店員さんがマタニティマークを付けている!お客さん側としては何をすればいい?
マタニティマークが作られて、久しく経ちましたね。このマタニティマークをつけていると妊婦だと一目でわかる反面、妊婦さんが心ない人から嫌がらせを受けるといったように、マークを付けることについて賛否両論の意見がある現実は否めないところです。
ところでこのマタニティマーク、最近ではスーパーやアパレルなどの店員さんも業務中に着用していることがあるようです。
『先日、スーパーのレジの方が胸の所にマタニティマークを名札と一緒につけていました。妊娠してますとわかってもらう為につけるのは理解できますが、仕事中お客様にも示す必要があるのでしょうか』
こちらの投稿をしてくれた人は、ご自身がマタニティマークがない時代に妊婦さんだったために、どういう意図があるのかが想像しにくかったのだとか。
お客さんの立場として、店員さんのマタニティマークを見てどう感じますか? ママスタコミュニティにはお客さんや店員さん、元救急隊員さんなどの立場から、いろいろなコメントが集まりました。
店員さんがマタニティマークをつける目的って?お客さん側の想像
店員さんがマタニティマークをつける意味とは、どういうものなのでしょう? さすがはママスタコミュニティのママさんたち、こういうことだとしっかり想像力を働かせていました。
『万が一、気分が悪くなって倒れたりしたら、妊婦と分かるようにつけるものだよね』
『重いものだと別の店員が代わって運んだりするだろうし、急に体調不良になるかも知れないし、お客さんが「なんで?」って疑問や不安に感じないようにする為でもあるんじゃない?』
『スーパーはカゴを運んであげるってサービスをやってるところもあるから、「カゴを運ばないなんて最低な店員だ」ってクレームつける客がめんどくさいから先に無理ですよって知らせてるんじゃない?』
『お客さんに対してじゃなくて、従業員全員への周知のためってのもありそう。従業員が多い職場だと全員が把握するの大変だもんね』
『職場に十分な人数がいれば配置換えなども可能かもしれないけど、ギリギリの人数でやっていたら難しいんだろうね』
実際にマタニティマークを仕事中につけていた店員さんの事情
実際にお店で働いていて妊娠し、マタニティマークをつけるようになったという経験を持つママからもコメントが。求められるべくして決まった経緯があるのですね。他にも、マタニティマークを付けることが会社の決まりになっているところがあるようです。
『ホームセンターの店員だったけど……。お腹が大きくなって誰が見ても妊婦だとわかるくらいまでは、普通にお客様に「高い所にある商品を取って!」とか、「布団とか座椅子をレジに持っていって!」みたいに言われることがあって。そのたびに他の店員を呼んでお客様を待たせなきゃいけなくなって申し訳ないし、一度お客様に「急いでんだから、妊婦って知ってたら違う人に声かけたのに!」と怒鳴られたことがあって、店長と相談して名札の端にマタニティマークのシールを貼ることにしたよ。それからうちの店では妊娠したら、初期からマタニティマークを付ける慣例ができた』
『うちの同僚もいま妊娠中でマタニティマークつけてるけど、お客さんみんな「妊婦さんなんだ、がんばってね~いつ産まれるの?」とか、重たい缶が入った箱を移動させることもあるからその時は、「あんたがやったらだめ! やるから!」とか「他の店員さん呼びなさい! 待ってるから! 重たいもの持ったらだめ!」ってみーんな優しいお客さんばっかりだよ』
『うちのスーパーは「重たいもの、例えば米、ジュースとかを持てません」って意味で付けてたな。「他の者を呼びに行くのに少し時間を頂きます」的な』
『前の職場は、妊婦のマタニティマークの表示は義務だったよ。妊娠してる人はユニフォームに必ず付けなきゃいけないって言われてた。お客様に配慮してくださいって意味じゃなく、その他のスタッフがマタニティマーク着用のスタッフに対して気をつけて様子を見たり、負担になりそうな業務は代わってあげたり、思いやりを持って働きましょうって意味だった』
マタニティマークで関係が薄い従業員でも情報を伝えられる!救急隊員さんが助かる!
元救急隊員さんからのご意見もありました。もし具合が悪くなり緊急搬送となれば、患者が妊婦であるかどうかがひとつの大きな判断材料となるようです。
『元救急隊員だけど。お仕事以外でも、マタニティマークは有用だから気にせずつけてほしい。倒れた時とか、救助するときに妊婦さんってわからないと困るから付け替えしないで。搬送先の病院が違うからさ』
『スーパーって裏方も合わせると結構な人数が働いていて、違う部署の人とは関わりが薄かったりするから、知らない人が対応したら救急隊員に伝わらないと思う。私はスーパーのパン屋で働いてたけど、レジの人とは全く接点がなくて名前もほとんど知らなかった』
妊婦の店員さんに対してできるお客様の”神”?対応
よく考えれば一日の活動時間のうち仕事が占める割合は少なくないのですから、仕事中にもマタニティマークをつける意味はあります。妊婦さんはいつ体調が悪くなるかわかりませんから。
そうとわかれば、お客さん側としては、店員さんが妊婦さんなら相応の対応をすればいいだけですね。”お客様は神様”という意識を持つ人も少なからずいらっしゃいますが、神様であれば妊婦さんに、神のように優しい対応をすればいい話です。
『たとえば、物の場所を聞くときに別のスタッフさんに聞くことができるじゃん。助けてもらうのにわざわざ妊婦さんにまで動いてもらいたくないし』
『もしそういう店員さんに会ったら客とはいえ重い物を運ばせないようにするとか、会話の最後に「お大事にしてくださいね」って付け加えるとかする』
『カゴが重いときは持たせられないなーと思うよ。私が買い物するときはいつもカゴ満杯なので、すごく重たいし。無理してなんかあったら困るし、つけてくれたほうがいい』
『口には出さないけど「体調に気をつけて、頑張り過ぎないでね」って思う』
『職場が許可して本人も了承してるなら、マタニティマークを付ける付けないはこっちが口を出すことじゃない』
『高いところの物を脚立で取ってもらうとか、すごく重たい物を持ち運んでもらうとかは頼まないけど、あとは普通に接するかも。あまりに特別扱いされるのも、嫌だよね? 私は嫌だったから』
『絶対配慮しろ! とか思わないけど店員さんだってひとりの人間だから妊娠もするし、しんどいときもある。私が見かけたらなにかできることはしてあげたいと思うけどな』
他に、マタニティマークをつけると嫌がらせを受けるのでは、と心配する声もありました。妊婦さんが嫌がらせのことまで考えなければいけないなんて、嫌な世の中ですね。
接客業の職場が妊婦さんに優しいものになるかどうかは、もしかするとお客さん側にもかかっているのかもしれません。店員さんとお客さんという立場ではありますが、妊婦の店員さんが問題なく働けるよう、何かあれば対応できるよう、見守っていきましょう。
文・しらたまよ 編集・しのむ イラスト・春野さくら
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