りゅうちぇる:第1回「家事や育児は、ツラくないときにツラくない人が担当するという支え合いスタイルです」
毎年10月19日は“イクメンの日”。10(トウサン)19(イクジ)の語呂合わせにちなんで、日本記念日協会に認定されています。そして毎年10月半ば頃に開催される「イクメン オブ ザ イヤー」では、その年に育児を楽しみ、頑張ったパパたちが部門別に表彰されます。「イクメン オブ ザ イヤー 2018 芸能部門」は、2018年7月に待望の第1子が誕生したばかりの、タレント りゅうちぇるさんが受賞しました。
ママスタセレクトでは、りゅうちぇるさんのインタビューが実現! 奥さまであるぺこさんとの育児の日々や、パパになった自身の変化など、りゅうちぇるさんの子育てのお話をたっぷりとお伺いしました。
「ママをサポートしている人」をイクメンと呼ぶ
――「イクメン オブ ザ イヤー 2018」の受賞、おめでとうございます。受賞された感想を聞かせてください。
ありがとうございます。息子のリンクが生まれてまだ3か月半なので、子育てをどんな風にしていこうかなとまだまだ手探りでやっている状態です。そんな中で、こんなにステキな賞をいただけるなんてびっくりしたし、とても嬉しいです。
――パパになって3か月半ですが、りゅうちぇるさんは、ご自身のことを”イクメン“だと感じていますか?
正直、自分が“イクメン”という自覚はないです。バラエティ番組では、最近は必然的に子どもの話をすることが増えたんです。リンクが生まれてから、家でやっていることを話すと、「イクメンだね」と言っていただくことが増えましたね。
でも僕の中では自然に当たり前にやっていることばかりなので、“イクメン”って、なんだろうなと考えることはあります。
――“イクメン”という言葉に、どんなイメージを持っていますか?
僕が思う“イクメン”は、ママの仕事をうまくサポートするというイメージです。
昔に比べると、女性がママになってからも仕事を続けることを選択しやすい環境になっていますよね。逆に、ママは活躍できるようになった分、仕事にセーブをかけにくくなっているというマイナスの部分もあると思うんです。
僕たちの場合、今はぺこりん(妻のぺこさん)が産休を取らせてもらっているので、基本的にはぺこりんが家にいます。この状況のなかで、僕は仕事が終わった後や、仕事の合間にできることは何かを考えて行動しています。そんな僕に周りの方たちが「イクメンだね」と言ってくれるので、「ママをサポートしている人」をイクメンと呼ぶのかなと思っています。
「パパの仕事」「ママの仕事」というよりも、「ぺこりんとりゅうちぇるの仕事」
――りゅうちぇるさんが家事や育児に関して、自発的に行っていることはなんですか?
ぺこりんの妊娠中から、生まれた後のことをたくさん勉強していたんです。生まれてから壁にぶつかるのがイヤだったから、起こり得ることを予習して「こういうことが起きたらこうしていこうね」というシミュレーションをぺこりんと一緒にしました。
例えば、ぺこりんが夜泣き対応が大変で眠る時間が必要なときは、赤ちゃんが寝たらぺこりんも一緒に寝たほうが良いとか。母乳にはママの食事量も影響するから栄養のあるものを食べたほうが良い、でも赤ちゃんがいる中での食事の用意は大変だから、できる限り料理や家事は僕も手伝うねといった話をしていたんです。
そのおかげで、リンクが生まれてからは、「寝不足なら今寝ておいで~」と言って、その間にやるべき家事を、僕が片づけたりしています。
――家事や育児の役割分担はありますか?
だいたいは、そのときにツラくない人がやるというスタイルです。ぺこりんはお洋服を触るのが好きなので、洗濯物を畳んだりするのは苦じゃないらしいんです。僕は料理の方が苦じゃないので、暗黙のルールでなんとなくの役割みたいなものはできています。とはいえ、ぺこりんができないときは僕が担当しますし、あまりきっちりと決めていないですね。「パパの仕事」「ママの仕事」というよりも、「ぺこりんとりゅうちぇるの仕事」という形で、ツラくないときに辛くない人が担当するという支え合いスタイルです。
――料理は、以前から得意だったんですか?
一人暮らしをしていたころは栄養なんて考えていなくて、とりあえず空腹を満たせる料理しかしたことがなかったんです。でも、ぺこりんには栄養のあるものを食べてもらいたいと思ったので、妊娠中に改めて料理を勉強しました。
母乳をよく出すためにはお米がいいと聞いてリゾットのレシピを覚えたりとか、できるだけバランスよく食事が摂れるレシピを勉強していました。
家事や育児の情報はYouTubeから学ぶ
――料理はどのように勉強したんですか?
僕は学生時代からスマホを使ってるから、例えば新しいメイクをしたいと思ったらYouTubeを見るし、何かわからないことがあったらアプリで調べるというのがクセになっています。子どもができてからも、ほとんどの情報はYouTubeとアプリの2つから得ています。
――YouTubeやアプリで得た情報の中で、これは役立った! という情報を教えてください。
沐浴の仕方や必要な道具もYouTubeで覚えました。動画で見ていた通りにはなかなかできなくて苦戦したんですけど(笑)。そこから得た情報をもとに、赤ちゃんの洋服を買ったり、おすすめのアプリもダウンロードしました。
パパにも毎朝、お腹の赤ちゃんの成長などの通知が来るので、それを見るのがすごく楽しみでした。
この夏は、お散歩中に使えるベビーカー用の虫除けシートを買おうと思っていたんだけど、育児情報を配信しているYouTuberさんの動画を見たら、「シートは風で飛ぶから不便」と言っていたんです。それを見て虫除けシートを買うのをやめました。実際に育児をしている方の発信は、リアルな意見や体験談を動画で知ることができるので役立ちます。
奥さまのぺこさんが羨ましくなってしまうほど、奥さん想いな旦那さんであり、パパであるりゅうちぇるさん。次回は、パパになってからのりゅうちぇるさんについて、さらに詳しくお話を伺います。お楽しみに。
取材、文・上原かほり