子どものよくない口癖に困っているママへ。子どもの暴言へ、ママたちの返しとは?
子育てをしていると、子どもから「どこでそんな言葉を覚えてきたの?」と耳を疑うような言い回しや発言をされたことはありませんか? 常に美しい日本語で……とまで厳しく言うつもりはなくても、あまり使って欲しくない言葉ってありますよね。たとえそこに悪気がなかったとしても言っていい言葉と悪い言葉というのは必ず存在するものです。今回ママスタコミュニティに寄せられたのは中学生の娘さんの発言に悩むママからのものでした。
子どもの良くない口癖にどう対応すればいい?
『私が「○○で大変」とかこぼすと、娘がスマホをいじりながら「え、じゃあ、死ねばいいじゃん。死んで生まれ直せば?」といってきます』
筆者は投稿者さんの言葉に思わず「えっ」と声に出してしまいました。「死ねば」という言葉にもですし、それをスマホを見ながら言っていること、両方に驚きが隠せませんでした。投稿者さんの話によると、中学2年生になる娘さんとは特に親子関係も悪くなく、娘さん自身も悪気があって言っているのではないそうです。
発した言葉に他意はなく、むしろ口癖のようになってしまっているのではと投稿者さんは感じているとのこと。悪気がないようなので、投稿者さんは娘さんに対しどのように注意すればいいだろうかと悩み、ママスタコミュニティに相談してこられたのですが……
『投稿者さんはなぜすぐに注意しないの?』
『すぐに注意するってか叱る』
『うちにも中2の娘がいるけどそんなこと言われたらかなり怒るわ』
ママスタコミュニティに集まったママたちは口を揃えて、言っていいことと悪いことがあると怒りをあらわにしていました。
言っていいことと悪いことを教えるのは親の役目
『「死ぬ」なんて言葉は冗談でも言ったらダメな言葉だと思う』
『冗談でも言っていいことと悪いことがある』
『本気じゃなくて口癖みたいに軽く言っているならなおさら怒るよ。そんなの軽々しくいう言葉じゃないよ』
悪気がなかったら何を言っても許されるか、答えは簡単ですよね。冗談でも誰かに対し「死ね」なんて言葉は決して使ってはいけません。ましてや親に向かってその言葉を簡単に口にするというのは、言葉の持つ本当の意味を全く理解できていないのかと考えてしまいます。
誰かの死に直面するまで、誰しも「死」ということに対しぼんやりとしたイメージしか持てないかもしれません。しかし知らない・分からないで許される問題ではないということを、繰り返しママが話して聞かせてあげないといけないのではないでしょうか。
言葉は毒にも薬にもなる
言葉はもろ刃の剣であると筆者は考えます。同じ言葉でも使い方ひとつで誰かの心を救ったり、傷だらけにしてしまう可能性があるのです。だからこそ人は考えて言葉を発しないといけません。小さい子どもや学生さんの頃は相手の気持ちを考えて言葉を選んで話すという能力がまだまだ未熟です。だからこそ大人が正しい方へ導いてあげなくてはいけないのではないでしょうか。
軽々しく使われてしまう「死ね」という言葉
「死んだら」とか「死ねばいいのに」などの言葉が、無意識に出てしまう子どもは正直少なくないと感じることがあります。ゲームをしながら画面に向かって「死ね」という言葉を連呼する子どもも何度も見たことがあります。すっかり軽く扱われるようになってしまって、「死ね」という言葉に対し親の方も麻痺してしまっていないでしょうか。
「死ね」と言っている子どもは、本当に死ぬわけがないと思っているのかもしれません。しかし本当に命がなくならなかったとしても、いわれた相手の心を殺してしまうかもしれない言葉だということを子どもたちにしっかり教えていかなくてはならないのです。
子どもの暴言に、ママたちはなんと返すのか
『ふざけてでも簡単に言うなっていう。それで死んだらどうすんだっていうよ』
『「そういうの、面白くもないし格好よくもないけど?」って真顔でいう』
『自分ならうつろな目で「そうだね」ってつぶやく。その後もわざとらしくずっとうつろな感じでいる』
同じ言葉を受けてもママによっていろいろな返し方がありました。真正面からぶつかるママもいれば、その言葉で傷つく人がいることを身を持って体験させる方法をとるママなどさまざまです。ただ言ってはダメな言葉であることをまずはストレートに説明してあげることがベストかもしれません。
よくない言葉を使ってしまう時期もある
子どもの年齢によっては、反抗期であったり周囲の影響をもろに受けてしまい、よくない言葉を頻繁に使ってしまうこともあります。漫画やアニメに出てくる言葉の受け売りで変な言葉を繰り返し言うこともありますよね。それらを一過性のものと諦めて、何を言われても無視をするという声もありました。
しかし悪い言葉を発するということには、それ相当のリスクがあることを子どもたちにきちんと教えてあげて欲しいのです。ママだって大事に育ててきた可愛い子どもに「死ね」なんて言われたら傷つきますよね。それがたとえ冗談でも悪気がなかったとしても。その受けた傷はどうやって治すのか、お子さんは考えたことがあるでしょうか。口をついて出てしまった言葉を取り消すことはできません。だからこそ投げかけた言葉の重さについて親子で話し合ってみてはいかがでしょう。
ダメな言葉はその場で注意することが大事
たとえ一過性のものでも、ダメな言葉、悪い言葉を使ったらその場で注意するようにしてあげてください。時間をおいてしまうと子どもはそのときの感情を忘れてしまうので、何に怒られているのかわからず、不快感だけが残ってしまう可能性があるからです。子どもになんと返されようが、根気強くダメなものはダメと毅然とした態度で向き合ってあげてください。
言葉は奥が深い。そのことを親が子どもへ教えてあげたい
今回のことを踏まえ筆者の中学生になる子どもに、学校などで「死ね」という言葉を使う子が多いのかを聞いてみました。すると「死ね」と直接的にいうのではなく「消えればいいのに」とか「いなくなればいいのに」と言いかえて使う子が多いと話していました。そう考えると、子どもに「死ね」とか「殺す」という言葉だけをタブーにしてもあまり意味はないのかなと感じました。
どのような状況であっても、誰かの心を殺してしまうような言葉は決して許されるものではないことを、親子で話し合ってみてはいかがでしょう。言葉はブーメランです。今吐き出した言葉はいつか自分に返ってくるのだということを教えてあげてください。頭ごなしにダメということも一つの手ですが、なぜ言葉は毒にも薬にもなるのか、そのことについて親子で一緒に考える時間を作ってみてほしいと思います。
文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ
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