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つわりを経験した人は約8割!?つわりに関する調査結果発表

※2018年9月時点の情報です。

妊婦(実際の妊婦さんをモデル起用)

妊娠中に辛いなと思ったことにはどのようなことがありましたか? 振り返ると、突然訪れる体調の変化を思い出します。そう「つわり」です。不思議なもので同じ妊婦さんでもつわりが重い人もいれば、最後まで全くつわりがなかったという人がいるなど、つわりについては千差万別です。人と比べても仕方ない……と思っていた「つわり」について、実態調査がおこなわれました。

つわりの経験者は全体の約8割という結果に

雪印ビーンスターク株式会社が、二人以上の子どもをもつ22歳~45歳までの女性計500人に対し、一人目および、二人目を妊娠している期間に経験した「つわり」に関するインターネット調査を実施しました。

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アンケート結果をみると、全体のうち約8割のママが妊娠中につわりを経験していることが明らかになりました。内訳としては、一人目の妊娠中につわりを経験したママは約80.8%、二人目の妊娠中につわりを経験したママは82.2%にまでのぼりました。

二人目以降もつわりが重かったと答えたママは約6割

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今回のつわりに対する実態調査では、一人目も二人目もつわりを経験したママは全体の約6割となりました。しかも一人目よりも二人目のほうがつわりが「重かった」「とても重かった」と答えたママは約2~3割にものぼり、ひどい場合は日常生活にも支障をきたしてしまうという意見も見受けられました。それだけつわりはママたちにとって、辛く苦しいものなのかもしれません。

妊娠中一番辛かったこと一位は「つわり」

妊娠期間中にママたちが一番大変だと感じたことの1位は「つわり」だと回答しています。つわりの辛さは経験した人にしかわからないことも多いですが、レベルの大小を問わず普段と異なる症状が常に体にあらわれるわけですので、辛いの一言に尽きるのもよく分かります。何とかしてほしいけどどうにもならないというジレンマに苦しめられるママもいたのではないでしょうか。

つわりはいつごろまで続いた?

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つわりは妊娠初期から始まることが多く、つわりの症状で妊娠に気が付いたというママも多いことでしょう。つわりの始まりと終わりについても今回の調査で調べられています。調査結果では平均すると約8週ごろからつわりが始まり、約20週目となる6か月に入るころにつわりが終わったと感じる方が多かったようです。短いようで長い期間つわりの辛さを抱えながら、日常生活を送るママたちは大変です。

つわりの期間には個人差がある

つわりのレベルは個人差がとてもあるようで、一般的な期間以外にもずっとつわりがあったというママもいれば、妊娠期間中全くつわりが気にならなかったというママもいるようです。つわりの期間が長い方だと、出産直前となる41週目までつわりが続いたという声もありました。つわりが重い方の場合、食事もままならなく、自分自身よりもお腹の中の赤ちゃんに対し、栄養は足りているのかなどの不安でいっぱいになったまま生活しているママもいます。

最もつらかったつわりの症状は?

つわりの重さや期間だけでなく、症状についてもさまざまな意見があるようです。

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つわりの症状の中で辛かったものを答えてもらうと、一人目、二人目ともに、1位が「吐き気」、2位が「食べ物のにおい」、3位が「嘔吐」という結果になりました。とにかく「食」に関する症状が目立つことがわかります。つわりのせいで食事が十分に摂れていない状況に陥ってしまっているようです。逆におかしなほど食欲がわきすぎて、ひたすら食べ続けてしまうようなこともあるといわれています。「食」に関する症状以外には、全身の倦怠感や頭痛など、どれも続くと大変辛いと感じる症状で悩まれているママもいらっしゃいました。

つわりによるママの不安を解消したい!

「食」に関する症状が多いつわりのせいで、ママたちは自分やお腹の中の赤ちゃんに十分な栄養がいっているのかと心配している方が多数いらっしゃいました。一人目の妊娠中のつわりがあまりにも辛すぎて二人目の妊娠をためらってしまったという意見も全体の約3割にものぼりました。

軽いうちに対策をおこなう

産科・婦人科「マミーズクリニックちとせ」の院長である島田先生によると、「つわりは軽いうちにできるだけ改善しておかないと日に日に悪くなるという傾向がある」と話しています。確かにつわりの症状が重くなっていくと、水を飲むのもやっとという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、症状が軽いうちに薬やサプリメントを積極的に摂ることで、少しでもつわりを軽減させる対策をおこなうことを提案されています。

つわりの緩和にはビタミンB6が有効?

日本産婦人科ガイドラインの2017最新版によると、つわりの症状を軽減するにはビタミンB6を投与するという治療法が記されています。ただサプリメントとしての摂取が苦手という方もいらっしゃるかもしれませんので、食品で摂りいれるのもいいかもしれません。魚類やレバー、肉類などにビタミンB6が多く含まれていますが、つわりで食べにくい場合はバナナにも含まれています。食べやすい上にタンパク質が豊富、エネルギー源にもなります。

お腹の赤ちゃんのためになら「葉酸」もおすすめ

「食」に関するつわりの症状で、お腹の赤ちゃんに十分な栄養が行き届いていないのではと不安になってしまうママには「葉酸」がおすすめです。お腹の赤ちゃんには神経管閉鎖障害*という病気があり、それを予防するのに「葉酸」がうってつけです。この神経管閉鎖障害を予防するためには、1日あたり400 マイクログラムの摂取が推奨されています。厚生労働省でも同様に、妊娠中のママたちへ赤ちゃんの神経管閉鎖障害を予防するために、葉酸が有効であるという情報提供をおこなうように働きかけています。

*神経管閉鎖障害とは、お母さんの子宮内で赤ちゃんが成長する初期の段階で作られる脳や脊髄のもとになる神経管と呼ばれる部分が、きちんとした管の形にならないために起こる障害で、遺伝などを含めた多くの要因が関係して発症するもの。

ママと赤ちゃんのために上手にサプリなどを取り入れてみよう

つわりに関する実態調査で、ママたちが抱える悩みや不安、辛さがよくわかりました。少しでもつわりによるママたちの不安を解消するために、サプリメントや病院で処方されるお薬などで症状を軽減できたり、栄養不足を補うことができるといいですね!

参考:産婦人科診療ガイドライン、文部科学省|日本食品標準成分表、農林水産省|妊婦さんに大切なビタミン、葉酸

文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ

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