策を周知していく方向であると発表しています。

インフルエンザに打ち勝つ3つの予防・対策法

インフルエンザに罹らないための3つの予防法と対策は以下のとおりです。

・ワクチン接種
・手洗い
・咳エチケット

予防・対策その1「ワクチン接種」

インフルエンザの予防接種は、インフルエンザの発症をある程度おさえることができ、インフルエンザに罹った場合でも重症化を予防するために効果があるとされています。今年は例年よりもワクチンの供給が安定していると厚生労働省が発表しているものの、医療現場ではワクチン数が不足しているところも多くみられ、今から予防接種をうけることは難しい状況かもしれません。筆者も11月初旬の段階で、近隣の医療機関はどこもすでに予約がいっぱいで、予防接種を受けることができませんでした。ただし高齢者の方は「予防接種法」上、定期接種の対象(※)となりますので、優先的に予防接種を受けることが可能です。まずはかかりつけ医に相談してみてください。

(※)予防接種法に基づく定期のインフルエンザ予防接種の対象者
1.65歳以上の方。
2.0~64歳で、心臓や腎臓、呼吸器の機能に障害があり身の回りの生活を極度に制限される方。
3.0~64歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり日常生活がほとんど不可能な方。

予防・対策その2「手洗い」

冬場に流行する病気はインフルエンザだけではなく、ウイルス性の食中毒(ノロウイルスなど)があげられますが、どれも予防として真っ先に推奨されるのは「手洗い」です。外から帰ったらすぐに手を洗うのはもちろんのこと、食事を作る前後、食事を食べる前、トイレの後など、1回の手洗いにつき30秒程度流水でしっかりと手洗いするよう心がけてください。2018年10月に都内の保育所で集団感染した「赤痢」なども手を洗うことで防げる感染症としてあげられていますので、ぜひ今一度家族みんなで手洗いのやり方や習慣づけを見直してみてください。

予防・対策その3「咳エチケット」

インフルエンザに感染している方の「咳」や「くしゃみ」「つば」などの飛沫によってウイルスが放出され、そのウイルスが周囲の人の鼻腔や気管など気道に吸入されてしまうことでインフルエンザは感染します。そこでインフルエンザの予防・対策としておすすめしたいのは「咳エチケット」です。「咳エチケット」とは、咳やくしゃみが出ているときに、周囲の人へウイルスなどをうつさないためにマスクを着用することを指しています。マスクがない場合はティッシュや腕の内側などで、鼻と口を押さえて周囲の人から顔をそむけ1m以上距離を開けるようにしてください。うっかり咳やくしゃみを手のひらで受け止めてしまった場合は、すぐに手を洗うことも忘れずにおこないましょう。ウイルスがついた手であちこちに触れてしまうと、そこから感染が拡大する可能性もあるからです。咳やくしゃみをしている方にマスクを着用してもらえるようにお願いすることも大切です。

イベントが多い季節だからこそ予防と対策が重要に

冬場は忘年会や新年会、帰省や初詣に初売りなど、人の多い所へ外出する機会も多くなることでしょう。そのときにうっかりインフルエンザに感染してしまわないためには、「事前の予防と対策」が重要です。100%の予防や対策をすることは難しいですが、まずはできることからコツコツと予防・対策をおこなってみてくださいね。

参考:厚生労働省|プレスリリース49週「インフルエンザの発生状況について」

文・櫻宮ヨウ 編集・横内みか

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