妊活に協力的な夫は9割以上!?”妊活”アンケートにみる成功のカギ
きわめて個人的でデリケートなことだけに、ひと昔前なら”妊活”していることはあまり公にできなかったかもしれません。でも深田恭子さん主演の”妊活”をテーマにしたドラマ『隣の家族は青く見える』が話題になるなど、多くの既婚者にとって”妊活”や不妊治療は今やごく身近なもの。とくに「いつかは子どもがほしい」と考える女性にとっては、かなり興味あるテーマではないでしょうか?
先日発表されたのが、”妊活”成功者であるママたちに行ったアンケートの結果。経験者のママたちに覚えがあると思いますが、”妊活”は夫の協力的な姿勢なしではなかなか成功に結びつかないことがわかりました。
”妊活”スタートから、半年以内で妊娠した人が多数!
アンケート調査を行ったのは、”妊活”をメイン事業とする「ニューアクション」です。出産経験のある既婚女性に「妊活をはじめたきっかけ」について尋ねたところ、トップは「なんとなく(38.95%)」。次いで「年齢が気になったから(24.57%)」、「パートナーからの要望(14.63%)」と続きます。たしかに「結婚すればなんとなく、そのうち妊娠する」と考えている人が大半なのかもしれません。「なんとなく考えていたけれど、いつまでたっても妊娠しない」となり、はじめて「もしかして不妊?」と気づくパターンが多いのかも?
次に聞いているのは、夫が”妊活”に協力的だったかどうかです。
「どちらかといえば」も含めると、9割以上が「夫は協力的だった」と感じたことになりますね。以前に比べて「”妊活”はふたりで取り組むもの」という認識が広がっているのがわかります。
が、その一方で1割程度の人は「夫はあまり協力的でなかった」と考えているよう。排卵日なのにスキンシップを拒否するなど、女性の身体についての理解が不足している夫を「協力的でない」と感じる女性が多いようです。
それでは実際に、”妊活”開始から妊娠するまでにどのくらいかかったのでしょうか? 一番多かった回答は「半年未満(63.10%)」と、意外にも短期間!
もちろんそれぞれの夫婦にペースがあり、妊娠するまでの期間には個人差があります。が、グラフを見ると1年未満に妊娠した女性が8割以上。時間が経過するほど、少なくなっているのがわかりますよね。ちゃんと”妊活”しているのになかなかうまくいかないという夫婦は、医療機関へ相談に行ったほうがよいのかも……?
妊娠を望むなら、まずはしっかりとした自己管理から
最後に聞いているのが「妊娠前からしておくべきだったと思う準備」についてです。
一番多かったのは「栄養の摂取(37.41%)」。よくいわれているところでは、やはり葉酸です。とくに妊娠の1ヶ月前〜妊娠3ヶ月までの期間には、葉酸をサプリメントで補給するよう厚生労働省が呼びかけ母子健康手帳にも記載されています。「妊娠する1ヶ月前から摂取を」と言われても、1ヶ月先の未来のことがわかるわけもありません。ということは”妊活”をしているのであれば、葉酸などの必要な栄養素が不足しないようにしっかり栄養管理をしておかなくてはいけないわけですね。
さらに「体重や基礎体温の管理(23.21%)」、「予防接種や歯科検診(21.94%)」と続く結果となりました。これらのことは頭ではわかっていても、20〜30代の多忙な世代の女性がきっちり管理するのは難しいようです。
「夫が協力的なほうが”妊活”は成功しやすい」「妊娠を望むなら、日頃からしっかり栄養補給などの自己管理を」と、アンケートから判明したのは、考えてみれば順当な結果です。とはいえこうして数字をあらためて目にすると、「やはりそうなんだな」と再認識するものですよね。
これから”妊活”をはじめようと考える女性や、ふたりめ3人めを考えるママ、多忙ななかでも栄養管理や体調管理に意識を向けてみてくださいね。
■調査日:2018年8月24日(金)~2018年8月25日(土)
■調査方法:インターネット調査
■調査人数:1,176人
■調査対象:既婚で出産経験のある全国の20~30代女性
■モニター提供先:ゼネラルリサーチ
文・鈴木麻子 編集・しらたまよ