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子どもなのに”スマホ老眼”!?保健室の先生に聞いた「小学生・中学生・高校生の視力低下について」

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ママたちが子どもだったころに比べて、今はメガネをかけている子どもが増えたように感じませんか? 早くから受験勉強に取り組む子が増えたのかもしれませんし、親の意識向上により子どもの目の不具合に気づくことが増えたのかもしれません。

先日発表されたのが、「子どもたちの目の健康を取り巻く環境」についてのアンケート結果です。回答したのはいわゆる学校の”保健室の先生”方。日ごろから児童・生徒たちと間近に接してる先生方だけに、納得度の高い結果となっています。

”スマホ老眼”が増加中。スマホや携帯ゲーム機は要注意!

ご紹介するのは、コンタクトレンズで知られるブランド「アキュビュー®」を提供する「ビジョンケア カンパニー」が実施したアンケート調査です。学校で保健指導を行っている、全国の養護教諭288名に尋ねた結果が発表されました。

まずは「児童・生徒の視力が低下していると感じますか?」という問いでは、全体の9割以上が「そう思う」と回答しています。
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これを見ると小学校では「そう思う」「ややそう思う」合わせて83.3%だったのが、中学生になると93.1%に。どちらも高い数字ではありますが、年齢が上がるとさらに増えているのがわかります。

さらに「スマートフォンやタブレットPC普及の影響で、いわゆる”スマホ老眼”の子が増えていると感じる」と回答した教諭は60.1%。昨年のアンケート調査では、「そう思う」「ややそう思う」を足した数字は49.8%だったそうなので、1年間で10%以上も上昇しているわけですね。”スマホ老眼”が年々広まっている実態がわかります。
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ところで老眼は、目のピント調節機能が加齢によって衰えてくることで起こるもの。近くにあるものに、ピントを合わせにくくなる症状のことを指すそうです。”スマホ老眼”もそれと同じく、目のピント調節がスムーズにいかないものから起こるものです。ただ子どもの場合はもちろん加齢ではなく、近い距離にあるものを見続けているうち目に負担をかけてしまうことが主な原因とされています。

自分からある程度の距離をとって見るテレビやPC画面よりは、近い距離で小さな文字などを集中して見るものが原因になりやすいそう。たしかにスマホや携帯ゲーム機など、ママたちの子ども時代にはなかったようなツールが普及していますよね。

小学生でコンタクトレンズ?使用開始年齢は早まる傾向に

ところで小学生のときはメガネをかけていたのに、中学生になったらなくなっていた。まわりにそんな子はいませんか? コンタクトレンズの使用年齢も早まってきているようです。

アンケートでも、全体の75.6%が「児童・生徒のコンタクトレンズ使用時期が早まっている」と回答しています。小学生でも「そう思う」が16.7%いるので、早い子では小学校高学年くらいからすでにつけているのかもしれません。
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一方「コンタクトレンズの安全性に関する指導教材が不足している」という質問に対して、「そう思う」「ややそう思う」と回答したのは74.9%。コンタクトレンズは、適切な管理をしないと目の健康に重大な影響を与える可能性もあります。安易にコンタクトレンズにする前に、眼科でしっかりとした指導を受ける必要がありますね。
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”スマホ老眼”が疑われる子が1年間で10%も増えたことからもわかるように、視力は緒やが思うよりもあっという間に下がってしまうものなのかもしれません。定期的な視力検査は学校でも行うでしょうが、毎日気をつけていてあげられるのはやはり家族。「最近教科書を離しぎみに見ているな」など、不安になることがあればすぐに眼科に連れていってあげられるとよいですね。

■調査概要
実施機関:ジョンソン・アンド・ジョンソン株式会社ビジョンケア カンパニー
回答方法:「中学生・高校生のためのコンタクトレンズガイド」申込時の記入式による調査
回答者数:養護教諭288名
回答者の学校種別:小学校(小中一貫校、小中高一貫校含む)/中学校/高等学校(定時制、高等専門学校、中高一貫校含む)
回答期間:2018年5~7月
※小数点第二位で四捨五入し、小数点第一位までを算出しているため、比率の合計値が 100%にならない場合があります。

文・鈴木麻子

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