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多忙なパパが育休取得!ママは助かったけど……出世街道から外れたの?


私は20歳の頃に実母を亡くしており、主人も一昨年に義母を亡くしました。息子を妊娠した時に、私の頭の中を一番によぎったのは「里帰りができない」ということでした。
父は健在ですが、ただでさえ慣れない育児生活を父に頼るのも気が引けてしまい、正直「子どもができて嬉しい」気持ちと、「育てる自信がない」という気持ちのふたつでいっぱいになりました。
そんな気持ちを正直に主人に打ち明けると……。

 

後日、主人の育休のことを友人に話しました。すると友人が「旦那さん、大丈夫? 出世とかに影響しない?」と、聞いてきました。

私:「出世……がどうかは分からないんだけど、本人も前向きに申請してくれたみたいだし……」
友人:「そっか。素敵な旦那さんだね。ウチなんか子どもが生まれた後に育休をお願いしたら『出世街道から外れてもいいの?』って言われたんだよ~! たいして出世街道に乗っかってないくせにさ~(笑)。まだまだ“男性の育児休業”への対応は手厳しいものがある場合もあるみたい」
私:「そっか……」

主人の仕事の邪魔をしてしまった……? 私は、それとなく本人に聞いてみることにしました。


実は定時で帰宅する状況は息子が2歳になった今でも続いています。もしかしたらこれが「出世街道を外れた」ということ……? いや、これからまた徐々に激務に戻るのか……会社の本意は分かりません。しかし私たち家族にとっては、この形がベストなものでした。
「男性の育休」といっても、その言葉だけが独り歩きをしているところもあり、まだまだ会社という組織の中で見ると実際に問題が山積みなのかもしれません。でも、主人の仕事が減るのであれば、その分は私が働けばいい! 二人で子どもを育てていくというのは、そういうことなのだと改めて感じています。
現在私は二人目妊娠中で、また出産の際には主人が育休をとって手伝うと言ってくれています。私も産休が明けたらまたバリバリ働くぞ~! と心に誓いました。

 

脚本・渡辺多絵 作画・いちと

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