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多動症の子ども2人を一度に療育へ連れて行くのが大変……。ママを助けるアドバイスや支援・サービスとは

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『多動症の子を2人連れて駐車場の車から施設まで遠いから行き来だけでしんどい』

ママスタコミュニティに5歳と2歳半になる男の子2人を持つママからあるお悩みが投稿されました。5歳のお子さんは多動症の診断を受け半年ほど前から投薬をしながら療育へ通っているそうです。2歳半のお子さんのほうはまだ小さいため診断は出ていませんがママである投稿者さんの目から見ても恐らく発達障害ではないかと感じているそうです。

『2人とも手も繋いでくれないし無理矢理掴むと癇癪を起こす。混雑してる駐車場を2人してダッシュ。しかも逆方向に走られると本当にきつい』

発達障害があってもなくても、この年代のお子さん2人をママ1人で遠くまで通院させるのは骨が折れます。いつか事故が起こってしまわないか心配・不安にもなるでしょう。その「いつか」を心配するのではなく、何かできることははないものか、ママスタコミュニティのママたちの声に耳を傾けてみました。

多動症とは

ママたちの声を紹介する前に、今回登場した「多動症」について少しだけお話ししておきましょう。

多動症とは正式には「注意欠如・多動性障害」と呼ばれていて、「ADHD」の略称で紹介されていることもあります。自閉症やアスペルガー症候群などと同じ「発達障害」ではありますが、あくまでも生まれつきにある「特性」であって決して病気ではありません。多動症の多くは現時点の発達年齢に見合わない「多動」や「衝動性」「不注意」などが7歳ごろまでに現れるとされています。学童期のお子さんの3~7%に存在していて、統計的にみると女性より男性のほうが数倍多いと報告されています。

特徴としては「じっとしていられない」「しゃべりすぎる」「おとなしく遊ぶことが難しい」などがあげられます。一般的に多動症は成長とともに軽くなる傾向にあるそうですが、多動だけでなく発達障害には個人差が大きいため、一概に軽くなるかどうかについて言及することは難しいでしょう。

「立派なママ!」「今がしんどいピーク」……。ママたちからのエール

ママスタコミュニティに集まったママたちは同じ発達障害のお子さんをもつママもいらっしゃり、投稿者さんの辛さや苦しみに何とか寄り添おうとさまざまな意見や共感・励ましの声を寄せてくれました。

『うちも長男がすごい多動激しくて、どこでも大声で泣き叫びの癇癪。頭がおかしくなりそうだったけどいま、小学4年生になってだいぶ落ち着いてきたよ。しんどいよね、大変だよね、でも、逃げださないで向き合うお母さんは本当に立派だよ』

『うちは3歳から5歳のころが一番キツかった。今8歳だけどすごく落ち着いてるし一緒に出掛けることも頼もしいくらいだよ』

『一番しんどい年齢だね。でも子どもは絶対成長するから大丈夫。今がピークであとは少しずつ楽になるから頑張って

1人で悩み苦しんでいる投稿者さんにこの声が届くことを願わずにはいられません。ワンオペ育児なる言葉が当たり前のように広まった今、投稿者さんのように一人で苦しんでいるママがどれほど多いことでしょう。励ましてくれる人がいれば、救われる気持ちもきっとあると信じたいですよね。

『それだけの症状出てる子ども2人はキツいな。付添い増やせない?』

『療育行くときだけでも誰か付き添いいないかな』

5歳と2歳半となると、発達障害があるなしに関わらずまだまだ聞き訳ない子どももいるでしょう。そのうえ衝動的に走り出してしまうなどの特性を考えると、出かける際は誰か付き添いをお願いできないかという意見には賛成です。発達障害の子どもの特性は千差万別で1人1人違います。理想だけを語れば1人の子どもに1人の大人が最低でも付き添えることがベストです。

『預かり保育とかある?』

『療育園とか行けないかな? とりあえず投稿者さんが1人になる時間が欲しいね』

投稿者さんの話によると、お子さんは2人とも療育に通っているのですが、上のお子さんと下のお子さんの療育の日は別の日になっているそうです。できれば片方のお子さんは預けて落ち着いて療育に行きたいと思っても、地域の一時保育は常に定員オーバーで成す術もなく……。

発達障害があるとそれ相応の知識のある方に対応していただかないと、保育者の方もお子さんもさんもつらい思いをしてしまいかねませんので、受け入れ先を探すことも大変でしょう。ですが可能であれば一人は預けて、落ち着いてもう一人を療育へ連れて行けることが理想です。

ママを助ける行政や民間のサービスはあるのか?

『地域の社会福祉協議会とかに相談したら施設に連れていくときとかにボランティアを派遣してくれるかも』

『児童相談所に行こう! とにかく切羽詰まって無理だと泣きながらいえば何かしてくれるはず。お金があればシッターを呼ぼう。最悪どちらか施設とか何かしらしないとママが壊れるよ』

大変な状況は続くとどんどん視野が狭くなり、誰かに助けを求める気力すらなくなってしまうこともあります。しかしダメもとでもいいので思い切って誰かに助けてほしいと声をあげてほしいと筆者も考えました。

経済的負担やお住まいのエリアの行政の事情、民間のサービスの有無などでできること、やれること、やってもらえることは異なりますが、何かしら投稿者さんとお子さんを救うための手立てはどこかにあるかもしれません。行政にできることがなくても、そこから民間のサービスを紹介してもらえるケースもあります。2人のお子さんを連れて外出することも大変でしょうから、まずは電話で地域の保健センターや役所などに相談してみてはいかがでしょう?

使えるものは何でも使えばいい!

お子さんが通われている療育施設や医療施設にケースワーカーさんなどは在籍していませんか? もしいらっしゃれば、相談して療育の日は連携して駐車場の車までお迎えに来てもらったり、投稿者さんがママとお話しするときは預かってもらうなど、困っていることについて助けてほしいとお願いしてみてはいかがでしょうか。

ずっと今の”しんどい”状態が続いていると人を頼ったりお願いすることもまた、しんどくなってしまうかもしれません。そうならないために支援をする人がいて、行政や民間に支援の輪が広がっています。それを「これでもか!」というぐらい利用してしまえばいいんです。

蓄積される疲労はカラダもココロも押しつぶしてしまいかねません。そうなってしまったら、お子さんは誰が守るのでしょう。行政や民間のサービスはお子さんを支援するだけのものではありません。お子さんを守るママ自身を支援するものでもあるのです。諦めず、何か協力してもらえることはないか探してみてください。あまりにもツライときはママスタコミュニティなどで同じ経験を持つママたちとお話をして気持ちを楽にするのもいいですね。少しでも投稿者さんの負担が軽くなる方法がみつかることを祈っています。

文・櫻宮ヨウ 編集・しのむ

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
療育に行くだけですらしんどいよ。