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「液体ミルク」の販売が今夏にも解禁!ママたちの「欲しい!」という声が後押し

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(参考画像)海外の液体ミルク

「液体ミルク」の発売が、遂に実現しそうです。日本では未発売の「液体ミルク」、みなさんはどんなものがご存じでしょうか?

液体ミルクとは?

液体ミルクは、乳児が母乳の代わりとして飲むことができるように、栄養成分が調整されたミルクのこと。その名の通り「粉状(=粉ミルク)」ではなく「液状」でパッケージされているのが特徴です。粉ミルクは、お湯で溶かし水で人肌まで冷ますという工程が必要ですが、液体ミルクでは不要。常温での保存もきき、外出先や、お湯が調達できない災害時でも、そのまま赤ちゃんに飲ませることができます。

海外ではスーパーやドラッグストアで簡単に購入することができ、使い捨て乳首に付け替えてそのまま赤ちゃんに与えられるペットボトルタイプや、哺乳瓶に注いで使う紙パック入りのものなど、様々なパッケージがあります。しかし日本では、法令上の定義、規格基準や表示許可基準がないため、粉ミルクのように母乳の代替として使用できると記載し、製造や販売をしてはいけません。

※参照:「ホリプロ保育園」Facebookページ動画

液体ミルクの販売が現実的に!省令が改正へ

厚生労働省は3月12日、専門家部会で、液体ミルクの成分や容器などの認可基準を定めた省令改正案を決めました。(※省令=「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」)

改正案には粉ミルクを指す「調製粉乳」に、新たに「調製液状乳」という項目が追加。調製液状乳の定義は「生乳や牛乳などを原料として製造した食品を加工し、乳幼児に必要な栄養素を加えて液状にしたもの」となりました。また、製造方法については「保存性のある容器に入れ、120度で4分間加熱殺菌する」など定められています。

この手続きが進めば、日本国内での「液体ミルク」の販売スタートがとうとう実現します。

法令上は販売が可能になるものの、メーカーが商品化にこぎつけるまでには時間がかかるのではないか、という予測もされています。編集部は日本国内で液体ミルクの販売に関する活動を行ってきた「乳児用液体ミルクプロジェクト」の末永恵理さんに、今回の進展についてお話を伺いました。

今後は「液体ミルクを持続的に提供できる仕組み」が課題

――ようやく、日本での「液体ミルク」の販売が現実的になってきましたね。

「3年前にオンライン署名をはじめてから、42,000筆を超える「液体ミルクが欲しい!」の声を集めてきました。みなさんの声が国の中枢に届き、実現に向けて具体的に動き始めたことを、本当にうれしく思います!
この基準が決まれば、各メーカーが開発できるようになります。また、条件によっては海外製品の輸入も可能になります。ようやく日本でも液体ミルクを使える日が、遠くない将来に近づいてきました」

――早ければ、この夏には発売開始という報道もありますが、それは現実的なのでしょうか?

「まだまだ課題も多く残されていると感じます。

1点目は、メーカーの負担です。少子化の日本で液体ミルクを作るということは、社会的な貢献度は大きいけれども、収益性は決して高くないのが実情です。行政も、私たち国民も、コストやリスクをメーカーさんに丸投げするだけではなく、なんとか企業が持続的に液体ミルクを提供できるような仕組みを、行政、企業、国民、みんなで考えていくべきだと感じています。

2点目は、もっと大きな枠組みでこの問題を検討していく必要がある、という点です。育児の問題はミルクだけではなく多岐にわたっていて、しかも全部繫がっています。産前産後の母子の健康状態、家族や周囲のサポート、母乳育児、男性の育児参加、などなど。特に母乳とミルクのことは相関しているので包括的に進める必要があります。厚労省だけではなく、省庁を横断する会議体で民間の識者も交えた議論があるといいのでは、と考えています。

乳児用液体ミルクプロジェクトでは、引き続き、製品が世に出るまでを目指して活動しますので、応援よろしくお願いします」

「実際使って超便利」発売を待つママたちの声

ママスタBBSでも、液体ミルクへの関心は高い模様。海外で実際に使ったことのある方の感想もありました。

『海外住んでたけど超便利だよ。長距離移動とか飛行機移動の時とか持っていってた』

『下の子をアメリカで出産して、粉も売ってたけど、割高でも液体ばっかり使ってた。消毒とか温度調節しなくていいからほんとにラクだった』

『海外ではもうあるんだよね。災害の時やお出かけの時は便利だよね』

『災害の時は本当に助かると思う。
ミルクで育てたから、お湯がなくなったらどうしようっていつも不安だった』

『日本でも許可してもらうように、署名活動もしたよ』

いつ、また大きな災害が起こるかわからない中で、「あったら便利」と、育児を経験した多くの人たちが期待する「液体ミルク」の販売。身近な存在となるまで、あともう少しかもしれません。

文・鈴木じゅん子 編集・しらたまよ

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参考トピ (by ママスタジアム
液体ミルク?