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仕事が忙しくて園のお手伝いができない私 ママ友から悪口を言われはじめた

息子の通う幼稚園は、園の行事が盛んで多くの保護者が「お手伝い」に駆り出されます。しかし仕事がものすごく多忙の私は、なかなか園の手伝いに参加することができませんでした。

ママ友に「ごめんね。仕事が忙しくて……」と謝ると「いいよいいよ! 手の空いている人がやればいいんだから気にしないで」と快く対応してくださいますが、どうしても私の心は晴れません……。
お迎えのときに係の人たちでまとまって話している輪にも加われず、息子の園行事はいつも「参加させてもらっている」だけ。手伝わなくては……という気持ちと、申し訳ない気持ち、でも「できない」現実の狭間にもどかしい想いを抱えていました。
そんなあるとき、数人のママ友グループが私の悪口を言うのを聞いてしまいました。

「〇〇さんって、何にも手伝わないよね」
その通りなのです。分かっているんです。だんだん「うしろめたさ」に押しつぶされそうになり、仲の良かったママ友にも気軽に話しかけられなくなっていきました。

みんなに悪口を言われているんだろうな……なんてネガティブなことばかり考えては、息苦しくなって園長先生にご相談しました。すると、園長先生のあっけらかんの言葉に驚きます。

園長「あなたは、何がしたいの?」
私「いや……仕事が忙しくて園のお手伝いができないことが申し訳なくて……。きっとこんな私を良く思っていない方もいらっしゃるでしょうし。でも、どう仕事を調整してもできなくて……」
園長「そりゃあ……まぁいるでしょうね。人間だもの、特定の人ばかりに大変な仕事が偏れば、誰って文句のひとつやふたつも言いたくなるでしょうよ」
私「はい……」
園長「でも、あなたはできないんでしょ? それはしょうがないことなんでしょ? それを皆に認めてほしいの? 『あの人は仕事が忙しいから、私たちが代わりに頑張らなくっちゃ!』って言ってほしいの? そんな欲張りはダメよ~(笑)」
私「はぁ……」

園長「ウチは親の参加が多い幼稚園。たくさんの保護者の方に支えられて、運営させてもらっています。でもね、できない人はしょうがないし、そういう人だっているわよ。だからあなたも『できない』のであれば、良い人ぶらない。そして『できる』ときに精一杯頑張りなさい。これから小学校に上がってもPTA活動などで保護者との付き合いは続くわよ。その度に『できない』自分をずっと後ろめたく思うの? 周りの目を気にし続けるの?」
私「でも、実際に私の悪口を言うお母さん方もいて……」

園長「……あなたは、そういうお母さん方に好かれたいの?」
私「いえ、そういう訳では……」
園長「ならいいじゃない。悪口を言う人は、どんな状況でも言うわよ。一緒に仕事をやればその‟やり方“で文句を言うだろうし、別にそんな人はママ友の世界に限らず、どこにでもいるでしょ?」
私「確かに……」
園長「‟そういう人なんだ“というのが分かってよかったじゃない(笑)。適度な距離が保てるでしょ」

私「なんか私……この幼稚園にいてはいけないような気がして……」
園長「何言ってんの! あなたが通っているわけではないでしょ? 主役は子ども。間違えないで。あなたがしなくてはいけないことは、『できないことを謝る』のではなくて、『やってくれる人に感謝』することよ」
私「感謝……しているつもりですが……」
園長「無償の仕事をするということは、本当に大変なこと。もちろん仕事をしながら育児をする人も大変よ。みんなが“大変”なの。でも、その‟大変“を自慢し合ってもね、変わらないから。だったら、自分にできることを探しましょうよ」
私「自分にできること……」

園長「あなたも『私は忙しいから、そんなの暇な人がやればいい』なんて思っちゃダメ。係の仕事をする人も『あの人は仕事ばっかりで全然手伝わない!』なんて思わないことね。その立場がいつ逆転するかも分からないんだし、すべて『お互い様』なのよ。
そんなことを言い合っているお母さんたちが、子どもには『思いやりをもちなさい!』なんて言っても説得力ないでしょ(笑)。
それぞれの事情を抱えながら、全員が『自分にできること』で歩みよる。その中にみんなより少しだけ『頑張らなくてはいけない』人もでてくるでしょう。その人を今度は全員で助ける……これってあななたちが親として、子どもに求める理想の人間関係なんじゃない?」
私「はい……」
園長「だったら、子どもに良いお手本を見せなきゃね。みんな同じ場所で子どもを育てる『チーム』なんだから、お互いにできることを協力してきましょう」

ずっとモヤモヤしていたママ友関係が、少し晴れた瞬間でした。係の仕事で忙しいママさんとも積極的に話をし、その中で困っていることや自分にできることを少しでもお手伝いできたらと思います。

学校や園で、無償でお仕事をお引き受けくださってる保護者の方々、いつも本当にありがとうございます!

 

脚本・編集部 イラスト・ゆずぽん

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