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シングルマザーの幸福度は低い。幸福度を上げるための「4つの因子」とは?


仕事に、子育てに、お金の面にと、なにかと気苦労が絶えないシングルマザー。そのためか、シングルマザーの幸福度は平均値よりも低いといわれています。シングルマザーでも「幸せを感じる4つの因子」を意識するだけで、ママも子どもも幸福度が上がるといいます。慶應義塾大学大学院で「幸福学」の研究を行う前野隆司先生に伺いました。
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「幸せになるための4つの因子」を意識するだけで幸福度は上がる

離婚した人の幸福度は結婚している人よりも平均値としてはかなり下がります。そのため人一倍努力しないといけないというのが現状です。そもそも離婚すること自体が大変なうえ、離婚後の生活も大変です。そんなときは、「幸せになるための4つの因子」を意識して、幸福度を高めることが大切だと思います。

「幸せを感じる4つの因子」とは、「やってみよう!」「ありがとう!」「なんとかなる!」「ありのままに!」という4つを指します。「やってみよう!」は、夢や目標を持ち自己実現や成長を実感すること。「ありがとう!」は、誰かを喜ばせたり、愛情を受けたりと、人とのつながりを大切にすること。「なんとかなる!」は、自己肯定感が高く、いつも楽観的でいること。「ありのままに!」は、自分らしくマイペースでいることを指します。

この「4つの因子」は、人が幸せを感じるのはどういうときかということを、心理学・医学・経済学・経営学・工学など、あらゆる面からアプローチし研究した結果に基づいています。これを「幸福学」といいます。逆にいえば、この「4つの因子」を高めることができれば、シングルマザーであっても、幸せを実感できるようになると考えられます。

ペアレンティングホームでシングルマザー同士の助け合い

もう1つ、物理的な面でいえば、シングルマザーになると、住む場所や仕事をする際の子どもの預け先などで大変な思いをすることがあります。
そんなときは、ペアレンティングホームを活用するのも1つの手です。ペアレンティングホームとは、シングルマザーがお互いに助け合って住むシェアハウスです。
僕の知り合いの男性が、このペアレンティングホームの1つを運営していたのですが、彼が言うには「シングルマザーはすごくよく働くし、すばらしい。だから、みんなが力を合わせたらもっとうまくいくはずだ」と語ってくれました。

たとえば、1人のママが「今日は私が子どもを見るから、みんな働きにいってきていいよ」といったとします。そうしたら他のママたちは外で一生懸命働いて、家に戻ったらみんなで料理を作る。すごくいい家族のようになることが可能です。

ひとりでは悩んでしまうことも大勢で話せば解決法が見つかりやすい

心配なこと、不安なことも、ひとりだと悩みがあっても相談する人がいないけれど、同じ状況の人がいっぱいいると解決策も出やすい。収入は下がっても、助け合うことで補完しあえて、情報も共有できます。企業もペアレンティングホームの人に向けて求人を出せば、いい人がたくさんみつかるかもしれませんよね。

ペアレンティングホームがすばらしいのは、離婚によって収入が下がってしまった人も多いけれど、一緒にご飯を食べるなどして助け合うと、気持ちを補完し合えるということです。「収入を増やさなきゃ」と思っているとつらいけれど、「少なくてもなんとかやっていけているな」と思ったほうが、収入面での問題は解決に近づきます。

父親、兄弟がいなくても子どもの心は満たされる

幸せになるためには、人とのコミュニケーションが必要です。これまではママとパパと2人がいることで、子どもがうまく育ってきたわけです。でも、今はパパがいない。しかし、パパがいない代わりに、優しい他のママたちがいて子育てを手伝ってくれるわけだから、問題は解決する。しかも、他の子どももいっぱいいるから、兄弟ができたようなものですよね。それらを考えると、子どものためにもいい。そう考えると、すでに「父親がいない」「兄弟がいない」という問題は別の形で解決できているわけです。

たとえ一緒に住まなくても、頻繁に会って情報を交換したり、助け合ったりするシングルマザー同士のつながりを作るだけでも役立ちますよね。それらができるようになれば、もうシングルマザーの不幸の要素のうちの多くは解消します。

シングルマザーの強みを社会に発信していくことが大切

今、お話ししたように「シングルマザーは人一倍仕事をがんばる」など、ポジティブな面をどんどん発信していくことが大切です。そうすることで「パパがいない子どもはかわいそう」「片親だから」という社会の偏見は変わってくると思います。

シングルマザーは、現状では「幸福度」は既婚者よりも低い傾向がありますが、仕事や収入面の問題がクリアになると、自己肯定感が上がり、「幸福度」は高くなるのではないでしょうか。

 

取材、文・間野由利子 編集・しのむ イラスト・nakamon

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