ママだって、たまには「お母さんのごはんが食べたい!」……限られた機会を大切にして
いつも母親として家事や育児を頑張るママたち。毎日家族のためにごはんやお弁当をつくる生活に、ふっと疲れてしまうこともありますよね。あれが食べたい、これが食べたい、おなか減ったー! と無邪気に言ってくる子どもが羨ましくなって、たまには自分も子ども側になって美味しくごはんを食べたいと思うこともあるのではないでしょうか?
ママスタコミュニティに、あるママからそんなつぶやきが書きこまれました。
『もう、毎日毎日、自分のごはん食べるの飽きた。
お母さんのごはんが食べたい、お母さんの弁当食べたい。
旦那がごはん作ってくれてもうれしいけど、お母さんのごはんが恋しくなる』
成長や結婚を機に家を出て、場合によっては住み慣れた実家から遠く離れて暮らしているママもいることでしょう。たとえ近くに住んでいても、子どもが産まれたり仕事をしたりしていると忙しくて実家に帰ること、ましてやゆっくり実母の作った手料理を食べる機会は減ってしまっているかもしれませんね。 このつぶやきを読んだママたちは、どう感じたのでしょうか?
わかる。「お母さんのごはん」が食べたくなる!
『わかるよ。私は月イチで帰るよ。癒されに』
『母の作ったいなり寿司がたべたい』
『私も一緒。 自分で作る料理って何食べても、おいしー! ってならない』
今は家族にごはんを作ってあげることが当たり前の生活をしているママたちだって、やっぱり「お母さんのごはん」が食べたいものですよね。まだまだ自分で作る料理はお母さんの味を超えられない、自分で作ると疲れてしまうからか美味しく感じられないという気持ちもよくわかります! 子どものころから好きな「お母さんのごはん」を食べるとホッと癒されますね。
「食べたくない」というママも
『母より私の料理の方が美味しいから、母の料理は食べたくない』
『母のごはんは美味しいけど、食べるたびに「お母さんのごはん美味しいでしょー!」って言われる。
「お母さんのごはんが一番好き。一番美味しい」って言うのに疲れたから、自分のごはんでいい』
「お母さんのごはん」に良い思い出をもっていないママにとっては、食べたいと思えないというのが正直な気持ちのようです。また、「食べたい」と思える人が羨ましいという素直な声も届きました。
『幸せな家庭に育ったんだね。羨ましいな』
『いいなぁ。母の味があって』
「お母さんのごはん」がおいしくて食べたいと思える思い出が残っていることは、決して当たり前のことではないんです。 大人になった今、自分でごはんを作ることができ、食べたいものを選ぶ自由は増えています。それでもなお「お母さんのごはんが食べたい」と思えることって、特別なことなんですね。
食べたいけれど、もう食べられない……ごはんを作ってもらえる今を大切にして
そんな「お母さんのごはん」を、食べたいと思っても食べられないママもいました。
『亡くなった母を思い出した。
最後に食べたのは10歳だったなぁ。 食べたいなぁ』
『母は認知症になってもう料理は作れない…。
今まで気にしていなかったけど、これを読んで食べたくなった』
『私も食べたい!
離れて生活してたから、母の作ったごはんを食べることは少なくなった。
昨年、元気だったのに突然亡くなって。
子どもたちはママの作るごはん美味しいと言って喜んで食べてくれるけど、でもやっぱり母が作る唐揚げや肉じゃがのような味には仕上がらないんだよね』
おいしかった「お母さんのごはん」。もう一度食べたいと思っても、お母さんがすでに他界されている場合や病気になられている場合は、残念ながらその願いは叶わないんですよね……。 ほとんどの場合、親は自分よりも先に老いて亡くなってしまいます。頭ではわかっていても、その結果、親が自分に当たり前のようにしてくれていたことが、なくなってしまうとはなかなか想像できないものです。ずっと先のように思えている「そのとき」が、もしかしたら早く訪れてしまうかもしれないことを、心にとめておきたいですね。
すでに「お母さんのごはん」を食べることができなくなってしまったママたちの言葉に、食べられることが当たり前ではないことに気づいたママもいました。
『隣に住んでいるからときどき食べられる。 幸せなことなんだな』
寂しいことですが、「お母さんのごはん」を食べられる時間は永遠に続くわけではありません。まだその機会があるママは、幸せなその時間をどうぞ大事にしてくださいね。「お母さんのごはん、しばらく食べていないな」そう思い当たったら、ぜひこれをきっかけにお願いしてみてはいかがでしょうか?
いつか「お母さんのごはんが食べたい」と言われる側に……
ママスタコミュニティには、「お母さんのごはんが食べたい」と思い、今では成長したお子さんから同じ言葉を言われている先輩ママの言葉が寄せられました。
『私の母は23年前に亡くなったんだけど、今でも母の手料理を食べたいって思う。
どんなに美味しいお店で食べても、やはり亡き母の手料理が一番だと思う。
今、2人の娘が嫁ぎ、実家に帰ってくるたびに私の作る料理を楽しみにしてくれて、たくさん食べてくれる。
亡き母の作ってくれた味には及ばないけど……。
娘たちは「離れてるとお母さんの作るご飯が無性に食べたくなる」って言ってくれる。だから、調子にのってあれこれ作ってる(笑)』
自分が食べたいと思っているように、今度は子どもから「お母さんのごはんが食べたい」と言われるなんて素敵ですね!
ママたちが「お母さんのごはんを食べたい」と思うのは、ただ慣れ親しんだ味を求めているだけではなく、ごはんを作ってもらい見守られていた子どものときの安心した気持ちを感じたいからではないでしょうか。「お母さんのごはん」は、きっと幸せでホッとする時間の象徴なんですよね。
母の手料理にはかなわないと思っているママもいるでしょうが、子どもにとってはママのごはんを食べる時間は特別なもの。今、毎日の食事を作ることが大変と思っているママたちも、今度は将来子どもたちに「食べたい」と言われる側になるかもしれません。ママ自身の「お母さんのごはん」を食べられる機会を大切にしながら、いつか子どもにとってあたたかい思い出の味となることを信じて、日々のごはん作りも頑張ってみませんか?
文・小栗あゆみ 編集・横内みか
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