外出先でミルクを作るときお湯の温度はどう調整しますか?ママたちの知恵とは
ミルクを飲む月齢、年齢の赤ちゃんと一緒にお出かけするとき、ママの荷物の中には哺乳瓶やミルク、お湯、湯冷ましといった荷物が加わることになりますね。ママを悩ませるのは増えていく荷物の量や重さだけではありません。赤ちゃんにミルクを飲ませるときに使う”お湯の温度”もママたちの悩みのひとつのようです。
ママたちは外出先でミルクを調乳するとき、お湯の温度をどのように調整しているのでしょうか。
『外出先で、お湯の入った水筒、湯冷ましの水の入った水筒、哺乳瓶、スタイ、ガーゼを持って行く予定です。家ではミルクを冷ますのに小鍋に水を張ってその中で冷ましているのですが、外出先ではどうやって冷ましたら良いのでしょうか? 教えて下さい』
あるメーカーが推奨するミルクの作り方
赤ちゃん用のミルクは、製造しているメーカーが推奨する作り方で作る、ということが基本となります。こちらはあるメーカーが推奨するミルクの作り方です。
ミルクを作る前にママが手を清潔にすること、1度沸騰した70℃以上のお湯を用意することが事前準備として紹介されています。そして、消毒した哺乳瓶に、できあがりの量の半分ほど湯を入れ、粉ミルクの容器に付属している専用スプーンを使い、粉ミルクを正確に計量して哺乳瓶に入れます。粉ミルクを入れたらいったん哺乳瓶を振って溶かします。そこからさらにできあがり量まで1度沸騰した70℃以上のお湯を入れ、ニプルを着けたらまた哺乳瓶を振って粉ミルクを溶かします。そのあとは水などで人肌の温度になるくらいまで冷まします。
手の消毒やお湯の温度管理、お湯を入れる手順など細やかな気遣いが必要な作業が含まれていますね。スプーンで計量しなくても100ml用など一回量が固形状になっている粉ミルクも販売されていますので、粉ミルクの商品によっては作業を簡単にすることも可能です。メーカーによって推奨する粉ミルクの作り方は異なりますので、作る前に必ず商品の説明書きをよく読むようにしましょう。
ママたちが実践してきた”お出かけ先でのミルクの作り方”
では、ママたちはお湯の温度管理が難しい外出先でどのようにしてミルクを作っていたのでしょうか。
お湯と湯冷ましを持参する
『最初に少しのお湯で溶かして湯冷ましを足しながらちょうどいい温度に作ればいいかと』
『湯でミルクを溶いてから湯冷まし入れる。だいたい熱湯と湯冷ましを半々にしたら飲み頃温度になってる』
湯冷ましとはいったん沸騰させたお湯が冷めた状態になったものです。外出先にお湯と湯冷ましを持参して温度を調整しながらミルクを作っていた、というママがいました。お湯と湯冷ましがあれば、外出先でも温度の調整はしやすいかもしれません。メーカーが推奨する作り方ともかけ離れてはいませんね。
お湯のみ持参する
『お湯の入った水筒だけでいいんじゃない? 冷ますのは水道があるところならどこでもできるし。私は湯冷ましは持ち歩いてなかったよ』
外出先に水道があるのなら、お湯だけを持参する、というママもいました。少々冷ますのに時間がかかるかもしれませんが、お湯と湯冷まし、2つの水筒を持ち歩くことを考えると荷物が減る、というメリットがありますね。
赤ちゃんとの外出で、荷物を減らすポイントとは
1度使った哺乳瓶を洗ったり消毒したりせずに再度利用することは、雑菌が繁殖している可能性があるため、厳禁です。つまり、長時間の外出の場合、赤ちゃんのために哺乳瓶を複数持ち歩くことがママの前提なのです。そのため、少しでも荷物は減らしたいところ。ママたちの知恵をお借りしました。
『哺乳瓶に必要な量の半分くらいのお湯いれて、水筒にお湯入れておいて割ってたけど。哺乳瓶のお湯は飲む頃には湯冷ましになってるから』
哺乳瓶を湯冷まし入れに利用する、というママがいました。お湯の入った水筒も持参し、ミルクのお湯の温度を調整するのですね。さすがです!
『熱めのお湯を哺乳瓶に入れておく。飲む頃にはだいたい適温になってるから。2回以上飲ませなきゃいけない時は水筒にお湯を入れて持ち歩いてたよ』
こちらのママは冷めることを想定して熱めのお湯を哺乳瓶に入れておく、とのことです。メーカーが推奨していた作り方とはやや異なりますが、粉ミルクが溶ければこの方法でもいいのかもしれません。
ミルクを作るとき、飲ませるときのポイントとは
自宅でも外出先でも、ミルクを作るときに注意しなければならないことは共通しています。厚生労働省では、ミルクを作るときのポイントとして、沸騰させた70℃以上を保ったお湯を使用すること、としています。
さらに厚生労働省の「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン (2.1.8 保存及び授乳時間 )」では、赤ちゃんがミルクを飲み残してしまっても保管して次のタイミングで飲ませてはいけない、とされています。飲み残しのミルクを長時間保管しておくと雑菌が増えてしまい、赤ちゃんの健康に良くない影響が出るためです。赤ちゃんが口をつけなかったとしてもミルクを作ってから常温で2時間以上経過したミルクは捨てましょう。ただし赤ちゃんがまだ口を着けていない状態のミルクを5℃以下で冷蔵している場合は、24時間まで保存できるともされていました。
外出先でのミルクの作り方、ママにとってベストな方法を探して
ミルクを飲んでいる赤ちゃんと一緒の外出では、荷物が増えてしまいますね。ママにとっては少々負担になるかもしれません。お湯の温度管理や荷物の量を試行錯誤しながらママと赤ちゃんにとってベストな外出先でのミルク授乳のやり方を見つけてくださいね。
文・しのむ 編集・しらたまよ イラスト・加藤みちか
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