PTA代行サービスがある!?忙しいママやパパの強い味方となるのか?
子どもが小学校に上がると、ママたちにはPTA役員という仕事が待っていますね。PTA活動については、時に共働き家庭には負担が大きいなどと議論を呼ぶこともありますね。そして先日、PTA活動を“代行”してくれるとして話題になった会社がありました。
ママたちはこの“PTA代行”についてどのように考えているのでしょうか。
『PTA代行サービスの会社があるらしいよ。近くにあったら絶対利用するのに』
PTAとは何か?その役割とは
PTAとはParents-Teacher-Associationの各単語の頭文字をとった略語です。公益社団法人日本PTA全国協議会によると、PTAの始まりは戦後すぐの1945年です。当時日本を占領していたアメリカから専門家を招くなどして設立されました。2018年現在で73年の歴史を誇る団体、ということになりますね。
当時の文部省が作成したPTA結成手引書に書かれたPTAの趣旨は
『子どもたちが正しく健やかに育っていくには、家庭と学校と社会とが、その教育の責任を分け合い、力を合わせて子どもたちの幸せのために努力していくことが大切である』
とされています。
主に保護者に求められるのは、家庭からの協力、ということですね。これがひとつの役割といえそうです。
PTAとはどんな組織であるのか
公益社団法人日本PTA全国協議会によると、PTAとは
『自分の子どものために何かできることはないかな、とおもう保護者と先生の集まり』
とされています。
なぜPTAが設立されたのか
自分の子どものために何かできることはないか、についてはほとんどのママやパパが毎日、考えていることではないでしょうか。公益社団法人日本PTA全国協議会では次のように説明しています。
『子どもたちの健全育成のため、子育ての当事者同士が連帯し、先生がたとも子どもたちを取り巻く状況・情報の共有をしながら学びあえる場が必要となったため』
とのことです。
子どもたちの学校生活がより良いものになるようにサポートする負担を各家庭で平等に分担しよう、という目的で設立されたのが、そもそものPTAでした。
ただ、時代の流れとともに、家庭ごとに感じる負担の程度に差が出てしまっているのかもしれません。働くママが平日のPTA行事への参加の時間が取れないことも、負担のひとつとなっています。
“PTA代行サービス”を利用すると、どのくらいの作業でどのくらいの料金がかかるのか
実際にPTA代行サービスを利用しようとしたとき、どんな作業を引き受けてくれて、どのくらいの料金がかかるのでしょうか。
全国紙に出た情報によると、ある代行サービスの場合、先生から授業方針の説明を聞き、クラスのPTA委員を決める会合に代理出席をする内容で、時間は90分、料金は8,370円だったとのこと。資料を送付する料金は別途必要だったとのことです。
PTA代行サービスを利用した一例ではありますが、この料金を安いと考えるか高いと感じるかは個人差があるところでしょう。仕事が忙しく代わりの人がいない場合はやむを得ない出費といえるかもしれません。
ママスタコミュニティのママたちはこの”PTA代行サービス”、どのように考えているのでしょうか?
“PTA代行サービス”に対するママたちの考えとは?-利用したい! の声あり
『ぜひ、お願いしたいです!』
共働きのご家庭にとっては、仕事の都合でどうしてもいけないPTAの会合などに出席してもらいたい! というニーズがあるようです。
『自治会もよろしく!』
PTAに限らず、”出席代行”へのニーズは幅広く存在しているのかもしれません。
『利用したいわ。人間関係が苦手な人もいるだろうし、仕事が忙しい人、シングルマザーだっている。あれば利用したいと思うよ』
仕事だから行けないという理由だけではなく、多種多様な理由で出席することが難しいケースにも、代行サービスはマッチしそうです。
“PTA代行サービス”に対するママたちの考えとは?-問題があるのでは?の声あり
『知らない人が園や学校に出入りできるの怖くない?』
確かに関係者以外の第三者が、幼稚園や学校の敷地内に入ることには抵抗を感じる人もいるかもしれません。
『あったら便利とは思うけど学校に許可取らないといけないよね』
そもそも第三者が、学校などの会合に出席するためには許可が必要なのでは? という声もありました。許可のハードル、低くはなさそうな気がします。
『個人情報を扱うから無理じゃない?』
個人情報を漏洩することについては、法律で厳しく制限されていますね。確かに難しいところかもしれません。
『利用したいけど、それはそれで陰口叩かれそう……。○○さんち代行なんて頼んでいるよ~みたいな』
代行サービスを利用したくても利用できない人もいるかもしれません。少々無理してスケジュールの都合をつけて出席する人もいるかもしれません。代行サービスを利用した人へのクレームが出るのでは? と心配する声もありました。
“PTA代行サービス”に対するママたちの考えとは?-そこで働きたい!
『そこで働きたいわ。個人情報も扱うのに外に任せるなんて有り得ない』
『PTA代行のバイトしたい』
サービスを利用したい、という声や、サービスそのものに対する疑問の声がある一方で、ママ自らが代行サービスを”する側”として仕事をしたい! という声もありました。学校内で”代行サービス”が展開できれば需要と供給が一致する可能性もあるのかもしれません。
“出席代行サービス”には強いニーズあり? 代行サービスの登場がPTAのあり方を変えるかも
ママたちのコメントをみていると、PTAに限らず、“出席代行サービス”には強いニーズがあることが伺えます。しかし本来、保護者が出席するべき会議などに第三者が代わって出席することそのものに抵抗や疑問を感じる人がいることも事実です。そして疑問を感じている人が抱く心配な点についても、情報漏洩や人に対するセキュリティの面からの合理的な理由があることがわかります。共働き家庭が増えつつある時代においては、これまでと同様のPTAのあり方そのものを見直す時期になっているのかもしれません。奇しくもPTA代行サービスの登場がPTAのあり方を変えていくのかもしれませんね。
文・しのむ 編集・しらたまよ